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僕とシッポと神楽坂 1

この作品に出会ったのは、ドラマ化がきっかけでした。
ドラマ化にあたって、職場でちょっとしたご縁があったので、
ドラマを見て、それから原作コミックも読んでみた次第です。

ペットオーナーにとって、獣医さんは欠かせない存在なのですが、
仕事柄、ビジネスパートナー的な側面を垣間見ることがあって、
その辺りの、いわゆる経営的なところも丁寧に描かれていて、
わかるわかる~、とうなずいたり、
なるほど~、と感心したりしながら読んでいます。
そんなわけなので、ちょっとナナメから読んでしまうところがあるかもしれませんが、
レビューしていきたいと思います!


このお話は、獣医師の高円寺達也先生が、
数年間の勤務獣医師を終えて独立、
育った街・神楽坂で、古い動物病院を引き継ぐことから始まります。
前任の徳丸先生は、この坂の上の小さな病院で、
何十年も信頼を築いてきた人物。
ここにきての突然の引退で、何も知らないオーナーたちが、
続々とコオ先生の病院を訪れる。
まだ新しい病院の名前も決まってない「仮」のまま、診療が始まります。

最初の患者さんはワンちゃんの出産。
予定より早い陣痛から破水して、手術が必要な状態に。
ただ、まだスタッフがいなくてコオ先生がひとりなため、
オーナーさんに助手を依頼します。
コオ先生の確実な手技と、助手のオーナーへの冷静なフォローで、
無事に赤ちゃんが産まれました!
そして、目の前でコオ先生の手際の良さを見たオーナーさんは、
すっかりコオ先生を信頼したのでした。

この辺りは、何だか古志木島に来たばかりの頃で、
島民の信頼を得ようと頑張っていたコトー先生を思い出しますね。

こうして、何となく名前が決まってきた頃、
診療施設開設届を提出しなくちゃいけないことに気づく。
「診療開始10日以内に行うこと」と定められているそうです。
そうして慌ただしく決まった病院の名前は「坂の上動物病院」に。

そんな感じで忙しくしている間に、ライバル病院ができていたらしい。
すごくオシャレで、併設してペットグッズの店やサロンや猫カフェもあって、
屋上はドッグ・ラン!
ワンちゃんも一緒に入れるカフェもある!!
と、確かにこういうタイプの大きくて綺麗な病院ありますが、
さすがに猫カフェまで併設されてるようなのはまだないかな。。。
でもいつかどこかでできそうですよね。
これじゃまるで百貨店かテーマパークの勢いだよ。
症状が重い子のオーナーには気が重いけど、
まだ健康な子のオーナーにとっては、ついでに楽しめる施設でもあった方が、
病院に行くキッカケになるのかなぁ。。。

病院が忙しくなっていくと、さすがにコオ先生一人では回せない。
AHT(=動物看護師)がいないと!
ということで、AHT探しが始まるのですが、
とあることがキッカケで、ベテランAHTの加瀬トキワさんがやってきます。
AHTさんは、忙しい先生のサポートして、オーナーさんの対応もして、
大変でしょうが、双方にとっての重要な存在です。
こんな大ベテランさんが来てくれるなんて、コオ先生ついてますね!

ということで、こうして開業してスタートラインに立てた坂の上動物病院。
これからどんな患者さんがきて、どんなストーリーになっていくのか楽しみです。

また、神楽坂というロケーションもいいですね。
新しい風も吹かせつつ、伝統も守り続けているという。
人々の粋なやり取りも小気味良いのですよ。
実際の神楽坂の町並みも巡ってみたいなぁ。



僕とシッポと神楽坂 1 (オフィスユーコミックス)

僕とシッポと神楽坂 1 (オフィスユーコミックス)

  • 作者: たらさわ みち
  • 出版社/メーカー: 集英社クリエイティブ
  • 発売日: 2012/12/25
  • メディア: コミック


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D-黄金魔(下)

