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ゴールデンスランバー

世の中にこんなに理不尽なことがあるのか!と、
ヤキモキしたり、憤ったりしながら読んでいました。

首相殺しの犯人の疑いをかけられた青柳雅春。
それはもちろん濡れ衣なのですが、どうにも疑いを晴らすことができず、
奮闘する姿を描きます。

章の構成がなかなか独特。
第一部「事件のはじまり」では、首相が殺される瞬間を、
樋口晴子が偶然いた蕎麦屋のテレビで知る様子が描かれます。
読者もこの場面で首相の暗殺を知るのですが、いわばプロローグ的な役割。

続く第二部「事件の視聴者」では、
入院中の田中徹が、やはり病室のテレビで事件を知る。
隣のベッドの保土ヶ谷康志や、タメ口の謎の中学生らとともに、
いろいろな憶測が飛び交う。
ここで一連の報道を追っていくので、
どう展開していくのか、何となくの概要がわかります。

じゃあ実際のところ、当の青柳雅春はどうなの!?と思うところなのですが、
第三部で描かれるのは、いきなり事件から二十年後に飛ぶ。
ここでは、事件から20年経って、ノンフィクションライターが取材した記録を、
さながら記事のように書いているセクション。
まだ事件の詳細はわからないのに、関わりのある人物が多く出てきて、
はやく真相が知りたくなります。

そしていよいよ第四部、事件。
この長いセクションで、やっと当時の青柳雅春の動向が詳細に描かれます。

ラストの第五部で、事件から三か月後が描かれる、という構成。


では、ストーリーについても、触れていきます。
新首相となった金田貞義が、出身地である仙台で凱旋パレードをする。
沿道には大勢の人がいて、その中で事件は起きた。
オープンカーの後部座席に座り、手を振る金田首相。
その上から、ヘリコプター型のラジコンが落ちてきた。
その瞬間、短い破裂音がした。

落ちてきたのは爆弾。
教科書倉庫ビルの上空から降下してきたラジコンは、
金田首相の乗るオープンカーに近づき、爆発を起こした。
結果、オープンカーは原形を留めないほどに壊れ、
乗っていた金田首相と夫人が暗殺された。

当然ながら、その日の夕方から、テレビ局は特別番組を組み、
首相暗殺事件についての放送を始めた。
仙台では、大掛かりな検問がすぐに実行に移された。

犯人についていろんな憶測が流れるのですが、ありがちなのが政敵。
だけど、警察庁警備局の総合情報課、課長補佐の佐々木一太郎は、
会見でひとりの容疑者の名前を明らかにした。
それが、青柳雅春。

青柳雅春は、事件が起こる2年前、別件で世間を騒がせていた。
当時、人気絶頂だったアイドル歌手が、強盗に入られた事件があった。
彼女は、実家が仙台にあり、休暇になるとこっそり仙台へ帰省し、
賃貸マンションで休息を取っていたのだが、
ある時、部屋に一人でいたところを強盗に侵入され、襲われた。
その際、たまたま配達で訪れたのが、当時宅配業者のドライバーをしていた、
青柳雅春だった。
インターフォンを押したものの返事がなく、荷物を持ち帰ろうとしたところ、
ドアの向こうで女性の悲鳴らしこものが聞こえた。
恐る恐る玄関ドアのノブを捻ると、鍵がかかっておらず、
中を見ると、覆いかぶさられている女性の姿が目に入り、
慌てて、犯人を取り押さえた。

この武勇伝は瞬く間にメディアの関心を誘い、青柳雅春は時の人となった。
ワイドショーでは、日頃の青柳雅春の仕事ぶりが取材され、
同僚や上司のコメントが流れた。
仙台市で、彼が配達を行う経路が判明すると、
一目会おうと待ち伏せをする者たちが県外からもやってきて、
そのことがまた、ニュースとして報道された。

こういう加熱っぷりは、ワイドショーでありがちですよね。
行ったことよりも、その人物の人柄にシフトしていく。
外見はいわゆるイケメンの部類に入るようですが、
(私は佐川男子的な想像をしました)
取材慣れしていない朴訥とした応対は新鮮で、
リポーターをはじめとするテレビ関係者はもとより、
多くの視聴者の興味を集めた。
朴訥…良いですよね。私にはそれだけでポイント高い!

