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SAMURAI DEEPER KYO 30

前巻で突然あらわれた壬生京四郎。
彼は自ら紅の王になると宣言し、瀕死のゆやを連れ去っていきました。
今まで狂に任せ、ゆやをここまで苦しめてしまった自分を責めているようです。
この後、なす術もない狂はどう出るのでしょうか?
ヒロインを巡る二人の漢の構図、女子なら憧れるシチュエーションですね(笑)

さて、他のメンバーはどうなっているかというと、
ほたる・辰伶の兄弟コンビと、紅虎・アキラの腐れ縁コンビの2組が合流しました。
そこで攻撃をしてきたのは太四老・時人の近衛隊士。
太四老にはそれぞれ近衛隊士という部下がいるようです。
隊士3人を相手に全く歯が立たない、ほたる・辰伶・紅虎・アキラ。
そうこうしているうちに、何やら「ラインを越えちゃった!」と慌てだす隊士。
そこは時人の領土と同じく太四老の遊庵の領土との境界線だったらしく、
遊庵側の領土に足を踏み入れてしまったと騒いでいたようです。
すると間もなく、遊庵の隊士が現れ時人側の隊士を撃退!

ほたる達4人はというと…
気付いたらどこかの家庭にいました。
ガヤガヤ大騒ぎで所帯じみたこの家は、ほたる曰く遊庵の家!!
ほたるはかつて、この家にお世話になっていたことがあるそうです。
長女の庵奈をはじめ、次女の庵樹里華、五つ子の遊里庵・紀里庵・絵里庵・里々庵・真里庵、
他に父親と長男・次男・三男からなる11人の大家族。
太四老の遊庵は次男にあたるそうです。
三男の庵曽新(アンソニー)は、先ほど時人の隊士を撃退し、ほたる達を家に連れてきた張本人。
父親と長男と遊庵は不在でしたが、それ以外の家族とほたる達で食卓を囲むというシュールな光景が描かれました。
KYOにはありえない、ほのぼのとしたアットホームな展開です。
ところがそこで、ほたるの過去が明らかになります。

ほたる(当時はケイコク)は遊庵に突然連れられてきました。
ガリガリに痩せて全身キズだらけ、足は凍傷になりかかってて、今にも死にそうでした。
だけど、一切食事に手をつけようとはしませんでした。
庵奈は家族全員、ほたるが食べるまで断食を強いる!
家族が限界に達しそうになった6日目、ほたるはついにご飯に口をつけたのです。
庵奈はほたるを家族として迎え入れ、ほたる用の茶碗を用意する。
ほたるが「あたり前にいていい場所」として。
「家」ってそういうものだと思うし、「家族」とはそこで揃ってご飯を食べる人たちですよね。
「家族」とか「家」のありがたさとか、ついつい忘れてしまってたよ。
家族みんなで食卓を囲むって大事なことだよね。
ウチは3人家族でも揃わなくてバラバラになっちゃったからさ。

しかし、ほたるにこんな場所があったとは、
兄弟の辰伶も、四聖天のアキラも知らなかった過去ですね。
そんなほたるにとって、遊庵は恩人でもあるわけですが、太四老である為に、挑まなくちゃいけない。
でもそれは弟子が師匠に向かうのと同じこと。
そして、遊庵たち家族にとっては、他の意味合いもあるようでした。
遊庵の前に太四老は、その母・伊庵が務めていたのですが、謀叛を企てた反逆者として処刑されたとか…。
本来は一家もろとも処刑されるはずだったところを、遊庵が吹雪に掛け合い、
自分が太四老となり壬生のために尽くすことで、母の罪を償うという条件をつけられたそうです。
だから同じ太四老であっても、時人のような好待遇ではなく、
常に監視がつき一族中から忌み嫌われる裏切り者の一家として、隅に追いやられているとか。
そんな遊庵を救ってほしいと、家族はほたるにかけていたのでした。
このほたると遊庵の師弟物語は、次巻に続く…。

さて、この巻の本筋とは外れますが、もう一人の気になる人物が、アキラ。
針師でもある庵曽新が潜在能力を引き出すための術を施すのですが、
アキラだけには、これ以上できないと。
それはサムライの血をひいてないから。
またこれかい!って思ったんですけど、既に視覚を潰し、五感を研ぎ澄ますことで、
自ら努力して潜在能力を引き出してることになるんですよね。
となると、この先はアキラ次第。どうなるのか、気になるところです。


30巻突破記念企画として、キャラ達それぞれがこれまでを振り返るページがあり、
それぞれのキャラ直筆の絵日記風に仕上がってまして、これがまた見事に性格が出るなぁ~と思いました。
書いた内容はもちろん、筆跡や絵の構図まで、本当にこんな風に書きそうだなって。
それぞれのキャラに愛着がないと、なかなかできない企画ですよね。
本編はもちろん、このオマケページも見逃さないで欲しいです!!



SAMURAI DEEPER KYO(30) (講談社コミックス)

SAMURAI DEEPER KYO(30) (講談社コミックス)

  • 作者: 上条 明峰
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/01/17
  • メディア: コミック


紅の王になると宣言し、ゆやを連れ
狂の軀で姿を消す壬生京四郎!!

その頃、ほたる達は連れ去られ
太四老・遊庵の家へお宅訪問!?

そこで明かされる
ケイコク時代のほたるの過去!!
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