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Dr.コトー診療所 6

タケヒロが尾岳でツチノコを発見した!ということで、クニちゃんとコトー先生に見せに行くことに。
このことが大事件を巻き起こしてしまうのです。
「ツチノコ大発見!」なんて、年頃の男の子には飛びつきたくなるようなネタですよね。
かっこよさの証明にもなるし、何より自分に自信がつく。
少年にもプライドはあるからね。
島の子供たちにはおおいに冒険してもらいたいという気持ちもあるんだけど、
きっとコトー先生もそう思いながらついていったんだと思うんだよね。
でもこういう時に雨が降って遭難してしまう、神さまの意地悪。
よりにもよって崖から落ちたコトー先生が大怪我をしてしまうのです。
知らせを受けた原さん達によって何とか無事に発見されたんだけど、島に医者はコトー先生しかいない!
診療所に戻ったコトー先生は、なんと自分で自分のオペをするという前代未聞な展開に!!
コトー先生のために血を提供する島民たち、意識を失ったコトー先生に呼びかけるタケヒロや星野さん、
診療所の周りで心配そうに見守る大勢の島民たち…
島民の温かさに支えられて、コトー先生は無事に一命をとりとめたのでした。
「これで、先生も正真正銘、島の人間になりましたね。
だって先生の体には島中の人の血が流れているんですから」
とは星野さんのセリフですが、私も同じ気持ちです。
コトー先生もきっと嬉しかったことでしょう。
タケヒロの盲腸の傷と見せ合いっこしてるカットには和んだな。

そんなタケヒロも先生を重大な事故に遭わせてしまって凹んでいたけど、
彼も彼なりに努力してるし、いいとこいっぱいあったんだよ。
山道で迷わないように木の幹に印をつけていたり、ケガをしたコトー先生のためにツワブキ(表紙にも描かれてる、まるでトトロが傘にしそうな薬草)を取ってきたり。
やればできる子なんだよ。
何度も失敗することもあるだろうけど、そのたびに乗り越えて、自信を持って欲しいな!

その他のエピソードでは、古志木島でお見合いコンパが開かれたのですが、そこでもまた事件が…。
離島など地方では深刻な嫁不足でっていうのは、実際にもよく聞かれる話ですよね。
そのお見合いコンパでやってきた女性の一人、藤井かすみさん。
彼女は6年前、シリコン注入による豊胸手術を受けていたのですが、
異物がアレルギー反応を起こして体調不良を起こしていたのです。
シリコンが異物反応を起こすのは聞いたことありましたが、「アジュバント病」と言うそうですね。
こういうの聞くと、自然に反することはしない方がいいなーって思ってしまう。
今はもっと安全な方法があるそうですけど、そこまでしなくてもいいかなーって。
藤井さんにはこの症状だけじゃなく、更に深刻な問題が絡んでいたのですが…。
人間、見た目じゃなくて中身で勝負でしょう!
外見に多少コンプレックスがあったとしても、そんなの気にならないくらいの意志や誇りをもっていれば、魅力的に見えるものです。

それから同じくお見合いコンパでやってきた西尾環さんという大学院生が、ひょんなことがキッカケで和田さんとくっついてしまう!
なんてほのぼのオチもあり、島民の温かさが感じられる1巻です。



Dr.コトー診療所 (6) (ヤングサンデーコミックス)

Dr.コトー診療所 (6) (ヤングサンデーコミックス)

  • 作者: 山田 貴敏
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2002/06/05
  • メディア: コミック


絶海の孤島・古志木島の小さな診療所で
数々の難手術を成功させるDr.コトーこと五島健助。
島の少年・タケヒロとともに遊びに入った山中で彼は遭難してしまう。
コンパートメント症候群を発症した足、
肩の脱臼、内臓の損傷…激痛が彼から意識を奪いとる!
島に医師は彼一人だけ。いったい誰が彼の命を救うのか!?
そんな時コトーの耳に届いた叫び声が、彼の目を覚まし…?
奇跡と感動の離島医療物語。
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