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深夜枠

東京事変が発売した全てのシングルのカップリング曲を網羅した、
カップリング・アルバムです。
カップリング曲とは思えない、ものすごいクオリティです。
ちなみに、ジャケットの女の子のキャラクターの名前は「むてきちゃん」で、
林檎ちゃんが命名したとか。

ハンサム過ぎて
アルバム初収録となった曲。
全英語詞なのですが、一気に惹き込まれる感じが、
オープニングナンバーにピッタリです。


「キラーチューン」のカップリング曲。
浮雲さんが、ブラック・ミュージックを歌うのが上手い林檎ちゃんに歌ってもらいたいと、
スウィート・ソウルをイメージして作った曲だそうです。
ブックレットには日本語詞しか載ってないですが、実際には英語詞で歌われています。
なのでかなり本格的!!
ムーディーな世界観に酔いしれます。

BB.QUEEN
こちらも「キラーチューン」収録。
浮雲さんが、東京事変へ加入される前に書いた曲で、
当時パソコンで宅録できるようになったのが面白くて作ったそうです。
ピアノの速弾きだったり、サウンドも面白いですが、
巧みに韻を踏んだ歌詞もまた面白い!

我慢
「能動的三分間」のカップリング。
作曲の伊澤さん曰く、「反射神経で書いた曲」。
歌詞が関西弁なのは、林檎ちゃんの関西弁が聞きたいという伊澤さんのリクエストにより、
林檎ちゃんが作詞しました。
といっても林檎ちゃんは福岡出身なんですが。
そのためか、コテコテな感じはしなくて、むしろ粋!?

ピノキオ
「OSCA」のカップリング曲。
伊澤さんによるオーソドックスでピアノ・オリエンテッドなポップ・チューン。
作る過程で一度も悩まずに、ほぼ曲のサイズそのまま、3分ちょっとでできた曲だそうで、天才!
それでいて、この壮大なストーリー性のあるメロディー展開は本当にスゴイ。
歌詞の内容について、「ピノキオと人間を題材にした」と話していますが、
なんと伊澤さん本人はピノキオの話をよく知らなかったようです。

鞄の中身
こちらも「OSCA」収録。
初めて英訳を作詞者以外の者が務め、かつ初めてメンバー以外の人物が英訳に携わっています。
林檎ちゃんがこの曲を貰った時点で想像した歌詞はもっと別な世界観だったのですが、
実際にレコーディングしてみるとシュールな響きがあったので、そういう内容の歌詞を書いたそうです。
私の鞄の中身は見せられたもんじゃないですね。
しかし、どうしていつもあんなに重くなってしまうんだろう?と不思議でしょうがない。


「遭難」のカップリング曲。
林檎ちゃんが自身の誕生日を祝うために1日で書いたそうです。
独特な哲学的な考え方に、その感性に、ただただ脱帽。
誕生日をこんな視点でとらえたことなかったな。

恋は幻
「修羅場」のカップリング曲。
ネッド・ドヒニーの名曲「Get It Up for Love」のカバー。
林檎ちゃんが伊澤さんにぴったりだと思っていて、どうしてもやりたかった曲だそうです。
とのことで、ピアノの音に集中して聞いてしまうんですけど、なんとドラマチックな旋律!
伊澤さん、毎回スゴイんですけどね。

落日
こちらも「修羅場」に収録。
歌詞には、メンバー2人が一気にいなくなったことで、
今後バンドがどうあるべきかということや、もっとプライベートなことなど、
東京事変に起こった変化と私的な気持ちがリンクした林檎ちゃんの心情が書かれています。
途中から、夕日に照らされるような神秘的な音色がするのが、印象的です。

ダイナマイト
こちらは「遭難」に収録。
50~60年代に活躍したジャズ・シンガーのブレンダ・リーが歌ったことでも知られる、
スタンダード・ナンバーのカバー。
ステップ踏んだり、手を叩いて、身体を動かしたくなるような、コミカルなアレンジ。

その淑女ふしだらにつき
ミュージカル・ショーチューン「ザ・レディ・イズ・ア・トランプ」のカバー。
そのままミュージカルの1シーンを見ているような展開。


林檎ちゃんと、旧メンバーの晝海さんとのデュエット曲です。
全英語詞ですが、単なるデュエットではなく、
しっかり掛け合いで会話しているのです。
役名?が「姫」と「殿」なのが面白い。
この曲、メロディがすごく綺麗なんですよね。
第1期メンバーだからこそできた曲な気がする。

ただならぬ関係
ここにきて新曲!
当時、解散もしていたし、まさか新曲があるとは思っていませんでした。
解散は残念だったんですけど、そんなしんみりさを吹き飛ばしてくれるような印象でした。
でもまさか、今やまた皆さんに遭えるなんてね!!



