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マリアビートル

まさかのブラピ主演でハリウッド映画化された作品です。

「グラスホッパー」の続編となる、殺し屋シリーズ第2弾。
続編といっても、完全に独立しているので、
前作を読んでなくても全く問題なし、です。
何故なら、「グラスホッパー」で大方の人が死んでしまったから。
本作の登場人物もほぼ新登場の人たちばかり。
前作で一部生き残った人が登場するし、
過去のエピソードとして出てくるので、
まだ読んでなければ、「グラスホッパー」も必ず読みたくなるはず。

と、話がそれてしまいましたが、
本題の「マリアビートル」の話。
今回も新たな業者の人たちが出てきて、
それぞれの事情が絡み合っているのですが、主人公は誰!?
一応、巻末に前日譚の載っている「七尾」なのかな、と思ってます。

七尾も業者の一人ですが、
何でこの仕事やってるの?というくらい、謎な人物。
見た目も雰囲気も、その業界の人とは思えない。
それをもっとも表しているのが、本当についてないキャラ。
仲介業者の真莉亜から「簡単な仕事」といって仕事をもらうものの、
ロクな事がない。
今回も、東京から新幹線に乗って、
トランクを奪って上野駅で降りるだけという依頼なのが、
いろんなことに見舞われてしまう。
そんなところが七尾の憎めないところで、
コードネーム的なものはついてないものの、
作中では「天道虫」によくなぞらえられています。

他にも蜜柑と檸檬という、凸凹な果物コンビや、
アル中で元業者の木村など、
ゴロゴロ出てきます。

業者じゃないけど、一番驚異となる存在だったのが「王子」という中学生。
いわゆるサイコパスです。
伊坂作品にはこれまでもサイコパス的な存在は出てきていたのですが、
世間的にも「サイコパス」という言葉の認知度が高まってきたので、
目立つようになりましたね。

私もサイコパスに対して、特にそれが若いほど、生意気だな、と思ってしまう質なのですが、
今回は中学生ということで、その業界のプロたちと対峙したらどうなるのかな、
プロならぎゃふんと言わせられないのかな、と思って読んでいました。
おかげで終始イライラしたり、ハラハラしたりでしたけどね。

舞台は盛岡に向かう東北新幹線の中。
「新幹線」という限られた空間の制約がある中で、
これだけのドラマが生まれるのが凄い。
しかも、新幹線のおスピード感に負けない展開で、スリル満点。
読み進めてると止まらなくなってしまいます。



マリアビートル (角川文庫)

マリアビートル (角川文庫)

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2014/08/15
  • メディア: Kindle版


あらすじを読む


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旅歌ダイアリー

ナオトさんといえば、世界中を旅したことで有名ですが、
その旅がドキュメンタリーとして、映像作品化されているのです。
このアルバムはそのサウンドトラック的存在。
なので、歌はあまり入ってなかったりするのですが、
ナオトさんが旅の中で触れ合ってきた音楽を感じることができるのです。
かなりマニアックな1枚ですが、日本国内にはない、「世界」を感じることができますよ。

Tiya
アフリカ・エチオピアにあるTiya遺跡がモチーフ。
Tiyaの村で歌ってくれた子どもたちの声も収録されています。

Trinidad style
トリニダードの旅から帰国してすぐに頭で鳴っていた音をレコーディング。
トリニダードといえばスティールパン発祥の地。
旅中に現地で会ったスティールパンの名手「マニッシュ」が、
なんと日本在住とのことで、スタジオに来てもらったそうです。
本場の音が詰め込まれているんですよー!

