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COMPOSER 響き続ける旋律の調べ

音楽室での肖像画でおなじみの音楽家たち。
そんな音楽家たちの人生について、あまり触れる機会がないのですが、
改めて知ると、名曲が生まれる理由がわかったりして、面白いと思います。
最近では葉加瀬太郎さんが、クラシック音楽の歴史について語られていますが、
それも面白いなぁと思って。

この作品はそんな音楽家たちの人生に、リーダーの解釈も加えて、
史実とはまた違った興味深さと感動があります。
いろんなストーリーの作り方があるかとおもいますが、
家族愛を絡めたというのが、リーダーらしいと思いました。
ではまた、ここからネタバレの危険がありますので、ご注意ください。


オープニングはピアノ協奏曲第5番「皇帝」にあわせて、
5人がタクトを振るところから始まります。
大泉さんから一人ずつ順番に登場してくるのですが、
最後に出てきた安田さんだけが何故かレオタード姿。
指揮棒のかわりに新体操のリボンを華麗にふっていました。
さすが安田さん、安定のオチで、やってくれます。
5人ともただ指揮をするだけでなく、指揮棒を使って弦楽器や笛に見立てたりして、
パフォーマンスとして見ごたえがありました。

そんなインパクトあるオープニングから、音尾さんの前口上へと続きます。
「名作には理由がある」
現代にも伝わる名作を遺した偉大なる音楽家は、その人生も面白いのです。
かく言う私もそんなに詳しくはないのですが、
ちょっと史実もありつつ、オリジナルの解釈を取り入れたお芝居で、
まさに「知る人には困惑を、知らない人には誤解を。」と言うとおり。
私くらいの浅知恵で見るのちょうどよいのかもしれません。

そんな前置きがあってのお芝居スタート。
ベートーヴェンの父のお葬式から始まります。
しかし当時の資料が全くなく、日本式のお葬式で表現していて、
全員スーツで正座し、お焼香まであげちゃってます。
ここまでくると潔い!
どこまでリアルに表現するかによって、芝居のテイストって変わりますけど、
リアルなのがいい時もあれば、あえてぶっちゃけてしまう時が功を奏す場合もあって、
これが芝居という嘘の面白いところです。

ところで、ベートーヴェンは3兄弟で、長男ルイが大泉さん演じるベートーヴェン、
次男カールはシゲさん、三男ヨハンはリーダーが演じています。
ヨハンはまだ学生だということで、リーダーが学生服を着ているという、それだけでも面白い。
これは狙ってますよね。
ちなみに亡き父もリーダーが演じていて、ちょっと見えづらいけど、遺影もリーダーのものになってます。
後の回想シーンで厳格な父として登場するときも、リーダーのシルエットで登場してます。

このお葬式の場で、弟のカールが音楽家の道を捨て、ヨハンナと結婚したいと打ち明け、
駆け落ちしてしまいます。
このヨハンナの役を音尾さんが演じているのですが、なんと身重だった!
ラブラブなバカップルぶりを見せつけ、恒例のキスシーンがありました。
NACSといえばキスシーン。LOOSERの時もありましたね。
男性のみのユニットだからこそ面白いシーン。

その1年後、カールがヨハンナとの息子「カール」を連れて突然戻ってくる。
このカールを演じるのも音尾さん。大きな赤ちゃん姿で、立ってるだけで面白かった!
そんな弟カールに対し、兄ルイは「父親も定かではない」などと言うと、
弟カールは掴みかかり、そのまま倒れ、息を引き取ってしまう…。
この時のシゲさんの死んだ瞬間は、すごくわかりやすかったです。
以後、ルイにとっては甥のカールを、自分の子として育てることに。
カールが成長し幼稚園児のスモッグ姿になったりと、このあたりは音尾さんの早替えショーでした。
幼稚園児の音尾さんが転んで、ずりばいしてるのは見事でした。

ここまで幕前での演技で、横の動きしかできなかったんですけど、
突然、紗幕の後ろに明かりがついて、毒を飲んで苦しみながら死ぬモーツァルトの姿が映し出されます。
この後ろ姿が、パイレーツのデイビー・ジョーンズみたいだなって思っちゃった。
これから起こる出来事の伏線となる、印象的で効果的なシーンですね。