深夜枠

深夜枠

  • アーティスト: 東京事変
  • 出版社/メーカー: Universal Music
  • 発売日: 2012/08/29
  • メディア: CD


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アコギタクイ-共鳴新動-

アコギタクイシリーズ第二弾。
こちらは書き下ろしの新曲と、
卓偉さんと親交のあるアーティストとのコラボレーション作品集となっています。
卓偉さんが尊敬するミュージシャン=ざっくり言うとスゴイ人たちばかりで、
そうそうたる顔ぶれです。
きっと卓偉さんご本人も、相当な刺激を得たのではないかと感じられます。

二人が愛するすべてに
知人の結婚式で歌ったことをきっかけに書いたウェディングソング。
卓偉さん、いつかウェディングソングも書いてみたいな、とずっと思っていたそうですよ。
アレンジのテーマはゴスペルということで、本気のビッグコーラスにするために、
ご自身の声で何声ものパートを重ねて厚みを出しています。
ドラムも、教会で叩いているかのように深く響いてきて、
結婚式が行われているその教会で、新郎新婦の為にたくさんの仲間が祝福を胸に歌いかける、
そんなシチュエーションをイメージしながらレコーディングされたそうです。
確かに、そんな空間が感じられます。
いつかステージで聖歌隊と一緒にこのビッグコーラスを再現する‥・
そんなことが実現したら、きっとものすごい迫力になるんだろうなぁ。
そこまで行かなくても、結婚式の二次会で卓偉さんご本人に歌ってもらえるなんて、羨ましい。

FCUK YOU
ファックユーではなく、「フックユー」です。よく見てください(笑)
誤植じゃないですよ。実際に街中でこの綴りを目にされたそうなんですが。
本来のスペルならHOOK。引っかけるという意味にもとれますよね。
日本のカタカナ英語ならスペルが違っても呼び方はフック。
ということは「お前を引っかける」とか「落とし入れる」とかそういう意味!?
1曲目があんなに壮大なラヴバラッドだったのに、2曲目でこんなにも一気にガラッと変わる。
ロックですねぇ。

aim
米倉利紀さんとのコラボレーション。
Bメロからサビにかけてどっちのメロディが主旋律かわからないような。
常にツインボーカルで押し通していきます。
米倉さんとはミュージカル「RENT」で共演されたご縁。
ミュージカル俳優同士、お互い引けを取らないツインボーカルは、圧巻です!

悪戯な砂時計
2002年には存在していた曲で、何度もアルバム候補曲にあがっては外れ…という経緯があるそう。
今回晴れて収録されたのですが、どうして外れたの?というくらい、インパクトあります。
卓偉さん曰く、そもそもアコギのイントロから始まるパンキッシュな曲など、
今までのロックだけにこだわったアルバムには収まりづらかったのかも、と分析されています。
でも今回のアコギタクイのテーマならバッチリハマるとのことで、
収録していただけて良かったです~。

To You
つんく♂さんに提供した曲のセルフカバーです。
といいつつ、つんく♂さんと一緒に歌ってます。
今ではつんく♂さんの声は貴重ですが、
卓偉さんとつんく♂さんの声があまりにもマッチしていてビックリしました!
余談ですが、アウトロのビッグコーラスをよ~く聞いていると、「シャ乱Q」が隠れています。
卓偉さんの遊び心。

天才になりたい
虐待をうける少年が主人公の歌。
近年いじめや虐待が社会問題となっていますが、決して冷やかしで書いたわけではなく、
卓偉さんご自身もこういう経験をしてきたからこそ、
虐待やいじめをうけてきたからこそ書けた曲だそうです。
大人になった今だからこそわかること、言えること、
そして子供の頃うまく説明できなかった気持ち、それをこの歌詞に表しています。
普通はテーマにしないような内容、誰もが目を背けてしまう内容であっても、
そこをフォーカスしてロックにのせて歌う。
それが進化していく卓偉さんの新たなアプローチです。
卓偉さん曰く、まったく勉強ができなくて、お父さんに怒られる度に、
天才に生まれてたらどんなに楽だったろうといつも思ってしまうような子供だったとか。
それでこのタイトル、歌詞なのですね。
もうリアル過ぎて、そんなに責めないで!って声かけたくなっちゃう。