貴族相手に借金の取り立てをした異色作が完結!
題材が題材だけに、終始、俗っぽいというか、
Dシリーズにしては、かなり珍しい作品だったと思います。
Dの中でのコメディと言ってもいいくらい。

それは文体にも表れていて、
「白川夜船」だとか「吞み助」だとか、
昭和レトロなワードもいくつかありました。
今、流行ってますもんね、昭和レトロ。

Dは一応ライトノベルに分類されるのでしょうが、
読者の年齢層は結構上だと思うので、
ノスタルジーを味わえるのでは(笑)

この世界観を作り出したのは、
間違いなく高利貸のエル爺さんだと思うのですが、
そこに引けをとらない最強キャラが登場しました。
気功師兼貸金業者であるドロテア・マーリンゲン公爵夫人。
「公爵夫人」とある通り、この人は貴族の老婆です。
まさか貴族も金を貸していたとはね。。。
ただ、やっかいなのは、貴族は寿命が長いので、取り立てもしつこい。
もはや期限なんてなく、永遠に取り立てられます。

侯爵夫人は4000年ほど前、
デゾレ・ペンゾルトンという女貴族に、
自分の亭主を籠絡された。
この二人はとんでもない悪政を敷いて、
最終的には中央政府から死刑を言い渡されてしまったのだが、
亭主の方は、女に貢ぐために、なんと人間の高利貸しから借金までしていた。
(4000年も前の話なんで、エル爺さんではないですが、
その頃から、貴族に金を貸す人間がいたんですね!)

亭主は、夫人の宝石にまで手をつけようとした。
盗み出す現場を押さえて、借用書を書かせた。
一京ダラス(もう桁が凄すぎる!)分の宝石を借り受けます、と。
返済期間は1年、夫人は担保を要求すると、
亭主は妾のデゾレ・ペンゾルトンを担保に設定してきた!
もはやわけがわからないが、これで契約は成立し、
やがて全てが破局を迎えたとき、夫人は妾のところへ行って、
金を返すよう迫った。
ところが妾は、いきなり夫人の心臓に後ろから白木の杭を打ちこみ、
自分自身も刺した。
幸い、ほんの数ミリずれて致命傷にはならず、夫人は助かったが、
妾の方は塵と化していた。

夫人は当時、美しさの絶頂だったそうだが、
この事件から復活したところ、年相応の老婆な顔と身体になってしまったらしい。
妾は滅んでしまったものの、踏みつけられっぱなしでは夫人の気が済まない。
滅びた者は生まれ変わる。
その時まで待って、取り立ててやろうと決めた。
なんと質の悪い取り立て屋!
そして、夫人が探していた妾の生まれ変わりというのが、
ヴェレニス侯爵の娘、マチルダだという。

こうして、夫人もエル爺さんと同様、
取り立てる側の仲間(?)として加わりましたが、
この二人の老人パワーが凄まじくて、左手すら影が薄くなってます(笑)

こんなやり取りを見てると、作中で人間の娘・リジアも言ってましたが、
人間も貴族もそんなに変わらないのかもしれない、って思ってしまいますね。
途中、マチルダが、人間の少年ジジと、
白鳥のボートに乗って楽しい時を過ごす場面なんかもあります。

こういう人間と貴族の交わりこそが、神祖が望んだものなのかも!?
そして、この作品にも神祖は関わってきます。
最後にエル爺さんから重要な話も伝えられます。
これって、Dの旅の終着点?と思ってしまうのですが、
あいにく、そんなことなかったかのように現在もDシリーズは続いています。
ただ、Dについての核心をついていることは確かですね。
これがなかなか粋なワードだなぁと思いました。

Dの旅路については、まだまだ読んでいたい。
だけど、私が死ぬまでにDの旅の終わりも見届けたい。
複雑な気持ち。




吸血鬼ハンター(25) D‐黄金魔(下)

吸血鬼ハンター(25) D‐黄金魔(下)

  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2013/02/27
  • メディア: Kindle版