それが今や、全く真逆の取り上げられ方をしている。
市内のラジコンショップの監視カメラに、青柳雅春の姿が映っていたとか、
学生時代、仙台市内の轟煙火という花火工場でバイトをしていた、とか。
花火を扱っていたのだから、爆弾にも詳しいだろう、とあまりに安直な発想。
挙句、強盗事件を取材した女性リポーターも、
「ぱっと見は好青年で非常に爽やかなんですけど、
時折、落ち着かない仕草を見せていた」などと、わかりやすい手のひら返し。

こうして、青柳雅春は、容疑者というにはあまりに断定的になり、
警察に追われることとなったのです。


その日、青柳雅春は大学時代の親友、森田森吾と一緒にいた。
彼は名前に「森」の字が二つも含まれているから、森とは繋がりが強い。
だから、森の声が時折、聞こえてくる、とは学生時代からのセールストーク。
森の声が聞こえる=先のことがわかる、というようなことらしい。

二人がランチに訪れたのはファストフード店。
彼らは「青少年食文化研究会」と題するサークルに所属していて、
活動内容といえば、市内、県内のファストフード店を回って、
記録をつけて、新製品をチェックする…、別名「ファストフード友の会」。
メンバーは他に、樋口晴子と後輩の小野一夫(カズ)がいた。
だから、ファストフード店にはいろんな思い出がつまっている。

話があると誘ってきたのは、森田森吾の方だった。
青柳雅春に関する、重要な話。
だけど、ファストフード店の雰囲気も手伝って、
学生時代に戻ったかのようなフランクな会話から始まる。
人はそんなに変わらないもんですよね。

大学卒業から再会するまでの、積もる話。
実は青柳雅春が森田森吾と再会したのはここではなく、その前に一度ある。
二か月前、青柳雅春は痴漢の冤罪に巻き込まれた。
そこにたまたま別の車両に居合わせた森田森吾が助けた。

痴漢の冤罪って、晴らすのが大変だってよく聞きます。
疑われたっていう時点でもう大変。

ここでの会話で、青柳雅春が既に配達の仕事を辞めていることも知る。
嫌がらせがあって、大変だったそう。
一般人が有名になってしまうと、これだから…。
かといって辞める必要もないのですが、青柳雅春の心の中に引っかかるものもあったようで。
「30過ぎて、俺もこのままでいいのか」って。
こういうキッカケとタイミングって、何だか重なるんですよね。わかるわかる。
まるで何かに導かれてるんじゃないかって。
それこそ「森の声」じゃないけど。

だけど今回は、それが何者かに本当に仕組まれたものだったら!?って話。
森田森吾との会話は、場所を変えて、東二番丁通りのほうに停めた、森田の車の中で続く。

車内での森田森吾は、いつになく神妙だった。
学生時代の回想シーンに登場する森田とは、全く違う印象。
そこで語られたのは、あまりに衝撃だった。
青柳雅春が宅配ドライバー時代に受けた嫌がらせも、痴漢の冤罪も、
全て仕組まれたものであったこと。
そして、今もなお陥れられている青柳雅春に、これから待ち受けることも。

ところで、ケネディ大統領を暗殺した犯人は、オズワルドだと言われている。
オズワルドは犯人に仕立てられたのだと。
つまり、青柳雅春はオズワルドにされようとしている。
それはどこから始まっているのかわからないけど、全てが疑わしい。
そしてそんな青柳に森田がかけた言葉が、「おまえは逃げろ」。
このあとにやってくる森田の運命を考えると、やりきれないです…。

