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D-シルビアの還る道

Dシリーズの中で、稀にタイトルにヒロインの名前を冠していることがあるのですが、
何だかうらやましいと思ってしまいます(笑)

そんな今回のヒロイン、シルビアは「帰還者」。
今までの作品でも見てきたとおり、貴族による人間の拉致は珍しくはないですね。
人工生物による執事や家政婦の製造などお手のもののはずなのに、
あえて生身の人間にその役を任せる。
これはいわゆる「レトロ好み」と言われるものであって、
技術があるのにも関わらず、あえて石造りの城を建てるのも同じ。

そして、滅多にないことだが、暇を出させる場合、
ほとんどは吸血されていないのだ。
何故か、、、それは、人間の働きぶりが気に入って、
つまりは情が移ったからだ、とされている。
こうして暇を出されて故郷に帰ってきた者が「帰還者」だ。

でも、こうして貴族の元で長いこと過ごしてきた者が、
急に人間の故郷の帰されたところで、実際はあまり歓迎されないのが現実。
いくら血を吸われていないとはいえ、
やはり貴族の元にいた間、何か得体の知れない者になってしまっているのではないか、
そう思われるのが常。
少なくとも常人としては扱われない。
帰還者当人もそれはわかっていて、あまり故郷に戻りたがらない。
貴族との生活が良かったのだ、とすら思えてしまう。

シルビアも同じだったのですが、熱心な兄キムジが、
必死に連れて帰り、故郷で馴染んでもらおうと頑張っていた。
でもやっぱり。。。というところで、キムジの健気さは、何だか辛くなります。

シルビアは旅をするのですが、なんとその旅にDが付き合うという、
これってかなりレアだと思うのですが!!
歴代の中で、わりと特別なポジションにいるヒロインではないでしょうか。



吸血鬼ハンター(26) D‐シルビアの還る道

吸血鬼ハンター(26) D‐シルビアの還る道

  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2013/09/04
  • メディア: Kindle版


貴族の城から暇を出された娘・シルビアを故郷まで護衛することになったD。
なぜなら貴族の下で働いていた者は疑似吸血鬼になっている恐れがあり、彼女を始末しようと襲ってくる人間たちがいるからだ。
その上、貴族の息子・ナイトフォールがシルビアを連れ戻そうと追ってきて、Dとの間で壮絶な戦いを繰り広げる。
果たしてシルビアは"人間"か、それとも疑似吸血鬼なのか?
また、彼女を追うナイトフォールの目的は!?
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Erickoxype

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by Erickoxype (2023-09-15 11:51) 

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