また時が経ち、カールは15歳となっていました。
ベートーヴェンは、かつて自分もお世話になったリーダー演じるサリエリのもとに預けることに。
彼のもとには既に、シゲさん演じるシューベルトが学んでいました。
なかなか自分の作品が認められないシューベルト。
嫉妬心が強く神経質そうなキャラクターは、シゲさんが作り上げたものだと思うけど、
見事にハマってると思いました。
ちょうど、かの名作「ます」を書き上げたところでした。
シゲさんがメロディーを口ずさむのを聞いて、リーダーが「タータターター」とフラットに歌う。
これはファンの間では有名な、リーダーの音痴ネタを活かした演出ですが、
リーダー曰く、先に聞いたメロディーにつられないようにするのが難しいそうです。
このくだりは、後のベートーヴェンとのやり取りの中でも出てきます。

サリエリって人はあんまりよく知らなかったのですが、
悪役として語られることの方が多いそうですね。
でも、ここはリーダーによって、憎めない、愛すべきキャラとなってます。
これもリーダーの人柄が出てるというか、リーダー自身が演じて正解だと思いました。

これでメンバー全員が本来の役になったので、この後の衣装替えはありません。
が、音尾さんのズボンがパッツンパッツンだったのがアンケートでもすごく多かったみたいで、
私も初めてDVD見た時は芝居に集中してて気にならなかったのですが、
副音声で言われてから、何度もDVDを見返すたびに、音尾さんのお尻にばっかり目がいっちゃいます(笑)

それはさておき、今回の皆さんの衣装が本当に豪華でした!
サリエリとモーツァルトに至っては、リアルなカツラまでかぶってます。
これは当時の人たちのファッションや正装であって、ベートーヴェンの頃から被らなくなったとか。
だからこの作品でも、前時代のサリエリとモーツァルトがカツラをかぶっていて、
ベートーヴェンやシューベルトはカツラを被ってないんですね。

そのモーツァルトの、満を持しての登場シーン。
今回の舞台セットは、単純な二層式になっているのですが、
上段を主に亡霊となったモーツァルトが使っています。
故に「安田さん家」とか「安田さんスペース」とか言われてたそうですが。。。
この場所で、安田さん演じるモーツァルトが、いろんなことをやってくれてます。
トルコ行進曲にのせて、モーツァルトがネガティブな言葉を連発する。
その言葉のチョイスだけでなく、動きも面白いのです。
なんと、ウ○コを客席に投げる仕草をしたり。
ただそれもあながち単なる悪ふざけでもなくて、モーツァルトが恋人に書いたラブレターにも、
ウ○コがよく出てきていて、そういう下品なものが好きだったなんてエピソードがあるようです。
なるべくしてこのキャスティングになったという感じ!?
後のシーンでサリエリに向かって、自分の声が届かないことをいいことに、
ひどいことを言うシーンがあるのですが、
「おまえが昨日食べたエクレアはウ○コだ~」と言っていて、
これも理にかなってることになりますね!(笑)

上述の安田モーツァルトの自由な言葉遊びに巻き込まれるシューベルト。
「どうぞ~」と回答を促す時は、安田さんそのものでした。
モーツァルトと安田さんの見事な融合です。

安田さんのモーツァルトは特に表情がものすごくて、一人だけメイクもすごいんですけど、
そういう表情がアップで見られるのはDVDの醍醐味ですよね。
安田さんの眉毛が薄いのは、役作りなのか、演出家の指示なく独断でしたようです。
LOOSERの時も、一人だけ真っ黒に焼いてましたしね。

場面がかわり、ナポレオン軍の戦いを真似て遊ぶ「ナポレオンごっこ」。
これはベートーヴェンがナポレオンを讃え、交響曲第3番を作曲したというエピソードによるものですが、
この場面をシルエットで表現したのです。
人の影ってこんなに綺麗に映るんだな~って感動しちゃいました。
コミカルな動きをしたり、「LOVE」の人文字をしたり、役者自身も楽しんでるなって思ったのですが、
本人的にはもっといろいろやれたな~っと思ってるみたいです。
こればっかりは客観的に見てみないとわからないですもんね。
こういうシルエットだったり、今回は照明によるいろんなアイディアが活かされていて、
舞台づくりを経験した側としても、勉強になりました。

ベートーヴェンの生涯が悲劇だったので、こういう笑いのシーンは大切に作られたそうです。
この「ナポレオンごっこ」のように大きなシーンもあれば、
シラーという詩人に対して「岸部四郎」だとか「マギー司郎」などのシローボケで返すという小ネタまで、
拾いだしたらキリがないけど、こういうメリハリがあるからこそ、見ていられるんですよね。
またNACSの場合は、この重いシーンと笑いとのサジ加減がほど良い!