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ブレイキング・ドーン Part2/トワイライト・サーガ

映画「トワイライト・サーガ」のシリーズが、
いよいよこの作品をもって完結します。
人間の少女ベラとヴァンパイアの青年エドワードの、
命がけの恋を描き、世界中でトワイライト現象なる熱狂を生み出しました。

私はストーリーや作品的には途中で脱落してしまったのですが、
音楽に関しては魅力的なものがありました。
普段洋楽をほとんど聞かないのですが、
これまで5作のサウンドトラックを通して、
ジャンルを問わず、キャリアを問わず、
多くのアーティストの楽曲を聞くことができました。

このサントラをキッカケに羽ばたいていったアーティストもいるようで、
私だけではなく、世界中で痕跡を残したサントラだと思います。
今回のサントラもまた、豪華な顔ぶれが揃っています!

PASSION PIT/WHERE I COME FROM
マサチューセッツ州ケンブリッジのエレクトロ・ポップ・バンド、
パッション・ピットが書き下ろした新曲。
ベラ、エドワード、ジェイコブ、
交錯するそれぞれのルーツがキーポイントでもあると思うのですが、
そんなテーマに沿っているかと思います。
それでいて重々しくなってないところが、トワイライトらしさ。

ELLIE GOULDING/BITTERSWEET
エレクトロニック・サウンドとポップなソングライティングが、
本国イギリスのみならず、アメリカでも大人気の女性シンガー・ソングライター、
エリー・ゴールディング。
この曲は、彼女の恋人であるソニー・ムーアがプロデュースを手掛けた、話題の新曲。
キャッチーでポップなサウンドが耳に残ります。
これはティーンの女の子のほろ苦い葛藤を表してる感じ。
(10代で、ヴァンパイアと運命を共にするかの選択を迫られるなんて、
よく考えたらなかなか凄まじい話ですよね)

GREEN DAY/THE FORGOTTEN
ポップ・パンク・バンド、グリーン・デイによるバラード・ナンバー。
今回、参加を打診された彼らは、
「トワイライト」シリーズの影響力の大きさと、
しっかりと考えられたサントラの選曲方法を理由に、即OKしたとのこと。
さすがの名バラードで、聞き惚れてしまいました。

FEIST/FIRE IN THE WATER
パンク・バンドのヴォーカリストを経て、
1999年ソロデビューしたカナダの女性シンガー・ソングライター、
ファイストも新曲を提供しました。
森の中でこだましていそうな、神秘的な響きのある曲です。

THE BOOM CIRCUITS/EVERYTHING AND NOTHING
ヴェガ・シェンク(ヴォーカル)とアンディー・エリス(ギター、プログラミング)からなる、
ロサンゼルスのエレクトロ・ポップ・デュオ。
独特なプログラミングのサウンドとユニークなギターの音が融合している、
なかなか面白い曲だと思います。

ST. VINCENT/THE ANTIDOTE
ボン・アイヴァーとのデュエット・ナンバー「ロズリン」を提供した、
「ニュームーン/トワイライト・サーガ」以来の参加となる、
セイント・ヴィンセントことアニー・クラークの新曲。
ちょっとハードめなロックに、魅惑的なボーカルの、
かなりカッコイイ曲です。

POP ETC/SPEAK UP
2006年結成のブルックリンのインディー・ポップ・バンド、
ポップ・エトセトラの新曲。
シンプルなアコギをベースに、印象的ないろいろな音が混ざり、
サビに向かって音が広がっていく感じが良いです。

IKO/HEART OF STONE
キーラン・スクラッグ(ヴォーカル、ギター)と、
ニール・リード(ピアノ、キーボード)からなる、
イギリスのメロディック・ロック・バンド。
ピアノ1本で歌い上げる、美しいバラードです。

A BOY AND HIS KITE/COVER YOUR TRACKS
ア・ボーイ・アンド・ヒズ・カイトは、
コロラド州ラファイエット在住のシンガー・ソングライター、
デイヴ・ウィルトンのソロ・プロジェクト。
素朴なカントリー調のミディアムナンバー。

