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SAMURAI DEEPER KYO 17

この巻は本当に私にとっても身につまされるような巻でねぇ…。
第二の五曜門に現れた番人は歳子と歳世。
前にも狂たちの前に現れ、ゆやの命の時間を12時間に縮めた、いけ好かない女たちですね。
あの時は同じ女として許せないばかりだったのですが、歳子と歳世個人で見ると、全く別のタイプでした。

五曜門を何としてでも守りたい!と立ち上がったのは歳世。
ある人への想いを胸に…。
その相手となったのが四聖天のアキラ。
これがなかなか好敵手で、素晴らしい闘いを見せてくれたのです!!

歳子・歳世の調査によると、アキラは四聖天最弱と言われてしまう…。
その理由は「アキラがサムライの血を引いてないから」。
アキラは戦場で狂が拾った少年だったのです。
それが死に物狂いの努力をして、四聖天にまで這い上がってきた。
ただただ最強の漢の背中を追って。

この気持ち、よーくわかります!
私もかつて、あまりにも高くて遠い夢に向かって、ひたすら努力をしていたことがあったから。
でもやっぱり努力だけではどうしても超えられない壁があるんだよね。
それは才能。
何の才能もない凡人な私も、こればかりはどうにもならなかった。
当時私がお世話になった恩師も天才肌ではなく、どちらかというと努力で駆け上ったタイプだったようで、
どれだけ頑張ったって死なないっておっしゃっていて、本気ってこういうことなんだなぁ、と。
まぁ努力だけじゃなく、運というこれまたどうにもならない力が働いていたのでしょうけども。

確かに、努力には限りがない。
辿り着くまでにどれだけ努力したら良いかなんてわからない。
あいつが二歩進むならお前は三歩…五歩進むならお前は六歩…奴より前に進めばいい…
お前は今までもそうやって努力し続けて、狂に近づいてきたんじゃねーか
とは梵天丸が若かりしアキラにかけた言葉だけど、正にこういうことなんだと思う。
ちょっと玉砕したからって忘れかけてたことを思い出させてくれたよ。
だからってアキラみたいに視覚を封印して第六感を手に入れて…とまでは思わないけど、
目標に向かうストイックな姿勢には好感が持てる。
死に物狂いの努力は、時に才能に勝って、道を拓くのだよ。

さて、そのアキラと闘うことになった歳世。
彼女は実は歳子が蘇らせた死人であり、鎌倉時代に名を残した巴御前だったのです!
巴御前といえば、歴史に詳しい方にとってはビッグネームですよね。
女性で、あんなに強くて美しくて…。
歳世となった彼女も、その強さ・美しさは健在でした!
お互いのアツい信念をぶつけた激しい闘いは、本当に見事でした。

一方、歳子は無気力で、自らの力にも驕っていて、アキラや歳世のアツい闘いすらもコケにしておりました。
コイツは許せないどころか、しょうもなさすぎて何も言えない…。
でもアキラをはじめ、ゆやや梵天丸など、アツい人がいっぱいいるから、ほっとくわけないわけで。
私も信念のない人に対してものすごく嫌悪感を抱いているんだなってことが、改めてわかりました。

ついついアツくなりすぎて、大事な部分のネタバレをしてしまった気もしますが、お許し下さい(笑)



SAMURAI DEEPER KYO(17) (少年マガジンコミックス)

SAMURAI DEEPER KYO(17) (少年マガジンコミックス)

  • 作者: 上条 明峰
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/09/13
  • メディア: コミック


第二ので始まった
アキラと歳世の一騎討ち!

盲目の天才・アキラの前に
明らかになる歳世の正体!!

信念を貫く二人のサムライ
時を超えた闘いの決着は――!?
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