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僕は君のオモチャ

ミニアルバムなのですが、王道のロックあり、
染み渡るバラードあり、遊び心いっぱいの曲ありと、
バラエティ豊かで、飽きずに聞けます。
ミニアルバムなので、あっという間に聞けてしまいます。


恋の一方通行
一途なところが卓偉さんらしいロックナンバー。
歌詞もしっかり韻が踏んであって、前向きに楽しく聞けます。

そのままで
「そのままで」=「自分らしくあれ」っていうのは、
できそうでなかなかできなかったりするもの。
どうしても上手にやろうとしたり、無理してしまったり。
忘れかけてしまった時に聴く、心の処方箋です。

It's up to you(きみしだい)
なんだか懐メロチックなアレンジが印象的な曲。
歌謡曲のような匂いがします。
卓偉さんの遠吠えのようなシャウトも素敵。
個人的には、夜の路地裏のようなイメージがあります。

ABSTRACT(完全な相関性)
それまでの卓偉さんにはありそうでなかったようなロック。
理論的な歌詞がクールな演奏にのって、とてもカッコイイです。

僕らのヒーロー
皆さんそれぞれヒーローっていると思いますが、
卓偉さんのようなミュージシャンにとっては、
歌詞にあるような往年のロックスターたちがヒーローなのかな。
私はあまり洋楽を聞かないのですが、このブログで書いているアーティストたちや、
役者さんたちが私に影響を与えた方々であって、
そういうのは全てヒーローだと思っています。

僕は君のオモチャ
前作のアルバム収録の「イミテイション・ボーイ」では、
きっぱりと「僕は君のオモチャじゃない」と言い切っていたのですが、
あっさりと覆されます(笑)
それは意味合いが違っていて、言いなりになるとかいうことじゃなくて、
心を開かせるためのオモチャという意味。
なんて優しい歌なんだ。

テレビジョン
何がテレビジョンなんだろう?って思ってたんですけど、
よく歌詞を読んでみるとすごく深いのです。
「自分だけが映せない 見えてない」と。なるほど~。

この曲、以前卓偉さんがゲストのラジオの公開放送を見に行った時に、
弾き語りで演奏してくれたことがあったのです。
それを聞いた時は、あまりにまっすぐに届く声に鳥肌が立ちました。



僕は君のオモチャ

僕は君のオモチャ

  • アーティスト: 中島卓偉,片寄明人,黒沢健一,木下裕晴,宮原芽映,増本直樹
  • 出版社/メーカー: ZETIMA
  • 発売日: 2007/05/09
  • メディア: CD


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タグ:中島卓偉

GO TO THE FUTURE

今年デビュー10周年を迎えたサカナクション。
彼らの音楽にハマったのはごくごく最近のことですが、
そのクオリティの高さと言ったら!!
このデビューアルバムからすでに、センスの良さが際立っています。

テクノやエレクトロニカをまぶしたバンド・サウンドと、
その調和がもたらす洗練されたグルーヴが、彼らの特異性を露わにしている。
これは10年経った今でも受け継がれていて、より洗練されていると思います。

そんな彼らの初期作品がつまったアルバム。
とてもデビュー作とは思えない仕上がりです。


三日月サンセット
何の気なしに月をみながら作った曲。
バンドアレンジにしようとしたときに思ったとおりのイメージにならなくて、
ようやく完成したそうです。
時間を重ねる度に変化していったという意味では、もっともサカナクションらしい曲。
バンド名の「サカナクション」には、変化を恐れずにやっていこうという意味が込められているのです。

インナーワールド
山口さんが引っ越す前に、昔住んでいた寒い部屋でつくったそうで、
その時期の勢いに任せてがむしゃらに書いたから、
曲ができたときのことはよく覚えていないそうです。
歌詞は10分くらいで書き上げたそうで、「動くしかない」というその頃の感情がぶつけられています。

あめふら
5人で活動をし始めた際に作られた、5人となったサカナクションとしては初の作品。
アメリカン・ミュージックとフレンチ・ミュージックの音楽要素を混ぜた、遊びの強い曲。
遊び心満載なので、楽しく聞いてほしいです。
私は新感覚でオシャレなサウンドに、ただただワクワクするばかりでした。

GO TO THE FUTURE
当時の山口さんの心情をそのまま表した楽曲です。
元はアコースティック・ソングで、3拍子の楽曲ではなかったらしいんですけど、
3拍子にすることで、バンドアレンジが固まったそうです。
歌詞だけでなく、メロディ、アレンジともに、一歩先の未来を意識したそうですが、
その未来が、今やってきたな、という感じがします。

フクロウ
ひだまりの中にある家で作った悲しい歌。
原曲ができた瞬間にアレンジが決まっていたそうです。
ギター・コードを作曲している間に思いついたアドリブの歌詞を使用しているとのことですが、
鬱屈して、右も左も見えなくなっていた時期にできたこともあって、
山口さんにとっては、ある意味希望みたいなもののようです。
「そして僕の目を見よ 歩き始めるこの決意を」という歌詞に心をわしづかみにされました。
フクロウのような鋭い目で意思を固めたんだろうな、なんて。

開花
札幌に移り住んだばかりのときにつくった曲。
新しい環境とか、新しい仲間とか、生活とか、今までとは違った社会に触れて、
自分自身が社会性を帯びてきたと自覚した曲。
音楽で食べていかないと!って思い始めたからこそ生まれたかもしれない楽曲で、
山口さんが許せるぎりぎりラインまでポップ感を出して試してみたそうです。

白波トップウォーター
バンドが制作した曲としては初の作品であり、
クラブ・スタイルの音楽を製作することのバンドの最初の試みでした。
山口さんがダンス・ミュージックと日本風のメロディーとの相性が良いと思い、
この試みをバンドスタイルとして続けるようにしたのです。
なので、全楽曲のスタイルは、ダンス・ミュージックという形をとっているものの、
打ち込みではなく、あくまでロック・バンドである事を念頭に、
すべてバンド形態で演奏した上に、テクノなどを合わせた形をとっています。
それであの独特な、おしゃれで洗練されたサウンドができあがるのですね。

実はこの曲は、山口さんが一番活発に遊んでいた曲に作った曲で、
バカみたいに釣りばかりして、その一方でモラトリアムな時間の流れに不安を感じ始めたりもした、
ちょっと青臭い時間を思い出す曲なんだそうです。

夜の東側
山口さんが釣りをするいつもの防波堤で、
夜から朝までずっと釣りをする自分を歌にしたいと思って作ったそうです。
「夜の東側」とはその時の状況を表していたのですね。



GO TO THE FUTURE

GO TO THE FUTURE

  • アーティスト: サカナクション,山口一郎
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2007/05/09
  • メディア: CD


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