シチュエーション自体も、かなりケネディ大統領の暗殺場面に沿ってますよね。
パレードの最中、大観衆が見る中でって。
「教科書倉庫ビル」の名称もそうですよね。
首相の選ばれ方も、実際の日本とは異なり、
アメリカの大統領選に近い選ばれ方を踏襲しているのです。
なので、日本が舞台ではあるけど、実際には異なる世界観。
今年はちょうどアメリカ大統領選で湧いたので、よくわかりました。

アメリカつながりで、作品のタイトルにもなっている「ゴールデンスランバー」。
これは、ビートルズの曲からきています。
ビートルズの11番目のアルバムが「アビイ・ロード」。
ビートルズが最後に録ったアルバムで、
すでに分裂状態だったバンドを、ポール・マッカートニーがどうにか取りまとめたという。
アルバムの後半の8曲は、それぞれ別々に録音された曲を、
ポール・マッカートニーがつなげ、壮大なメドレーに仕上げている。
ビートルズには全く疎いのですが、そんな裏話があったとは、
ちょっと聴いてみたくなっちゃいますね。

で、そのメドレーの中の曲に、「ゴールデンスランバー」がある。
直訳すれば、「黄金のまどろみ」となるのかもしれないが、歌詞の内容はほとんど子守唄だそうで。
その冒頭部分、「Once there was a way to get back homeword」、
意味合いとしては「昔は故郷へ続く道があった」となるのでしょうが、
このフレーズが、この作品を象徴してるのかもしれないな、と思いました。

大人になって、社会に出て、人によっては家庭を持って、
いつしか、戻れなくなってしまうものですよね。
この曲の効果もあって、森田森吾と別れるシーンは、こみ上げるものがありました。


森田森吾の予想通り、金田首相は暗殺される。
そして青柳雅春は犯人として追われる。
最初こそはまだ公表されていなかったものの、警察は執拗に追ってくる。
それもそのはず、仙台市内には至るところにセキュリティ・ポッドが設置されていて、
青柳雅春の居場所なんてすぐにわかるのだった。
システム的なことはともかく、いつかリアルに、こういう時代が来そうですよね。

こんな状況で、どうやって逃げたらいいの?って思うけど、
青柳雅春は意外に運を持っているようです。
彼が犯人じゃないと思ってる人が割といる。

例えば、宅配ドライバー時代に、青柳雅春に多くのことを教えた、
先輩ドライバーの岩崎英二郎。
物事の判断を「それはロックだ」とか「ロックじゃない」とか、
ロックンロールを尺度にする。
過去の作品にも、そんな人がいたような…。
とにかく、そんな岩崎も、青柳雅春の逃走を助ける一人。ロックだねぇ。

宅配ドライバーといえば、かつての青柳の仲間が、
「ネットは情報は運ぶが、物は運ばねえんだよ」と言っていた台詞がありました。
本当にその通りですね。いつも助かってます。
コロナ禍で、家から一歩も出ないで買い物をすることが増えて、つくづく思いました。
なるべく不在にしないで受け取ろうと思います。

あと、三浦に会えたこともラッキー。
彼は通称「キルオ」として仙台市内を騒がせた連続殺人犯で、
セキュリティポッドを設置させることになった人物。
彼と出会ったことで、だいぶ風向きが変わります。

忘れてちゃいけないのが、第四部「事件」の章で、
青柳雅春とは別の視点として描かれる樋口晴子。
彼女は学生時代から青柳雅春と付き合っていたのですが、
事件が起きる7年前に、別れていました。

その別れ話のエピソードが、なかなか考えさせられるものだった。
樋口晴子のアパートで板チョコを見つけた青柳雅春は、
無造作に2つに割って、片方を樋口晴子に差し出す。
だいたい綺麗に二つに割れることなくて、大小差が出るものなのですが、
ここで青柳雅春は、大きい方を樋口晴子に差し出した。
それが理由で、樋口晴子から別れ話を切り出されてしまった。

