LAST SCENE：裏庭ストレージ：SSブログ

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LAST SCENE [編集]

引退を決めた愛内さんのラストアルバム。
デビューから10年、声量もパフォーマンスも全く衰えなくて、
突き抜けるようなエネルギッシュな声を、
個人的にはもっといろんな人に聞いて欲しかったのですが…。

トラック30に、シークレットトラックが収録されています。
ブックレットを見る限り、12曲目までしかないように見えますが、
トラック13～29はダミートラックとなっていて、無音です。
ただ、そのダミートラックの時間を合計とすると、
「7分31秒」と愛内さんのお誕生日と同じになるという。
これは当時のマネージャーによる配慮だそうで、何て粋な演出なんでしょう。

そのシークレットトラックなのですが、
実は歌詞がCDケースの下の部分に書いてあります。
いろんな経験をしてきて、もちろん大変なこともあった上で、
これから新しい道を歩んでいく。
そんな愛内さんの心境そのものを綴ったものだと思います。
だから私は本人の気持ちを尊重し、彼女の決意を受け止めようと思いました。
彼女の選んだ道が明るい未来でありますように。

Prologue
長めのインスト部分を含めたオープニング曲。
そのインスト部分が、よく回想シーンに流れるような曲で、
愛内さんの作品たちが走馬灯のように流れるような連想をしました。
人生にはいろんな選択があって、選んだ道、選ばなかった道があります。
もしも自分が別の道を選んでいたらどうなっただろう？なんて、よく思う。
そうやって選択を重ねながら、自分の出来ることを見つけていくんだろうと思います。、

GOOD DAYS
初めてデジタル配信限定形態でのリリースでした。
この頃から、音楽業界にデジタルの流れができ始めるんですよね。
そんな少しずつ変わっていく音楽業界の中で、
見たことのない景色に立ち、初めての景色に希望を持って飛び立つんだという、
これから始まる歌手人生を思って書いた歌詞だそうです。

Sing a Song
歌を作り始めた時のことを思って書いた歌詞だそうです。
「Sha La La La」というところは、
デビュー曲のデモテープのサビにあった部分を入れて記しておこうと思ったそうですよ。
音楽用語がたくさん出てきて、楽しめる曲。

MERRY-GO-ROUND
ダイナミックなロックサウンドで、愛内さんのエネルギッシュな声にピッタリ！
心地よい疾走感。

Love me
自分の嫌な部分を見せても、変わらず愛してくれる存在は貴重。
自分でも持て余すくらい、自分のことが嫌いで、自尊心が低い人にこそ、
もし心を許せる人がいれば、かなり楽にはなると思うんです。
ただ、人を選ぶんですよね。
もし傷つける以外の目的で、自分を見せてもいい人と出会えたなら、大切にするべきです。

TIME
「あれから時が止まったまま」とか「時が戻せるなら」と言われることがありますが、
そんな気持ちを切実に表している曲。
時を刻む時計の音が聞こえるのがまた、リアリティを感じさせます。

Priority
一番葛藤に向かい合ってた時の事を書いた歌詞。
自分の壁をどうやって壊して突き進んでいくかを歌った曲。
これもとっても共感できる曲。
実現不可能なことだったり、リスクを考えて、尻込みしてしまったり、
結局、自分で壁を作ってしまっている。
最近の私もまた、ある種の壁にぶち当たってしまっているのですが…。
どう生きたいのか、自分の気持ちに素直になりたいと思う。
もう余計な迎合はしたくない！

HANABI
引退前の最終シングルです。
このシングルのリリース後、数日で引退が発表されました。
花火の散り際の切なさが、愛内さんの引退と重なるようで、
当時は切ない気持ちになりました。

IN MY SHOES
自分の歩いてきた道を振り返るような歌詞。
よく「自分の足で」とは言いますが、
それをさらに比喩的に「靴」で表現しているのが素敵だと思いました。
いろんな靴があって、シチュエーションで靴を選ぶ。
ここでも人生の選択が反映されているのかと思うと、深いです。

37℃
タイトルの「37℃」とは、ライブでの自分とファンの体温を意味しています。
普通の恋人とのやり取りのように感じられるのですが、
ずっと寄り添っているファンとも置き換えることができるんですね。

LAST SCENE
有終の美を飾る渾身の一曲。
その気迫に、圧倒されました！

C・LOVE・R
あえて区切ったタイトルからもわかるように、
LOVEが込められている曲。
シークレットトラックは別として、
前のトラック「LAST SCENE」で号泣した後、
この曲で爽やかに優しく終わっていくのが、
気持ちよく送り出せて良いのかなと思いました。