JAMES VINCENT MCMORROW/GHOSTS
アイルランド出身のシンガー・ソングライター、
ジェームス・ヴィンセント・マックモロウが提供した、
「We're Ghosts」のニュー・ヴァージョン。
原曲は聞いてないのですが、
タイトルから想像されるようなミステリアスなサウンドでありながら、
サビは温かさも感じられる、優しい曲でした。

PAUL MCDONALD & NIKKI REED/ALL I'VE EVER NEEDED
「アメリカン・アイドル」出身のシンガー・ソングライター、
ポール・マクドナルドと彼の妻、ニッキー・リードのデュエット。
「トワイライト・サーガ」でロザリー・ヘイルを演じているニッキーは、
既にファンにはおなじみの存在ですね。

REEVE CARNEY/NEW FOR YOU
「トワイライト・サーガ」でアリス・カレンを演じている、
アシュリー・グリーンの元カレだそうです。
新たな生を歩むベラとリンクしているよう。

CHRISTINA PERRI FEAT. STEVE KAZEE/A THOUSAND YEARS(PART 2)
前作「ブレイキング・ドーン Part1」のサントラから生まれた
ヒットナンバーのニュー・ヴァージョン。
「トワイライト・サーガ」のファンにはすっかりおなじみの
クリスティーナ・ペリーはフィラデルフィア出身のシンガー・ソングライター。
このニュー・ヴァージョンではボーイフレンドで俳優の、
スティーヴ・カジーとデュエットを披露しています。
この曲はトワイライト全シリーズを通しても名曲ですね。
こちらのデュエットバージョンも素敵!!

CARTER BURWELL/PLUS QUE MA PROPRE VIE
「~初恋~」「ブレイキング・ドーン Part1」の音楽をてがけた作曲家、
カーター・バーレルによるオリジナル・スコア。
王道の映画音楽という感じですね。
スクリーン映えするというか、ただのインストとは違いますよね。
これが映画音楽の魅力なんだと思いました。
完結編らしく、ひとつの答を見つけたんだな、というのが曲から感じ取れました。



トワイライト・サーガ:ブレイキング・ドーン Part2

トワイライト・サーガ:ブレイキング・ドーン Part2

  • アーティスト: O.S.T
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2012/12/26
  • メディア: CD


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WARRIOR~唄い続ける侍ロマン

前回から3年ぶりのNACSの公演。
あの東日本大震災があった後の公演になります。
選ばれたテーマは戦国時代。
信長~秀吉~家康が天下を取るまでの戦いが描かれます。

その勢いたるや、書のアートやメインビジュアルにも表れているように、
気迫たっぷり!
震災後で落ち込んだニッポンに、気迫という名の元気を届けました!


今回のNACSの公演で、大きく違うこと。
それは、アンサンブルキャストがいること!
NACSメンバー5人+アンサンブル15人の、
総勢20人でのTEAM NACSです。
なので、今回はNACSメンバーがそれぞれの役に専念できます。
従来の5人だけでいろんな役をまわすドタバタ劇も面白いけど、
やっぱり人数いるだけの迫力がありますからね。それに若い!
若い役者さんに混じって、NACS兄さんたちがバリバリの殺陣やってます!!

そして、何と言っても女優さんがいる!
いつもだったら、お濃とか、築山を、メンバーの誰かしらが女装するところですが、
今回はそういう笑いは無し!
ただただカッコイイNACS兄さんが見れます。

気になる役どころは、
リーダー⇒柴田勝家
安田さん⇒徳川家康
シゲさん⇒織田信長
大泉さん⇒明智光秀
音尾さん⇒羽柴秀吉

もう、歴史上の有名人ばっかり!
誰もが知ってる有名な歴史モノをやるときに、
どこにオリジナリティーを入れるか、
これが歴史エンタテインメントにおいての重要なポイントになります。

今回は、家康。この作品の主役は、最後に天下を取る家康です。
臆病者だった家康が、どうやって天下を取るのか、
こういう二面性を演じるのは、安田さんの上手なところですよね。
シゲの信長はもう華があってカッコイイ!
大泉さんの光秀もクールでカッコイイ!
音尾さんの秀吉も能ある鷹は爪を隠す感じがカッコイイ!

