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SAMURAI DEEPER KYO 16

ついに始まった狂vsほたるの死闘!!
この巻はまるごと総力特集でお届けしております(笑)
ほたるの4年越しの思いは叶うのか!?
そう思うに至ったほたるのバックグラウンドも明かされます。

この戦々恐々とした時代の侍に特徴的なのが孤独。
こんな時代だから、誰もが己の力のみを信じていてもおかしくない。
だけどそれは、虚しさで自暴自棄になってしまうような、絶望的な孤独感ではない。
ほたるはそこのところがちょっと履き違えていたみたい。
ほたるは妾の子として生まれた背景から、壬生一族から疎まれ、自分も生きづらさを感じていた。
そんな中で出会った狂も、壬生一族からはじき出された存在だったけど、
それをうじうじと悔やむどころか、最強の侍として誇り高く生きていた。
それは一種のカリスマ性のようなものだろうけど、狂に惹かれる者は後を絶たない。

四聖天のメンバーも同じ。
一緒に何かをしようと企む仲間ではないけど、ただひたすらに最強の称号を手にしようとするストイックな生き様が、
それぞれの中にあるプライドと合致するところがあったんだよね。
要は「類は友を呼ぶ」状態。
お互いが誇り高くいることで、彼らは戦友であり続けられたんだと思う。
ほたるもきっとあれこれ難しいこと考えず、孤高の強さというものに憧れ、自ずとそんな生き方をしていたんだよ。
「異母兄弟である辰伶が壬生に仕えるから独りになる」なんていうのは、あとづけの理由でしょう。
そんな無理やり正当化しなくたって、ほたるは十分わかってたよ。孤高の強さを。

私も相当なお一人様気質だから、孤高の強さに憧れるのはわかる。
私も大体のことは一人で楽しんでしまったり、完結してしまうから、
これからもずっと一人で生きていけるように、経済力や精神的な強さを手に入れたいと思う。
だけど生きている上で、人間誰もが他人と接する。
そんな時、無碍に他人を拒絶するのではなく、自分のテリトリーを犯されない範囲で付き合えればいい。
そういう関係を築ける他者とは、真の友となれると思う。

狂vsほたるの件はいい死合だった。
火の鳥「朱雀」と炎を操るほたるとの、文字通り炎の闘いは、見た目にもスケールが大きくて、見ごたえあったし。
ほたるには辰伶との問題も残ってるけど、いつかきっと彼自身でケリをつけられるはず!
その辰伶と話していた太白。
この人は壬生一族の罪を痛いくらいにわかっている人。
この人ともいつか闘う日がくるのだろうな。

KYOはただかっこよく闘って武勇伝を作り上げていくだけでなく、闘う理由までしっかり描かれているロマンに、私は弱いんだろう。



SAMURAI DEEPER KYO(16) (少年マガジンコミックス)

SAMURAI DEEPER KYO(16) (少年マガジンコミックス)

  • 作者: 上条 明峰
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/07/15
  • メディア: コミック


第一の五曜門で死闘を
繰り広げる狂とほたる

互いの身を灼く炎の激突!
奥義の応酬に大地ざわめく・・・・!!

そして狂の無明神風流奥義朱雀
天空を疾った瞬間――!!
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