これ、どっちを選んでもきっと、別れ話になるんだと思うのですよ。
彼女の言い分は「もっと大雑把でいいと思う」って。
つまり、どっちを渡したらいいか、比べた時点で駄目だった、ってこと。
もちろんチョコが全ての原因ではなく、
当時の青柳雅春が、「配達の仕事をずっとやって、慣れてきたら、
だんだん昨日も今日も区別がつかなくなる」と言っていた。
また、シーマンを思わせる、不気味な魚を育てるゲームで、
その魚に言われた言葉、『おまえ、小さくまとまるなよ』。

この言葉は、私にもささった。ゲームの魚のくせに!と思うけど…。
年齢と共に、無難な道を、安定した道を…ってなっていくのはちょっとわかる。
生きていく上で、安定は必要。
だけど、「それでいいのか!?」って思う自分もいる。

「よくできました」でつい満足してしまいがちだけど、
「たいへんよくできました」とは全く違うんだよね。
そもそも私、それまで「たいへんよくできました」スタンプもらいたい!って思うほど、
熱くなったことあったかなぁ。。。

これとは対照的に、青柳雅春の宅配先で、
留守にしていた稲井さんが、ドアに貼り紙していた「でかくなって戻ってくる」。
こんな冒険に行くようなこと、なかなか言えないなぁ。
でも言ってみたい。

青柳雅春もこんな気持ちで、宅配会社を辞めたんでしょうね。
それが、大冒険どころか、望んでもいない大参事に巻き込まれてしまうのですが…。

話がまたそれてしまいましたが、
樋口晴子は今や結婚して、4歳の娘の母として、たくましく生きていました。
青柳とは別れたけど、さすがに彼のことをよく知っている。信じている。
そんな風に思えるのは、彼女にとってきっと良い別れ方だったんだと思います。
青柳雅春には災難かもしれないけど。。。
でも、樋口晴子は青柳雅春が犯人じゃないと信じていた。
何故なら、あがってくる証言が全部あてはまらないことを知っているから。

それからは、樋口晴子自身も警察にマークされながらも、
どうにか警察に気づかれないように、さりげなく助けを用意していく。
直接、青柳雅春とは接触しないし、連絡もとらないのだけど、
お互いの視点で交互に描かれていくので、
その行き違いのような過程が徐々に繋がっていくところにドキドキしました!

娘の七美がまたしっかりしてて、いいところでアシストしてくれるんですよね。
まさに、この親にして、この子あり。

青柳雅春のお父さんも格好よかったなぁ。
痴漢がこの世で一番許せない人。
青柳雅春が高校生の頃、電車の中で見つけた痴漢を引き摺り降ろして、
ホームで馬乗りになって殴っていたらしい。
その父親が「人を殺すことはあっても、痴漢はしない」と保証する息子。
それが青柳雅春。
決して人を殺すのが正しいとは思わないけど、
ただ、自分の身を守る時だとか、家族を守る時だとか、
そういった時に、相手を殺してしまう可能性がないとは言えない。
何かそうせざるを得ない状況が来ないとも限らない。
ただ、痴漢というのは、どう理屈をこねても、
痴漢せざるを得ない状況というのが思いつかない。

確かに。
その哲学が骨身に染みてる青柳雅春に、痴漢なんてできるはずないのに。
すっかり印象操作にされてしまっているのですが、
この報道を両親がどう見ているのか、気になりますよね。

案の定、父親が報道陣に突撃された場面が流れるのですが、
その時の対応もかっこよかったです。
信じてるんじゃなくて、知ってる。息子が犯人じゃないって。
それはきっと、樋口晴子たちも同じ気持ちだったんだろうな。

また、リポーターたちを一括する台詞もすさまじかったな。
「名乗らない、正義の味方のおまえたち、本当に雅春が犯人だと信じているのなら、賭けてみろ」
「自分の仕事が他人の人生を台無しにするかもしれねえんだったら、覚悟はいるんだよ」
抜粋ですが、この場面は刺さりました。
バスの運転手とか、あからさまに人の命を背負ってる仕事じゃなくても、
他人の人生に影響する仕事はいくらでもある。
普通に会社員やってたって、ワークライフバランスが他人の人生を狂わせるかもしれない。
改めて、仕事というものの在り方を再認識しました。