リーダーの勝家も…カッコイイんですよ!豪快で男気があって。
だけど、それ以上に、すさまじいキャラだった!
他のメンバーが役柄上、ほとんど笑いを取れないのに対し、
リーダーがどんどん笑いを取っていく。
あの明石家さんまさんが嫉妬するほどに。
これは、芝居が大きいリーダーじゃないと、できないですよね~。

それも、今回はリーダーが脚本じゃないところもあったのかな、と。
今回、実は宇田学さんが脚本家として入られています。
演出はもちろんリーダーなんですけど、
リーダー自身じゃない脚本家が入ることで、
リーダーのキャラクターづくりや、見せ方の幅が広がったのかな、と思いました。

リーダーがボケを一手に引き受けた印象を受けるのですが、
他のメンバーもところどころ笑いを誘ってはいるのですよ。
特に大泉さんの雨男のくだりなんて、何度でもリピートして見られます。

でもやっぱりリーダーの演出なので、
派手は音楽が鳴ったり、カッコイイ見せ場があったり、というのは、
リーダーのエンタメのエッセンスだと思うんです。

毎回リーダーがこだわっている音楽は、今回もNAOTOさんが担当。
壮大なテーマソングは、まるで大河のようです。
そして、月光グリーンさんの劇中歌も最強です。
冒頭のタイトルのシーンでガツンと流れるのですが、
まるでアニメのオープニングのよう。

このオープニングシーンも然り、
劇中で度々登場する殺陣の大立ち回りなど、
物凄い迫力なのですが、それを可能にしたのが、階段舞台のセット。
舞台の端から端までを占める、まるで宝塚のような大階段、
この足場の悪い中を、カッコイイ殺陣で立ち回るのは圧巻です!

それと、信長の作品となると、必ずつきものなのが「舞」。
今回は、日本舞踊とも違う、オリジナルの「舞」なのですが、
シゲさん頑張ってます!

今回のお芝居、ド派手な殺陣が目立つのですが、
それだけじゃなく、カットが細かくて、いろんなシーンが展開されるのです。
そこで活躍するのが紗幕。
紗幕の前と後ろで、2場面だと多くの場面が同時進行されていくのがお見事。
そしてアンサンブルの皆さんは、いろんな役で登場するので、
実際にはもっと大人数が登場していることになるのです。
5人⇒20人になってもまだ足りない、もっともっといっぱいいるってことですね。
そりゃ戦国時代だもん。たくさんの家臣とか数えてたらキリがないよね。。。

リーダー曰く、戦国時代は自然災害に見舞われた時代だったという説があるそうで、
領民たちを食べさせてあげられなかった。
そんな中、領主はどうやって食べさせてあげられるかの策を練り、
その過程で傍から見たら「戦国時代」と言われるようになった、とも言われているそうです。
この自然災害というところが、上演当時の日本の状況とリンクしていて、
ここにリーダーのメッセージ性も込められているのではないかとも思いました。

こういう舞台裏みたいなのは、特典映像で分かります。
くれぐれも副音声からは聞けないのでご注意ください(笑)
今回の副音声は今まで以上にひどくて(?)、ナプキンの話ばかりしてました^^;
まあでも今となっては5人そろってのトークなんてほとんど聞けないので、
5人集まるとこういう話になるのかー、とある意味貴重ですけどね。


5人集まるといえば、特典映像に収められているボウリング大会。
こちらはバラエティ番組顔負けの進行と展開で、
あまりにも完璧な流れすぎて、リーダーのミラクルです!
芝居を離れたNACSも、こんなに面白い人達なんですよー。