El Corazon
映画「旅歌ダイアリー」のコロンビアでのワンシーンで生まれた曲。
「ガイラ」というライブレストランで歌った日、
レストランを出たすぐ外で、その興奮をすぐ音にしたいと思い、
何も考えずに1回歌ってみたら、もう曲になっていたとか。
まさに曲が生まれる貴重なシーン、ぜひ映画で見たいところ。

Catch the moment(piano ver.)
映画の主題歌のピアノver.
しっとりとまた別の雰囲気になりますね。

声をきかせて(piano ver.)
アルバム「Nice catch the moment」に、歌入りver.が収録されていますが、
実は、こっちのver.がオリジナルなのです。
どおりで、沁みるメロディだなぁと思った。

Bamboo jam step
エチオピアから帰国後、パーカッションを叩きまくり、
重ね合わせてつくったトラックに、
トリニダードのカーニバルでの「竹」のセッションをまぶしてマッシュアップ。
現地の「音」に、刺激されまくり。

RUN RUN RUN
ラテンのリズムにピアノリフ。
本編ではエチオピア・アディスアベバでのサッカーのシーンと、
コロンビアのアンドレスとの再会のシーンで使われています。

El Corazon(swing ver.)
3曲目のJazzアレンジver.
メロディーがしっかりしている曲なので、
いろんなアレンジが映えますね。

una salsa
世界一周の旅の途中、体感してた現地の音楽をすぐ形にしたくて、
マイアミで出会った現地のイケてるミュージシャンたちとレコーディング。
サルサにファンクにレゲエに、と盛りだくさん。

La cancion de un hombre enamorado
世界一周の旅の途中、現地のミュージシャンたちとレコーディング。
映画「旅歌ダイアリー」のコロンビアでも歌っています。
もともとこの曲は、一度目のデビュー時のアルバム収録曲がオリジナル。
それを旅中にペルー・クスコにて、仲良くなったペルー人の友達にスペイン語に訳してもらって、
世界一周の時の南米の旅の時にずっと歌っていました。

セカイ・YO・オドレ featuring 石井竜也
米米CLUBの石井竜也さんと一緒に創った幻の曲。
石井さんが当時パーソナリティを務めていたTOKYO FMの番組内の企画の中でのコラボ。
主にナオトさんの旅の話を石井さんが歌詞にしてくれ、
それにメロディーをつけてアレンジをしました。

Catch the moment(acoustic guitar ver.)
主題歌のアコギver.
エチオピアのハマル族とのシーンの時に、
ピアノver.の雰囲気が合わないから、
アコギver.も録ってほしいとの監督のご希望から。
コロンビアの楽器屋で買ったレントギターで弾いたそうです。

今のキミを忘れない~トゥルミの崖にて(エチオピア)~
映画「旅歌ダイアリー」のエチオピアの崖で歌っているあのテイクをそのまま収録。
ハマル族の村の近くの広大な大地を見下ろせる崖の上で、
なんとなくウクレレギターを弾いていたら、
いつの間にかこの曲を口ずさんでいたという、「素」のテイクですね。

Rimbah-e-he
こちらも「旅歌ダイアリー」のエチオピアの崖でなんとなく弾いたテイク。
気がついたら監督が勝手に抜き出して、
映画の最初のシーンの後ろに敷いていたとのこと。

N.I.R
2004年、ペルー・チュルカーナスの子どもたちの声。
おそらく「インティライミ」と名乗り始めて数週間以内の時期だったそう。
たくさん名前呼んでもらえて、ナオトさん嬉しかったでしょう。

African dream
アフリカのサバンナをイメージして書いた曲。
ほぼセッション状態でのレコーディング。
ミュージカル「ライオンキング」で活躍の駒澤レオさんの、
アフロパーカッション!

Salam Danane
エチオピアのハマル族の村からアディスアベバに戻る移動の車の中で浮かんだ曲。
「サラム デナネ」とは、エチオピアの公用語のアムハラ語で、「元気?」という意味。
TDSでも聞けますね(笑)

Catch the moment(live ver.)
この主題歌はいろんなver.で収録されていますが、
こちらはLIVEキャラバン2013の大宮公園のテイク。
曲を創ってる時から、こうしてLIVEでみんなで歌ってる景色をイメージしてたそうで、
なるべくしてできた音楽ですね。





旅歌ダイアリー

旅歌ダイアリー

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル シグマ
  • 発売日: 2013/09/25
  • メディア: CD


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