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WARRIOR~唄い続ける侍ロマン

前回から3年ぶりのNACSの公演。
あの東日本大震災があった後の公演になります。
選ばれたテーマは戦国時代。
信長~秀吉~家康が天下を取るまでの戦いが描かれます。

その勢いたるや、書のアートやメインビジュアルにも表れているように、
気迫たっぷり!
震災後で落ち込んだニッポンに、気迫という名の元気を届けました!


今回のNACSの公演で、大きく違うこと。
それは、アンサンブルキャストがいること!
NACSメンバー5人+アンサンブル15人の、
総勢20人でのTEAM NACSです。
なので、今回はNACSメンバーがそれぞれの役に専念できます。
従来の5人だけでいろんな役をまわすドタバタ劇も面白いけど、
やっぱり人数いるだけの迫力がありますからね。それに若い!
若い役者さんに混じって、NACS兄さんたちがバリバリの殺陣やってます!!

そして、何と言っても女優さんがいる!
いつもだったら、お濃とか、築山を、メンバーの誰かしらが女装するところですが、
今回はそういう笑いは無し!
ただただカッコイイNACS兄さんが見れます。

気になる役どころは、
リーダー⇒柴田勝家
安田さん⇒徳川家康
シゲさん⇒織田信長
大泉さん⇒明智光秀
音尾さん⇒羽柴秀吉

もう、歴史上の有名人ばっかり!
誰もが知ってる有名な歴史モノをやるときに、
どこにオリジナリティーを入れるか、
これが歴史エンタテインメントにおいての重要なポイントになります。

今回は、家康。この作品の主役は、最後に天下を取る家康です。
臆病者だった家康が、どうやって天下を取るのか、
こういう二面性を演じるのは、安田さんの上手なところですよね。
シゲの信長はもう華があってカッコイイ!
大泉さんの光秀もクールでカッコイイ!
音尾さんの秀吉も能ある鷹は爪を隠す感じがカッコイイ!

リーダーの勝家も…カッコイイんですよ!豪快で男気があって。
だけど、それ以上に、すさまじいキャラだった!
他のメンバーが役柄上、ほとんど笑いを取れないのに対し、
リーダーがどんどん笑いを取っていく。
あの明石家さんまさんが嫉妬するほどに。
これは、芝居が大きいリーダーじゃないと、できないですよね~。

それも、今回はリーダーが脚本じゃないところもあったのかな、と。
今回、実は宇田学さんが脚本家として入られています。
演出はもちろんリーダーなんですけど、
リーダー自身じゃない脚本家が入ることで、
リーダーのキャラクターづくりや、見せ方の幅が広がったのかな、と思いました。

リーダーがボケを一手に引き受けた印象を受けるのですが、
他のメンバーもところどころ笑いを誘ってはいるのですよ。
特に大泉さんの雨男のくだりなんて、何度でもリピートして見られます。

でもやっぱりリーダーの演出なので、
派手は音楽が鳴ったり、カッコイイ見せ場があったり、というのは、
リーダーのエンタメのエッセンスだと思うんです。

毎回リーダーがこだわっている音楽は、今回もNAOTOさんが担当。
壮大なテーマソングは、まるで大河のようです。
そして、月光グリーンさんの劇中歌も最強です。
冒頭のタイトルのシーンでガツンと流れるのですが、
まるでアニメのオープニングのよう。

このオープニングシーンも然り、
劇中で度々登場する殺陣の大立ち回りなど、
物凄い迫力なのですが、それを可能にしたのが、階段舞台のセット。
舞台の端から端までを占める、まるで宝塚のような大階段、
この足場の悪い中を、カッコイイ殺陣で立ち回るのは圧巻です!

それと、信長の作品となると、必ずつきものなのが「舞」。
今回は、日本舞踊とも違う、オリジナルの「舞」なのですが、
シゲさん頑張ってます!

今回のお芝居、ド派手な殺陣が目立つのですが、
それだけじゃなく、カットが細かくて、いろんなシーンが展開されるのです。
そこで活躍するのが紗幕。
紗幕の前と後ろで、2場面だと多くの場面が同時進行されていくのがお見事。
そしてアンサンブルの皆さんは、いろんな役で登場するので、
実際にはもっと大人数が登場していることになるのです。
5人⇒20人になってもまだ足りない、もっともっといっぱいいるってことですね。
そりゃ戦国時代だもん。たくさんの家臣とか数えてたらキリがないよね。。。

リーダー曰く、戦国時代は自然災害に見舞われた時代だったという説があるそうで、
領民たちを食べさせてあげられなかった。
そんな中、領主はどうやって食べさせてあげられるかの策を練り、
その過程で傍から見たら「戦国時代」と言われるようになった、とも言われているそうです。
この自然災害というところが、上演当時の日本の状況とリンクしていて、
ここにリーダーのメッセージ性も込められているのではないかとも思いました。

こういう舞台裏みたいなのは、特典映像で分かります。
くれぐれも副音声からは聞けないのでご注意ください(笑)
今回の副音声は今まで以上にひどくて(?)、ナプキンの話ばかりしてました^^;
まあでも今となっては5人そろってのトークなんてほとんど聞けないので、
5人集まるとこういう話になるのかー、とある意味貴重ですけどね。


5人集まるといえば、特典映像に収められているボウリング大会。
こちらはバラエティ番組顔負けの進行と展開で、
あまりにも完璧な流れすぎて、リーダーのミラクルです!
芝居を離れたNACSも、こんなに面白い人達なんですよー。



WARRIOR ~唄い続ける侍ロマン [DVD]

WARRIOR ~唄い続ける侍ロマン [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2012/12/21
  • メディア: DVD


永禄3年5月19日、尾張国桶狭間。
駿府を本拠地とする今川義元が勢力を伸ばすべく、織田信長(戸次重幸)が統一する尾張国に攻め入っていた。
織田軍が劣勢の中、家臣・柴田勝家(森崎博之)は決して諦めることなく家来達の士気を上げているが、肝心の織田軍総大将・信長は女中と戯れている。
そんな「うつけ者」と呼ばれる信長を連れ戻すべく、「サル」と呼ばれる若き侍・豊臣秀吉(音尾琢真)が偶然にも今川軍本陣の場所を見つけた。
信長の奇襲をただひとり警戒する今川軍・明智光秀(大泉洋)をよそに、「奇襲などありえない」と悠長にあぐらをかいている今川軍へ暗雲が立ち込める。
秀吉の情報を基に、信長、勝家ら少数精鋭の織田軍が今川軍本陣を目がけて雨の中、颯爽と駆け抜けていく。
奇襲を迎え撃つは、命懸けで今川義元を護らなければならない徳川家康(安田顕)ら30,000もの今川軍。
轟く雷鳴の中、数々の志がぶつかりあう時代がいま幕を開ける。
そして、そこにはこの桶狭間合戦の一部始終を巻物に描いている絵師・又兵衛がいた・・・。
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