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三文ゴシップ

純粋なソロ名義では、かなり久しぶりのアルバム。
タイトルのきっかけは、林檎ちゃんがギブソンのギター「SG」のルックスには惹かれるのに、
使ったことが無かったので、それを使ったアルバムの作品を作ってみたいと思ったことから。
SGのSから「三文」、Gから「ゴシップ」という、林檎ちゃんの好きな言葉が浮かび、
それを組み合わせたものがタイトルになりました。
通勤通学やレジャーのお供など、日常生活で聴いてもらうことを想定して制作されたアルバムで、
ジャンルは多岐に渡り、聴きやすい曲も揃っていると思います。

詳しいレビューは省きますが、「カリソメ乙女」は新バージョンが収録されています。
アレンジも然ることながら、日本語詞のバージョンは初めてかも。
まるで花魁が歌っているような粋な歌詞に惹かれます。

ボーナストラックとして、丸の内サディスティックのNewアレンジも入ってますよ。
英詞が混ざって、クラブサウンドのような大人の音楽に様変わりしています。

流行
Mummy-Dさんのラップとのコラポです。
これまた斬新!
林檎ちゃんが「流行」を追っているというイメージはないですが、
新たな流れをつくるタイプのアーティストだな、とは常々思います。

労働者
言いたいことはすごくよくわかる!
天職は何だかわからないけど、
好きなことが仕事になってる今は、
まぁ天職に恵まれたってことなのかなぁ?

密偵物語
林檎ちゃん曰く、この楽曲は「真夜中は純潔」の続編とのことです。
和製ボンドガールのイメージ。
クールで凛とした林檎ちゃんに似合うなぁ。
全編英詞の中、日本語の決めゼリフが入るところは、
まるで映画のワンシーンのようにキャッチ―で、カッコイイです。

〇地点から
図形の丸印で表記されていますが、タイトルは「ゼロちてんから」と読みます。
冒頭から「嵐が去ったあとの静けさ」とありますが、
そのとおり、落ち着いた穏やかな曲です。
私はホームドラマのような雰囲気すら感じました。

都合のいい身体
華やかなオーケストラサウンドに乗って、ファンタジックな気分。
メルヘンな雰囲気に、難しい言葉をのせるところが、林檎ちゃんらしい。
「都合のいい」っていうニュアンス、なんかよくわかる気がします。
出るとこ出て、凹むとこ凹んで、みたいな。
そんな身体がレンジでチンして手に入ったらいいよね~。

 壮大なミディアムバラード。
歌詞がものすごく深くて、メロディとともに沁みました。
「生きているうちはずっと旬」という考え方はすごくいいな、と。
いまを生きる、むしろ「活きる」のです。

二人ぼっち時間
NHK「みんなのうた」に提供された楽曲です。
お子様にも歌いやすいメロディと歌詞。
まさに、林檎ちゃん流の「ドレミの歌」です。
タップダンスの足音も聞こえてきて、
軽やかにステップ踏みたくなる!!

マヤカシ優男
きわめて和製のタイトルに反して、全編英詞。
あのSOIL&"PIMP"SESSIONSのパフォーマンスなので、
さながらショータイムのようです。
ハイセンスが溢れまくってます。

尖った手口
「とがったてぐち」と読むのですが、「口」の部分は、よく見ると、
図形の正方形で表記されています。
「〇地点から」とのシンメトリーですね。
タイトルのように、ちょっとハード系の楽曲。
事件のニュースやドラマででよく聞くようなワードが並べられていて、
ハードな印象をさらに強めています。
最後はMummy-Dさんのラップで締められます。
どんな曲ともコラボできるカメレオン的なセンスには脱帽です。

色恋沙汰
軽快なリズムに、ストリングスや管楽器の流れるようなメロディ。
ふわふわと軽やかな気持ちになります。

凡才肌
伴奏はcobaによるアコーディオンのみ。
抒情的に歌う林檎ちゃんの迫力には圧巻。
突きつけるような言葉の圧もまた。
とても凡才には思えません。

余興
はじけるようなロックで、私はみずみずしささえ覚えました。
この曲にも「生モノ」というワードが出てきましたが、
「今しかない」「今を大切にする」というのをこのアルバム1枚を通して、ものすごく感じました。




三文ゴシップ

三文ゴシップ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
  • 発売日: 2009/06/24
  • メディア: CD


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タグ:椎名林檎
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BAND AGE

BAND AGE(=バンド時代)とBANDAGE(=包帯)をかけたタイトル。
なので、ジャケ写では、女性が包帯に巻かれています。
ブックレットでもメンバーがそれぞれ包帯に絡められているのが印象的です。

BANDAGE
タイトル曲。
込められたダブルミーニングは上述の通りだと思いますが、
包帯って何となく痛々しいというか、
病んでる象徴みたいなイメージがありますが、、
この作品では、弱ったところを隠すプロテクターのようなイメージなのかな?
これまでに負ったダメージを受け止め、未来へ進むために必要なもの。

what are you looking for?
何かを探してて、これといって見つからなくて、惰性で生きていたのですが、
そういうのはやめよう。
日々何かを刻みながら生きていこう、と思うようになったのは、
本当にごく最近です。

idealistic story
何だか身につまされる曲だなぁ。
若い頃からずっと理想を抱いてきたけど、
そろそろ妥協することも考えなくちゃいけない30代。
現実は理想どおりには行かないんですよね。
30代も半ばになって、折り合いつけた部分もあるけど、
恋愛・結婚については妥協できないな。

そして優しく
人は忘れるもの。
だけど、その忘れることができるからこそ、
救われることもあるんだよね。
悲しみを乗り越えて、優しい大人になっていく。
だから悲しみは無駄じゃないという、救われる歌です。

イカロス
小学生の時、何もわからずに歌ってた「イカロス」。
蝋で固めた鳥の羽を持って飛び立ったというのは、
その意味するところはわからないものの衝撃的でした。

forgiven
別れた相手を想う、切ない曲。
すごくシンプルなのですが、ものすごくリアルに伝わりました。
ラストで歌い上げるところは感動でした。
さすがはミュージカル仕込み!?

やめたりできない
「ぶらり途中下車の旅」の主題歌になっていて、
松岡さんも旅人として、何度か出演されていました。
ロックバンドのボーカリストが!?と意外でもあったのですが、
それまで見れなかった松岡さんの人柄が垣間見られました。

age
もうひとつ、タイトルに沿った曲。
包帯がモチーフになっています。
「傷を癒す包帯」として、やはり痛々しいイメージはなく、
包帯の包容力に焦点をあてたよう。
曲はなかなかハードでカッコイイんですよ。

Baby Smile
爽やかで、心地よい爽快な風が吹き抜けるような曲。
私にとって、SOPHIAといえば、「爽やか」なのです。
変わらないなぁ。

楽園
こちらもイカロスのモチーフが使われていますが、
あの小学生の時に歌った歌は「勇気ひとつを友にして」というタイトルでした!
今となっては、あの曲の真意がわかりますけどね。



BAND AGE

BAND AGE

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
  • 発売日: 2009/06/24
  • メディア: CD


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タグ:SOPHIA
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