WARRIOR ~唄い続ける侍ロマン [DVD]

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  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2012/12/21
  • メディア: DVD


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リリカル*ワンダー

今回のコウちゃんのアルバムは、
何だかホワッとするような、温かい音が多いような気がしました。
寒い季節にほっこりする1枚です。


恋守歌
まるで子守唄のように優しい音色。
歌詞も普段使わない文語調になっていて、
日本語のひとつひとつの美しさにうっとりしました。

また、うまれるころには
みずみずしいピアノの音色と、
透き通るようなコウちゃんの声で、
とても清々しいです。
いろんな辛いことも、この曲で浄化される気がします。

Strength
何だかとってもいい一日になりそうな曲。
朝に聞く曲にピッタリですね。
毎日生きていく中で、小さなことでもいいから、
少しでも多くよろこびを見つけたいな、と思いました。

My Perfect Blue
ドラマ「パーフェクト・ブルー」の主題歌。
作詞はドラマタイトルのイメージから、
「夕暮れから夜に変わる空の青」の世界や、
ドラマのテーマを丁寧に拡げながら、コウちゃんが書き上げました。
空を見つめるときは、大抵何かに思いをはせていて、
そのときの想いが詰まった、美しく静かなその空の色が、
コウちゃんにとってのパーフェクトな色合いなんだそうです。
そんな想いがこの曲の歌詞とタイトルに込められているのだそう。
忘れられない人がいる人、追憶を大切にしたい人に、是非。
壮大なサビでは感動しますよ。

もう、いないよ
コウちゃんの作曲。
タイトル通り、曲ももの寂しいのですが、
悲しい感じではないんですよね。
なんとなく寂しい時に聞いて、
心を落ち着かせたり、整理したりしてます。

笑おうかな
この曲には、5p.m.のバージョンと、7a.m.のバージョンがあります。
夕方5時と朝7時ですね。
夕方5時の方は軽快なピアノにのせて、
すごくいい気分で1日が終えられそうな感じです。
朝7時の方はジャンル的にはジャングルのアレンジで、
朝から躍動感ある感じ。
やる気出ます。

traffic jam
イライラしがちな渋滞の曲なのですが、
ものすごくなだめてくれます。
私の交通手段が基本電車なので、
車の渋滞にハマることはあまりないのですが、
遅刻しそうとか、相手を待たせてる時に、似たような気持ちになります。
帰らないで待っててね、って。

血の色
コウちゃん流ガールズロックです。
途中、ちょっとパンクになるのが、かわいさもありつつカッコイイ!
内容は結構深くて、自分と他人が見ている赤色は、同じ赤なのか?
という、ちょっとした哲学です。

you & me
ちょっと大人っぽくて、あったかい。
各サビの最後のフレーズが、
どれも心に刺さる台詞です。

ANOTHER:WORLD
これは、SFとロックの融合!?
どっちも私の好きな要素です。
SFみたいな難しいワードが出てくる歌詞とか、
デジタルでロックなサウンドだったり。
クールなコウちゃんのイメージもあいまって、全部カッコイイ。

cosmic rainbow
タイトルのイメージからも連想されるとおり、
スペーシーでキラキラした曲。
特徴的なグルーヴ感があって、なかなかクセになる曲です。

ゆくゆくは
「抗わず」「自分らしくイキイキと生きる女性の美しさ」をテーマに、
奥田民生とのコラボレーションにより制作した軽快なポップナンバー。
作曲の一部はコウちゃんも担当しています。
民生さんみたいにもっとさらっと生きたいなって思うのは私も同感です。
ただこの曲の歌詞を書くにあたっては、コウちゃんのそんな想いを
お説教のような形で歌詞にしても聴きたくない人だっているだろうという配慮(?)から、
「流れのままに生きて、自分を浄化して軽くなったときに何が残るのかな?」
っていうことを歌詞にしたんだそう。
なるほど。どおりでさらっと風のように流れていって、さらっと聞ける。
それでいて、しっかりメッセージは刺さる。



