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D-邪王星団1

久しぶりにDの新シリーズですが、今回も凄いことになってます。
敵の吸血鬼が、かつてないくらい最凶
何せ、絶対貴族なんて言われてるくらいですから。
前シリーズのギャスケルもなかなかのツワモノだったのですけど、 今回は絶対貴族ですからね。

ギャスケルといえば、前作で決着つかずだったのですが、今回で決着は着きました。
それもあまりにもあっけなく。
あんなに最凶とはやしたてられてたのが嘘みたい。
それに、今回のシリーズにおける立ち位置からすると、ちょっと良い人になってる(笑)
その辺は本編でお確かめください。

さて、この絶対貴族と呼ばれるヴァルキュアですが、5千年も昔の因縁を引きずっている模様です。
不死の貴族にとっては何てことない年数だと思いますが、人間にしてみれば何のことやら…。
しかし残念なことに、その因縁には一部の人間も絡んでいるのです。

それまで、何の不幸もなく、慎ましく精一杯生きてきた人間の家族。
唯一の不幸といえば、父親がある時から酒浸りになり、働かず、家にも戻らなくなったこと。
それでも母親が女手のみで、二人の子供を育て上げた。
おかげで息子も娘も立派に育ち、今では家計を支える十分な働き手となっている。
そんな一家に、貴族の因縁がつけられた…。

この通り、本当に普通の家庭なんです。
むしろ、この辺境で、良くぞ逞しく生きてきた!そんな感じです。
なのに、5千年も前の、名前も聞いたことのない先祖のことを言われても。。。
狙われてしまった以上、家も畑も手放し、安全な地へ逃れることにするのですが、
ろくでなしの父親のことなど、人間ならではの問題も抱えていたりするわけです。
その父親をどうしたかは伏せるとして、母親アデルは本当に凄い!
さすが辺境で女ひとりで畑仕事も子育てもしてきただけのことはある!!
尊敬に値する立派な人だったなぁ~。

この逃亡ですが、なんと貴族の味方がついています。
それもヴァルキュアに因縁をつけられた人たちなんですがね。
貴族と人間の旅は始まったばかり。どうなることやら…。

もちろんDも同行してます。
まだ目立ったことはしてないけどね。
Dは子供たちの接し方が何気にうまい気がする。
そして、子供たちの前では鬼気を消して、優しく振る舞っている。
滅び行く貴族とは対称的な未来ある存在だからなのかな、とふと思った。


D-邪王星団 1 新版 (朝日文庫 き 18-20 ソノラマセレクション 吸血鬼ハンター 12)

D-邪王星団 1 新版 (朝日文庫 き 18-20 ソノラマセレクション 吸血鬼ハンター 12)

  • 作者: 菊地 秀行
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社出版局
  • 発売日: 2008/01
  • メディア: 文庫


その比類なき富と力で絶対貴族と呼ばれ、その限りなき凶悪さゆえに神祖の手で宇宙空間に放逐されていたヴァルキュアが五千年ぶりに地球に帰還し、己れの追放劇にかかわった三人の貴族と、それに手を貸した人間の子孫への復讐を開始した。
Dは、その中のひとりブロージュ伯爵の抹殺を依頼されていたが、ひとまず矛を収め、彼とソムイの村へと向かう。
標的となった母子をヴァルキュアの七人の刺客から守るために。
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