一方シューベルトは、モーツァルトに出会ったことで、陰鬱の力に引き寄せられていました。
そこで憑りつかれたように「魔王」を演奏する。
この曲は昔、とある芸人さんがネタにしてましたが、いろんな意味で衝撃の強い曲ですよね。
私も小学生の時かなんかに授業で鑑賞して、度胆を抜かれました。
モーツァルトの台詞で「この作品こそがおまえの作品番号1番にふさわしい」と言っていますが、
確かに作品番号は1番なんですけど、モーツァルトが言ったというのは史実ではなく、
ケッヘルという人が「最初に出版されたもの」という意味でつけたもののようです。
でもこの作品オリジナルであっても、モーツァルトが言ったことによって、また深いストーリーができますよね。

そのまま絶望にかられたシューベルトは、アヴェ・マリアのシーンに。
幼い頃の両親との回想に入ります。
教師だった父親は、息子が音楽家になることを許さなかったが、何とか認めてもらおうとする。
初めて褒められたことを母親に報告するが、その母親はナポレオン軍によって殺されてしまう。
その時、「お母さん」と連呼するのですが、その表情といい言い方といい、本当に切なくて…。
安田さんもお気に入りのシーンだそうです。
ちなみに、シューベルトのお母さんがナポレオン軍によって死んだというのは、完全なるオリジナルです。
歴史なんてどこまで本当かなんてわからないし、伝える人によって史実が変わってしまうのですから、
細かいことは気にしない!

さて、そもそも大泉さんがベートーヴェンを演じることになったのは、
前作のLOOSERで演じた土方よりも、髪型で言うならベートーヴェンの方が似ているからだとか。
そのことを、かの有名な「運命」のメロディーにのせて、「モジャモジャ~」と5人で歌います。
笑えるシーンなのですが、このアカペラのコーラスがあまりにも見事で、思わず拍手しそうになった!

しかし、ストーリーはどんどん重たくなっていきます。
カールは実の母親ヨハンナと再会してしまう。
ここで冒頭を思い出してほしいのですが、カールの母親ヨハンナを演じていたのは音尾さん。
同じ役者が演じる二役がハチ合わせしてしまうのです。果たしてどう切り抜けるのか?
なんと、その場で一人二役で切り抜けたのです!
見事に演じ分けた音尾さんもスゴイけど、効果的な演出をした照明もまたすごかった!!
音尾さんに対しライトが斜めにあたり、カールとして台詞を言っている時は顔が見えて、
ヨハンナとして台詞を言っているときは顔が見えないようになっているのです。
こういう演出的な裏話を聞くと、感心してしまいますよね。
BGMに月光が流れるんですけど、これがまたピッタリと合ってまして。
私が弾いたことのある数少ないピアノ曲のうち、割とまともに弾けたので個人的にも思い入れのある曲。

出生の秘密を知ったカールは家を飛び出し、嫉妬心にかられたシューベルトから妬みをぶつけられ、
追いつめられたベートーヴェン。
絶望のどん底に堕ちた彼に、モーツァルトが呪いをかけると…、
ベートーヴェンは聴力を失ってしまう。
この時の安田さんの鬼気迫る表情には圧倒されました!

ベートーヴェンが聴力を失ってから、何も知らないカールが戻ってくる。
何を言っても反応しないベートーヴェンに対し、カールはトレーをたたきつける。
何気ないシーンですが、これってすごく難しいんですよね。
ベートーヴェンは聞こえていないから反応できなくて当たり前なんですが、
役者としての大泉さんには聞こえてるわけで、
それが結構な衝撃音だから、生理的に反応してしまうんですよね。
これが慣れるようになるまで相当大変だったと思います。

聞こえていないけど、どうにか会話を成立させたい。
そうしないと話が進まないからね…。
それ故にいろんなコミュニケーション方法が考えられたのですが、
まずわかりやすいのは紙に書いて伝える方法。
他には、よく使う挨拶などを、二人だけの合図としてポーズを決めるというもの。
このポーズは大泉さんの考案ですが、またものすごいインパクトのある動きでして。
中でも「好きな子できたか?」のポーズ。
なぜこの言葉にポーズをつける必要があったかはともかく、
このポーズ、やってる動作自体はぶっちゃけ「パーでんねん」です。
だけど、この動き以上に、大泉さんの満を持した顔がツボでした。
この顔が見れたのも、DVDのアップ映像のおかげです。
その後の台詞で「ゾッコンLOVEなのか?」とあるのですが、大学時代からよく言ってる台詞で、
しかもたいがいウケるらしい。
この世代の人たちって「ゾッコンLOVE」ってよく言う気がする…。

他にもNACSの舞台でよくある演出が「相撲」。
今回は大泉さん対音尾さんで、リーダーが行事でした。
「お控えなすって~」という挨拶が多用されていましたが、この時のリーダーの流行りだったのかな?

