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SAMURAI DEEPER KYO 28

前巻で登場した強烈キャラ・四方堂。
なんと彼女は初代・太四老が長でした!!
なので、狂の幼い頃を知る貴重な人物。
そして、村正が狂を壬生から逃がすための手助けをしているのです。
そりゃタダでとは言いませんが…。

狂にはその時のツケを払う必要がある。
それは村正が「希望」を託した子鬼が、どれほど成長したかを見極めること。
じゃなきゃ手を貸した意味がないからね。
狂はいきなり朱雀を放つも、四方堂には全く通用せず。
こんなふざけた人でも、やっぱりスゴイんだなぁ。←失礼
その違いは刀の声を聞くこと。
心を開き刀の「声」を聞き「主」と認められてからこそ真の侍「剣聖」と言えるのだそう。
刀は侍の命を預ける大切なモノだものね。
長い時代を生きたモノ、念を込められたモノには「魂」が宿るっていうのは、本当だと思う。
ただし、そこは妖刀・村正。そこに宿る魂もタダモノではありません。
この妖刀の場合は、主に愛想をつかしたら、刀が主を支配するという。
この展開はベルセルクの「狂戦士の甲冑」に似てるかも!?

四方堂に対し全く歯が立たない狂。
見かねた天狼(刀)が狂を支配しようとしたのですが、狂が言いなりになるはずもない!
何とか刀による支配から脱し、放った白虎は四方堂に効きました!

と言いたいところですが、狂によると、
四方堂がわざと負けたとのこと。
それは彼女の傍観者体質にありました。

太四老の座を降りて今や地下迷宮の番人をする四方堂。
かつては紅の王からこんなことを言われていました。
「もしも紅の王が悪の道を歩みはじめたら、あなたの手で正義の鉄槌を振り下ろし、
私を斃してほしいのです」と。
不老不死であることを絶大なる権力として振りかざし、人々を見下す壬生一族。
自分たちこそが絶対神であるような振る舞いをしている今が、まさにその時。
四方堂にはそれがわかっていても、選ぶことができません。
村正が選んだ正義の道も、吹雪が選んだ悪の道も、どちらにも動くことができず、
ただ地下迷宮で新しい風が吹くのを待つだけ…。

でも、ただ手をこまねいているわけではありませんでした。
壬生再臨計画の犠牲になった者たちの墓場をつくり、守っていたのです!
しかも、数えきれない犠牲者一人一人のことをしっかりと覚えていました。
だからこそ一人、地下にこもっていたという。
そこに村正から希望を託された狂がきたことによって、彼女の心の中にも風が吹いたようです。
やっぱり思うだけじゃ、何も変わらない。
貫きたい意志があるなら、自ら行動しなくちゃ。
これは私にも言えることだなーって。
白黒決めないで傍観を決め込んじゃうクセ、確かに私にもあります。


一方、梵天丸・アキラ・紅虎一行は、時人の罠にはまる。
特に時人に一度誘惑されている梵天丸は、ズタボロにされてしまいます。
それでも力の限りを振り絞って、アキラと紅虎を逃がす!
なんて戦友想いの漢なのでしょう。四聖天の絆を感じました。
果たして梵天丸はどうなってしまうのか!?

それから、サスケが持つ紫微垣の前の持ち主と壬生京四郎の関係、
突如復活した椎名望と織田信長など、気づけばいろんな伏線が張り巡らされていたのですが、
点と線が徐々に繋がりつつあります。
これが全部回収されたらカタルシスを味わえるんだろうなぁ。



SAMURAI DEEPER KYO(28) (講談社コミックス)

SAMURAI DEEPER KYO(28) (講談社コミックス)

  • 作者: 上条 明峰
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/09/17
  • メディア: コミック


初代・太四老が長四方堂
鬼眼の狂を歯牙にもかけず――!!

だが鬼眼が見せる一筋の希望
四方堂の脳裏をよぎる悲しき想い出・・・・!!

陰陽殿紅の塔では時人の前に
早くも梵天丸が絶命す・・・・!?

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