リリカル*ワンダー(初回限定盤)(DVD付)

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  • アーティスト: 柴咲コウ
  • 出版社/メーカー: NAYUTAWAVE RECORDS
  • 発売日: 2012/12/12
  • メディア: CD


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大奥 9

前巻からあまり間を置かない発売になりましたが、
今回は将軍や政策というよりも、
ひたすら赤面疱瘡と奮闘するストーリー。
これが、今のコロナの状況と重なる部分がありまして、
考えさせられるところがありました。

それは亡き徳川吉宗=有徳院の、生前なしえなかった心残り。
9代将軍・家重は引退し、娘の家治が10代将軍となった際、
吉宗の遺志を継ぐ田沼意次が側用人に取りたてられた。
そして、赤面疱瘡の治療のため、蘭学者を江戸に集め、
赤面疱瘡について研究させる命を受ける。

それに先立って、長崎から御右筆として採用されたのが、
前巻で登場した吾作改め、青沼。
オランダと日本の混血であるがゆえの、青い瞳にちなんでつけられた。

青沼が大奥に来たのは、大奥の中で志ある者たちに、
蘭方医学を講義するため。
御半下から上臈御年寄まで、身分上下無く、
学びたい者は誰でも青沼の元に集ってよいことに。
また、講義の間ならば、それぞれの役目の仕事は休んでも良いと。

しかし、いざ講義を始めてみると、案の定、誰も聞きに来なかった。
ただひとり、御右筆助の黒木は、唯一の受講生になった。
その後、青沼の元に受講希望者が来たのは、数日後のことだった。
昼はみんな仕事があるから、夜の講義を増やそうとしたところだった。
ただ、その者は昼にやってきた。
名は伊兵衛。呉服の間に勤める者だが、男が縫物なんかやれるか!という反抗から、
昼間、呉服の間の仕事をやらなくて済むという都合で、講義に来た。
最初はその反抗的な態度から、黒木や青沼と衝突したが、
その後も毎日、伊兵衛は講義に通うことになる。

大気に湿気が無い、乾いた寒い日が続くと、
質の悪い感冒が大流行することがある。
これは現代も同じですが、この冬はまさにそんな気候だった。
そんな中、青沼の元に、急病人の一報が入る。
御半下の者が3人いっぺんに、昨晩から身体の節々の痛みを訴え、
夜が明けたらひどい熱が出ているという。
青沼が診察したところ、喉が真っ赤に腫れているが、鼻水はほとんど出ていない。
そして燃えるような高熱。
これはつまり風熱、今で言うインフルエンザでした。

当時、御半下のものは大部屋で一緒に寝るのが普通、
他に隔離できる部屋などなかったのですが、
黒木のひらめきで布団部屋を使うことに。
また、看病に協力した黒木や伊兵衛には、
自分たちが感染しないよう、サボンでの手洗いを指示した。

サボンは、当時、手洗いの習慣がなかった大奥に、
青沼がお土産として持ってきた汚れ落とし=石鹸。
コロナ禍になって、改めて手洗い・うがいの重要性を痛感しましたが、
蘭学やオランダとの交易がなければ、このような石鹸で手を洗う習慣も、
根付かなかったのかもしれないのですよね。
そう考えると、無知とは恐ろしい。。。

結局、青沼たちの働きで、御半下たちの感染を最小限におさめることができた。
ただ、それ以外の大奥内のほぼ全ての役職から、
総勢24名が流感で亡くなるという深刻な結果になった。

サボンの効果を聞きつけた将軍・家治と、御台の五十宮が、
青沼の元を訪ねる。
そこで将軍・家治は、大奥の掛かりでサボンを取り寄せて、
大奥の者達みんなに配ろうと思っていることを告げるが、
ここで青沼が重要なことを告げる。

