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SAMURAI DEEPER KYO 38

こちらも最終巻!
壬生一族の頂点・先代紅の王との闘いに決着がつきます。

こうなったのも、もとは先代のかかげる理想があってのこと。
これでも、生きとし生ける者すべての倖せを願っていたと。
だけど、倖せは誰かに与えられたり奪われたりするものではない。

先代は未来の為なんて言ってたけど、未来がどうかなんてどうだっていい。
生きることは、思い描いたようなキレイごとだけじゃすまされない。
未来はわからないからこそ、ままならないからこそ、面白いのだ。

全話を通して、しあわせを「倖せ」と表記していたのが印象的で、
ここに作者のこだわりを感じます。
何一つままならない世界で、どこまで己の道を貫き通すか。
これが「生き様」というものです。
今、あんまりこういう強い思いを持ってる人って少ないのかな。
だからこそ、戦国武将とか侍に憧れる人が多いのかもね。

この作品は、「何かに一生懸命になることのすばらしさ」を教えてくれたと思います。
どんな些細なことでもいいから、ひとつだけでも貫き通したい。
それは、他人からみたらしょうもないことかもしれないけど、私にとっては大事なこと。
7年間もの間、私に情熱を与えてくれて、大切な作品になりました。

そんなアツイ侍魂のこもった作品。
最後までその生き様を見届けてください。

最後の最後に、書き下ろしのミニマンガが収録されているのですが、
鉛筆画のみで書かれていて、台詞もないんですけどね、それがいい雰囲気なんです。
台詞なんかなくても、何て言ってるかわかっちゃうしね。
あえて雰囲気で味わう漫画、すごく素敵だなと思っちゃいました。



SAMURAI DEEPER KYO(38)<完> (講談社コミックス)

SAMURAI DEEPER KYO(38)<完> (講談社コミックス)

  • 作者: 上条 明峰
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/07/14
  • メディア: コミック



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