本編に戻ります。
思春期のカールに対し、「エリーゼのために」が作られたエピソードを語る。
有名なメロディーに「私に~あなたの~ブルマー~ください~」と高らかに歌い上げるので、
ミュージカルか!と突っ込まれそうです。
だけど最愛の彼女の名前はエリーゼではなく、テレーゼだったというオチ。
これは実際に言われてる説の一つですね。
べード―ヴェンは「詞に曲をつけたことはない!」なんて言ってるけど、
「詞に曲つけてるじゃん!」なんて言わないでください(笑)

和やかにやっていたのはここまで。
カールが軍人になりたいと言ったところから、事態は悪くなります。
シゲさん曰く、耳が聞こえなくなってからツキモノがおちたみたいに良い人になったけど、
人間そんなに変わらないというところがリアルだと。
私もそう思います。

この転換のシーンで、第九のマイナー調が流れるのですが、
これは音楽監督さんによるアレンジで、本当に見事だと思いました!
この曲は「ディスペア=絶望」とタイトルがつけられ、サントラにも収録されてます。
メジャー調が「歓喜」なのに対し、その反対の「絶望」。
それだけじゃなく、モーツァルトが求めていた「絶望」にもリンクしていて、
この曲が完成していたら、モーツァルトの思うツボになったのではないかと、深読みしたりして。
だけど、それに引き込まれずに、「歓喜」が作られたのではないかと、勝手に解釈しております。

そのベートーヴェンの最大の絶望とは、カールが自殺未遂で顔面を銃で撃ったこと。
これは史実でして、現代でも非行に走ったりすることはありますが、
当時のベートーヴェンにとっても、愛情が曲がって伝わったのはショックだったと思います。

顔面を包帯で覆われ、車椅子に乗ったカール。
そんなカールの為に、第九=歓喜の歌が作られたことになったのです。
「歓喜の歌」はシラーの詞に曲をつけたものですが、
実際の史実はどうあれ、カールが愛読してたシラーの詞に曲をつけたという展開が、
見事につじつまがあって、素晴らしいエピソードになったなと思いました。
ベートーヴェンが曲を思いつき、シューベルトが楽譜を書いていくのですが、
二人でメロディをハミングしている姿は、伝説のユニット「FAN TAN」を彷彿とさせます。
実際はバックに流れる音楽ともあわせ、間に台詞も言いながら歌っているので、
想像以上に大変な作業なんじゃないかと推測されます。

こうして「歓喜の歌」は完成し、お披露目されることに。
指揮台と指揮棒をシューベルトが用意するのですが、そこへベートーヴェンが現れ、封筒を託していく。
その封筒から指揮棒が落ち、中のスカーフを取り出すと手紙が落ちるという重要なシーンなんですが、
この仕掛けも何気に難しいですよね。
段取りだけど、自然なように見せかけないといけない。いろいろ工夫があったようです。
手紙の内容に驚いたシゲさん@シューベルトの「大変だ~~~~~~~」って言いながらハケるのが、
シゲさんらしい大きい芝居で、私は割と好きですよ。

この演奏会のシーン、実際のオペラカーテンが使われてまして、
それが開いた時の光の加減もあって、非常に美しい!
ただ、演奏は流れず、あえての無声にすることで、ベートーヴェンの聴覚の体現をしています。
聴覚を失って指揮などできるはずがないのですが、それをシューベルトがカバーしているのです。
立ち位置的にはベートーヴェンが舞台真ん中で正面を向いていて、その後ろにシューベルトが立っている。
どうやって合わせているのでしょうか。
二人の頭の中で音楽を鳴らしていて、そこで合わせているそうなのですが、それを副音声で再現してくれてます。、
なので、副音声も必聴です!もちろん、本編を見たあとでね。

それにしても、実際の第九の終わりの華々しさといったらないですね!
エヴァンゲリオンのアニメで使われていた時にも身震いしました。

ベートーヴェン亡き後、シューベルトは旅に出て、モーツァルトもついていく。
サリエリはそんな彼らのことを伝記にし、後の世に伝えていく。
物語はほっこりと収束に向かっていきます。