気にすんな
2011年秋にユーストリームで24時間弾き語りライブを行い、
その生放送中に書きあげられた曲でした。
ブリティッシュロックの匂いがプンプンするアレンジ。
卓偉さんはイギリスの音楽が好きで、パンクから始まり、
いろんな音楽を作り勉強されたという、ルーツと進化が感じられます。

僕だよ
TRICERATOPSの和田唱さんとの共作。
一人の女の子を和田さんも卓偉さんも好きになり、
その女の子に二人ともプロポーズするという歌詞で、ドラマみたい。
歌詞にはお互いの車も出てきたり、お互いのことをけなし合いながら自分をアピールしたり、
常にお互いが歌いっぱなしなところも面白いです。

叫ぶ女
何年も前から詞も曲もできていたそうですが、
タイミングが合わずお蔵入りとなっていたようです。
「叫ぶ女」ということで、シャウト感を出すために、キーが高い!
勢いを重視したパンク。
そして歌詞に登場するシャウトウーマンは、もはや狂気です。

古い教会
Fried Prideとのコラボ。
SHIHOさんともミュージカル「RENT」とのご縁ですが、
二人のアツイ歌声のロックは、これまた圧巻です!
詞は卓偉さんがロンドン旅行でウェストミンスター寺院に行った時にできたそうで、
物語を描いてはいますが、半分は実話だったり。
卓偉さんの中のリアリティとフィクションを半分ずつ融合した歌詞になっていて、
歌い出しの季節は冬、二番の歌詞は春、三番の歌詞が夏、転調してからの四番の歌詞が秋、
と場面によって春夏秋冬で展開していきます。

生きてる意味がない
スコティッシュパンクのルーツとも言えるバグパイプ。
ようやくバグパイプを使ったアレンジとイントロを作ることができたそうです。
すごく印象的なメロディーラインなので、耳に残ります。
歌詞に「とんこつラーメン」が出てくるのが、さすが福岡県出身!
卓偉さんの本音は、惚れた女を失うより、とんこつラーメンを食べられなくなるほうが、
生きてる意味がないそうです。

カサブタ
広沢タダシさんとのコラボ曲。曲を卓偉さん、詞を広沢さんが書いています。
この詞のテーマについて、二人で打ち合わせをされたそうで、
主人公は優柔不断で言い訳が多くて、謝れば何でも許してもらえると思ってるようなしょうもない男。
彼女のほうはほとんど出てこないけど何だか知的な感じ。
とかなんとか言いながら完成した歌詞は、感動的だった!!

今は何も言わずに
卓偉さんの師匠、森重樹一さんとのコラボ曲。
作詞を依頼する時に、森重さんが思うままに書いてくださいとだけ伝えたところ、
あがってきた歌詞は、森重さんそのままであるのと同時に、卓偉さんのすべてにも当てはまる、
パーソナルなことを詞にするからこそリアリティが溢れるのです。
他にも、歌い方に関してもありがたいアドバイスがあったそうで、
大いに影響があったのではないでしょうか。
まさに夢の共演です。

花束とスーツ
これは、ロンドン旅行中に、卓偉さんが実際に目にした光景がベースになっています。
卓偉さんが街を歩いていたら、ツイードのスーツに大きな花束を抱えた初老の男性を見かけました。
男性はどこか早歩きで、すれ違う人には花束で自分の顔を隠していました。
たまたま同じ方向に歩いていたのですが、病院が見えてきて、
男性は花束を抱えたまま病院に入っていきました。
すると病院のエントランスに、彼のワイフらしき女性が、点滴をしたまま車椅子に座り、
両手を広げて待っていました。
彼はしゃがみこんで彼女を抱きしめました。
そして大きな花束を彼女に渡しました。
卓偉さんは気づかないうちに、立ち止まったまま病院の前の歩道で、
一部始終を見てしまっていたそうです。そして、自然と涙がこぼれたとのこと。
なんていう素晴らしい光景なんだ、なんて素敵な夫婦なんだ!って、
私もこの光景を目にしたら、思わず見入ってしまうと思います。
それに卓偉さんの想像した物語を足して詞におこし、
自然とすぐにメロディも降りてきて、この曲になったそうです。
ハーモニカソロだけになる長めのアウトロが印象的。



アコギタクイ-共鳴新動-

アコギタクイ-共鳴新動-

  • アーティスト: 中島卓偉
  • 出版社/メーカー: UP FRONT WORKS Z = MUSIC =
  • 発売日: 2012/08/29
  • メディア: CD


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