森田森吾の言った「人間の最大の武器は、習慣と信頼。」
文中でも何度も反芻されますが、これは、この作品を読み解く、重要なキーワードとなります。
青柳雅春は何度も「習慣」に助けられる。
そんな要素をちょっとずつ見つけるのも、なかなか面白い。
そう、習慣とはなかなか変えられないものなのです。

佐々木一太郎も近藤守も、青柳が犯人であることを全く疑わず、
理屈も根拠もなく、警察って、こんなに横暴だったかしら。
でも、ここまで乱暴に捜査されたらもういいやって思っちゃいそうだけど、
青柳自身も、どこかで自分が犯人じゃないって信じてくれている人がいると思ってたんだろうな。
実際そういうふうに声かけてくれる人もいたしね。
後輩のカズも同じ。痛めつけられても信じてた。

結局、どうして青柳雅春なのか?誰が陥れたのか?真犯人は?
って思いがちなのですが、
それよりも青柳雅春がどうやって生き抜くのか、
ただひたすらそれに引き込まれていました。
でも何となく答え合わせみたいなことがしてみたくなって、
読み終わった後に、第三部の「事件から二十年後」の章に戻って、
読みなおしちゃうんですけどね。


こんな緊迫感のある展開が続く中、
学生時代のエピソードや、過去の挿話があって、ちょっと息抜きになる。
だから読みやすいのだと思うのですが。

友人や昔の先輩など、久々に会った男たちが必ず青柳雅春に聞くのは、
強盗から助けたアイドル・凛香と何か進展したんじゃないか?ということ。
男の人ってみんなそうなのね(笑)。


今回も過去作品とのリンク探し。
左足を骨折して入院中の田中徹。
オーデュボンの時から田中は足を引きずっていて、
伊坂作品で「田中」といえば、足が不自由なのが定説(!?)
ただし、キャラは必ずしも同一人物ではないのですが、今回もその特徴を踏襲しています。

また、轟煙火の社長の「クマにも似た風貌」というのも、オーデュボンの轟リンクですね。
豪快な感じも、仕事こそ違うものの、あの轟では!?と思ってしまう。
オーデュボンの時と同じく、今回もいいところで助け舟を出すんですよ。

また、オーデュボンの時に出てきた、「リョコウバト」の話も。
学生時代、森田森吾が自慢げに喋っていたそうで、
もしやこの人も萩島に行ったことあるのでは?行ってそうなキャラだけど、なんて。
リョコウバトとは、20億羽もの群れで飛んでいたにもかかわらず、
人間の乱獲により絶滅した鳥のこと。
当時のハンターたちは、リョコウバトの目を潰したという。
目の見えなくなったハトは、ばたばたと暴れるため、
その様子を見た仲間のハトたちは、餌を食べていると勘違いし、寄ってくる。
そこをハンターたちは狙い撃ちにしたという、酷い話。
そのリョコウバトを、青柳は自らの今の状況に重ね合わせていました。

いくつ作品を重ねても関わってくるオーデュボン。
やっぱりこの作品がルーツなんだな、と思いました。


そういう端々にあるエピソードまで面白く、身になる教訓も多かったゴールデンスランバー。
ただの逃走劇だと思っちゃいけない、予想できない読了感でした。
ラストは語れないですが、最後にニヤッとする演出は、さすが。



ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

  • 作者: 伊坂幸太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/07/01
  • メディア: Kindle版


衆人環視の中、首相が爆殺された。
そして犯人は俺だと報道されている。
なぜだ? 何が起こっているんだ?
俺はやっていない——。
首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。
暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。
行く手に見え隠れする謎の人物達。
運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。
スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。


タグ:伊坂幸太郎
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