回想ですが、カールがトランペットを吹くシーンがあります。
肺病の為やらせてもらえなかったけど、もしかしたらこんな風に吹いていたのかなっていうパラレルワールド。
残念ながら実際に拭くことは叶わなかったのですが、
習ってた甲斐あって、指の運びとかは合ってると思います。
私も吹奏楽やってた人から聞いた知識でしかないですけど。
こんな細かいところはDVDじゃないと見えないですね。

ラスト、各々の肖像画の前で指揮をするシーン。
同じ曲の指揮をしてるのに、それぞれの個性が出てます。
でも実際にそうだと思うんですよね。
大泉さんも参考に、いろんな指揮者の映像を見たそうなんですが、
それぞれ個性があって、またその指揮によって演奏も全く違うものだったそうです。

当たり前ですが、ベートーヴェンの曲がたくさん使われていまして、
この曲もそうなのか!っていうのがたくさんありました。
例えば「悲愴」なんかもそう。
こうやってタイトルだけ書くとわかりませんが、実際に聞くと「あ~っ!」ってなるはずです。
この作品で聞いた曲がCMとかバラエティーで流れてるの聞くと、「あっ!」って反応しちゃいますね。
メンバーもそうだって言ってました。
今更ながらサントラも聞いてみたくなっちゃいます。
また、久しぶりにピアノも弾いてみたくなりました。

皆様もこの年末の時期、第九なんかを耳にすることもよくあるかと思いますが、
クラシック音楽をじっくり聞いて過ごしてみてはいかがですか?


特典ディスクの方は、お芝居の舞台裏がわかっちゃう「NACS CAMERA 2005」。
舞台に関わった経験のある人は、こういうのすごく見ちゃいますよね。私も然り。
今回はクラシック音楽がテーマなので、いつも以上に音楽が重要な鍵となるのですが、
音楽監督のNAOTOさんと、この作品の為に作り上げていきました。
それから、東京のスタジオに仮セットを組んで、本番さながらの稽古をする。
これって、すごく重要なことなんですよ。
普通の稽古場だと高さが再現できないから、実際のセットの上に立った時の距離感や動きは、
小屋入りしてから場当たりして初めてわかる。
そこから微調整だのしていくんですけど、もう本番直前ですからね。
それを考えたら、仮セットを組んでの稽古がどれだけ大きいか、舞台経験者は納得するはずです。
舞台というのは幕が開いてからも、千秋楽まで進化していくもので、
メンバーだけじゃなく、スタッフも含めた仲間たち一丸となって、完成させていく過程に感動しました。

また、舞台はナマモノであって、予期せぬハプニングも起こり得るのです。
今回は香川で大きなハプニングが起こりました。
それは、終盤の重要なシーンで、コウモリが入ってきてしまったこと。
シリアスなシーンで、笑いが起きてしまったのです。
こういう時、役者がアドリブで対処するのですが、シーンにあったものでないといけないし、本当に難しいですね。
観客も集中していれば、このシーンで笑いが起きることなんてないはずなんですけど。
舞台とは、役者だけじゃなく、観客の集中もあって、その場の空気が作り上げられるものなんだと、
改めて実感しました。

それから、初の全国ツアーを回って、ご当地名物を食べまくる「NACSグルメバトル」。
紹介されたお店はメモったので、機会があれば食べてみたいと思います。



TEAM-NACS COMPOSER ~響き続ける旋律の調べ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD


亡き父の棺にふたりの弟カールとヨハンを立派な音楽家に育てることを誓うルイ(ベートーヴェン)。
そんなルイにカールは、音楽家の道を捨て、娼婦のヨハンナと結婚したいと打ち明け、猛反対を受ける。
そしてカールとヨハンナは駆け落ちしてしまう。
それから1年、ルイのもとへ、突然カールがヨハンナとの息子を連れてやってきた。
和やかな空気が流れたのもつかの間、息子の肺病をヨハンナのせいにし、父親も定かではないと言い出したルイに掴みかかったカールが倒れ、そのまま息を引き取ってしまう。
その後、自分の息子として育てるルイは、立派なピアニストにしようとサリエリに預ける。
彼のもとには、モーツァルトやベートーヴェンのような大作曲家を夢見るフランツ・シューベルトが学んでいた。
恵まれない境遇のフランツは、偉大なる作曲家の息子に激しく嫉妬する。
愛情、憧れ、期待、失望、嫉妬…。
それぞれのさまざまな感情が交錯する中、天才作曲家モーツァルトの亡霊が忍び寄っていたのだった…。
タグ:TEAMNACS
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