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ベルセルク 23

エルフヘルムに向けて出発したガッツとキャスカ。
でもその旅路は想像以上に辛いものだった。
今まではガッツひとりだったらどうにかなったけど、これからはキャスカのことも守らなくちゃいけない。
もう手放さないと決意したのだから。

でも実際、あの状態のキャスカの面倒をみるのは本当に大変だと思う。
それはガッツが不器用だからとかじゃなく。
ガッツにしたら、戦うことしか能がない男が、あんなにかいがいしくお世話してるのを見て、
微笑ましく思ったよ。
そんな中、ガッツの心の中に忍び寄る悪魔の影。
キャスカを大切に思うのは、グリフィスの残した痛みを感じ続けていたいからではないか?
つまり、キャスカへの愛情よりも、グリフィスへの憎しみの方が強いのでは?と。
ガッツにとって、キャスカでさえも、グリフィスへの想いを繋げるための生贄に過ぎず、
ガッツの心の中を占めているのはグリフィスではないか?

何でここでキャスカとグリフィスを天秤にかけるのかわからない。
単純に「愛するキャスカを守りたい!」じゃダメなのかな。
故に「キャスカをこんな目に遭わせたグリフィスが憎い!」って。
キャスカの姿があまりにも変わってしまったから醒めちゃったの?
っていう男心の全くわからない私(笑)
そういえばキャスカがこんなことになる前、二人が結ばれた後、
グリフィスを救出しに行く時にも似たようなこと言ってたな。
男ってそういうもん?

さてそのグリフィスはというと、何やら怪しげな連中を引き連れて、新生・鷹の団を結成してました。
異国の者から人外の者まで、分け隔てなく束ねる相変わらずのカリスマ性で、そりゃ一度は神の領域に達した人ですからねぇ。
「不死のゾッド」をはじめ、他にも戦場の伝説となったような戦士が多く属しているみたいです。
そして鷹の巫女を名乗る少女ソーニャは、一体何者なのでしょう?

一方ガッツにもひょんなことから仲間ができました。
これまでの巻でゆかりのある方たちなのですがね。
何だかRPGで仲間が増えた時みたい。
ずっと孤独だったガッツが、かつて鷹の団にいた時みたいな、人間らしい表情を見せたのは久しぶりだな。
ガッツがイシドロに剣技を教えるところは、幼少時代のガッツとガンビーノに似てる。
ガッツもきっと思い出したに違いない。良い思い出として。

新レギュラーがたくさん登場した巻、この先の人間ドラマも楽しみ。



ベルセルク (23) (Jets comics (899))

ベルセルク (23) (Jets comics (899))

  • 作者: 三浦 建太郎
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2002/06/28
  • メディア: コミック


エルフヘルムへの旅に出たガッツだが、キャスカを魔物から守りながらの戦いに次第に疲労の色を濃くしてゆく。
そしてガッツはキャスカに対し、決定的な行動をとってしまう。
二人の間に危機が生まれた時、彼らを訪れたのは!?
一方、新軍団を形成したグリフィスはクシャーン軍に対し凄まじい猛攻を加えていた。
タグ:ベルセルク
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