確かにサボンには病を防ぐのにある一定の効能があると思う。
しかしそれは例えば今回のような流感の場合、
全ての人々を健やかに保つ事を意味しているのではない。
今回サボンを使った者が誰も流感に侵されなかったのは、
多分に偶然も働いておりましょう。
残念ながら、人はまだ病を完全に防ぐ術を見つけた事はない。

現に、青沼はサボンに使っていても、赤面疱瘡にはかかった。
このことは、現代のコロナ対策や他の感染症でも同じことが言えますね。
石鹸で手洗いしてても、かかる時はかかる。
それだけではない、もっと予防的な方法を考えなくてはいけない。
コロナについては、今はワクチンがありますが、
赤面疱瘡も同様に、今で言うワクチンを作ろうとする動きが見えてきます。
これを読むと、ワクチンが作られていく過程がよくわかりますね。
それまではそもそも「予防」という概念がなかったり、諦めていた病気に対して、
予防をするという動きが出て、現代に繋がっていく。
本当にありがたいことです。

それにしても、吉宗以前は洋書が禁じられていて、
それまでの通詞たちはオランダ語を書き付けることもせず、
耳だけでオランダ語を覚えいたそうで。
オランダ語の本を読むことも禁じられていたので、
辞書を作ることもできなかったなんて、
外資系に勤めてるものの語学力で苦労してる私には信じられない!
頭が下がります。


前巻で登場した平賀源内。
全国を自由に飛び回っていますが、大奥も自由に出入りしており、
文字通り、作品内でも自由に動き回っている存在です。
性別は女だけど、男のなりをしているキャラクターです。
この男女逆転の世界で、男装は普通ですけど、
もしかしたらLGBTQなのかもしれないですね。

源内はいろんなことした人だけど、
「地獄の沙汰も金次第」というワードを言い出したなんて、初めて知ったよ。

青沼は源内の神出鬼没さや奇抜な発想に苦手意識をもっているようですが、
こういう変わった発想が、歴史を変えるもとになるのですよ。


さて、今回は赤面疱瘡の研究から、蘭学、そして予防医療についてと、
医療そのものの歴史を見ているような巻でしたが、
将軍家のドロドロ劇もありそうです。

と、ここで少しおさらい。
吉宗には3人の娘がいました。
長女は9代将軍・徳川家重、
次女は田安徳川家の初代当主・徳川宗武。
三女は一橋徳川家の初代当主・徳川宗尹。

徳川宗武はかつて、9代将軍の座をめぐって、
姉の家重と対立したが、結局将軍の座に就いたのは、家重だった。
宗武は母吉宗の創設した田安徳川家の当主におさまることで、
事は落着したかに見えたが、
「自分こそ将軍にふさわしい器であったのに」という宗武の不満は、
彼女の胸の中でずっと燻り続けていたのです。

吉宗が家重を9代将軍にさせたのは、
長子相続を徹底させ、跡目争いを起こさぬことこそが、
徳川政権を盤石するためにはどうしても必要だったから。
姉妹の中で一番聡明で知られた宗武には、
もし長子相続の定めがなかったら…と、納得しがたいことではありました。

そしてその宗武は、死の床にある。
そこへ娘の徳川定信を呼び寄せ、自身の果たせなかった夢を託す。
つまり、次の将軍になること。

そしてもう一人、徳川治済。
徳川宗尹の娘で、母の後を継いだ一橋徳川家当主。
こちらも徳川家治や徳川定信と同じく、8代将軍・徳川吉宗の孫。
あれだけ将軍になることを熱望していた定信は、
治済ら老中たちのはからいにより、陸奥白川藩の松平定邦の養子となることが決められる。
松平と聞いて、そう、あの「松平定信」です。
松平定信は、吉宗の孫だったんですねぇ。
こうして、定信の将軍への道は遠のいてしまったのですが、
これでおとなしく終わるわけがない!
ということで、次巻からまたバチバチの争いが見られることと思われます。



大奥 9 (ジェッツコミックス)

大奥 9 (ジェッツコミックス)

  • 作者: よしながふみ
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2014/08/28
  • メディア: Kindle版



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