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ベルセルク 20

いよいよ聖地アルビオンでは大変なことになってます。
邪教徒も正教徒も異端審問官も、見たことのない奇跡に目を見張るばかり。
立場により、奇跡または怪異と、捉え方は違うのでしょうけど。

これらの出来事は、とある運命に向かって動いている兆し。
人の力ではどうにもならないことの象徴なのです。
その裏で、運命を画策しているものが姿を現す。
今となってはもちろん人ならざるものですが、かつては人だった、
いや生物学的にはそうなのでしょうが、社会的に人扱いされなかった、その成れの果て。
その者は、やはりこれも宿命というべきか、ベヘリットを手にし、使徒となる。

過去にも伯爵がゴッド・ハンドを呼び出したことがありましたが、生贄にできたのは、肉親だった。
けど、こういう肉親がいない者でも、「自らを取り囲む世界」を生贄にできるとは、驚いた。
それにより、自らが望む理想の世界へと孵化させるという思想は、エヴァのジオフロントと似てるなーって思ったり。

人の力ではどうにもならないことなんていくらでもある。
異形に生まれてくるなんて、望んだことではない。
でも、それからどのような出逢いや人生を辿っていくかによって、運命は変わる。
理想の世界を望む使徒も、モズグスの部下の者たちも、人とはどこか違った姿や特徴があるのは共通。
ただ、たった一人の僧侶と出会ったことで、彼らは生きていかれた。
凄惨ではあるが、命をかけられるほどの職務まで与えられて。
こういう出逢いがあるかもまた運命であり、人の力ではどうにもならないものだけど。

でも運命なんて!って言葉をよく聞くとおり、たとえ決められた筋書きがある程度あったにしろ、
自分たちで足掻くことはいくらでもできるとも思うんだよね。ガッツ達のように。
そいうのがあって、生きる理由や生きてる実感がわくんだろうな。
私が女としても人としてもルカに憧れを抱くのは、彼女も足掻く者だから。
私も彼女のように、運命に対して意地を張って生きているから。

次巻でいよいよこのエピソードはクライマックスを迎えますが、運命やいかに!?(笑)


ベルセルク (20) (Jets comics (808))

ベルセルク (20) (Jets comics (808))

  • 作者: 三浦 建太郎
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: コミック


キャスカ救出のため断罪の塔に入ったガッツの行く手をモズグスら拷問官が阻む!
塔の怪異を陰から演出した使徒もついに姿を現しのぞむことを語り始めた、その驚嘆の内容。
絶望の中、『蝕』再来!
タグ:ベルセルク
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