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D-ダーク・ロード3

ついにシリーズ完結ですが…
まずは一言「やるせない」です~。

前巻までに出てきた刺客は次々と処理されていったのですが、
実はまだまだ新たな刺客が控えていたり。
ギリス少将はもともと刺客のリストに入ってはいたものの、
彼のやり口からしてなかなか登場できなかったようです。
ロカンボール卿の復活の時は、そんなのアリ!?って思ってしまった。
だって今まで甦らせた貴族3人分の生命と引き換えって…この期に及んで…。
おかげでギャスケルとの決着は着かなかったではないか。
と、若干の消化不良なのです。

それにしても、どこの世界にも変態はいるのですねー。
それがまた執念深い吸血鬼だからタチが悪い。
粘着質な人には気をつけないと(笑)

Dに恋したレディ・アンも壮絶な一生だったな。
最期に狂おしいほどの恋をして、愛しい人のためにあれだけの犠牲を捧げて、終わり方は人間らしかったかもね。
貴族は人のために何かをすることなんて、基本ないから。
そして人間と触れ合うことによって、人間にも興味を示していたのに。
まぁ、愛するDが半分、人間だからかもしれないけど。
こんなにレディ・アンに感情移入して同情するなんて、私もDに惚れてるのかな(笑)

ロザリアについては詳しく書けませんが、
事実を知ってしまった時は本当に動揺した。
もう、どうしてこんな風に裏切るのだろう?
いや、作品としては面白いまとめ方だな~と思うんだけど、
一人の読者として、かなり裏切られた感がつきまとってる。
…やられました。

全体的にDも人間の血の部分に焦点があたっていて、今までとも雰囲気が違う面白い作品でしたよ!
ギャスケルの決着についてはモヤモヤが残ってますがね。


D-ダーク・ロード 3 新版 (朝日文庫 き 18-19 ソノラマセレクション 吸血鬼ハンター 11)

D-ダーク・ロード 3 新版 (朝日文庫 き 18-19 ソノラマセレクション 吸血鬼ハンター 11)

  • 作者: 菊地 秀行
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社出版局
  • 発売日: 2008/01
  • メディア: 文庫

村の処刑場に仕掛けられた死の罠を打ち破り、輸送隊のメンバーを救出したDは、グレートヘン博士、ゼノン公ローランドと、襲いかかる刺客を続けざまに屠っていく。
ここに至って、残りのメンバーでは到底Dを斃せぬと悟ったギャスケル大将軍は、自らが招いた刺客三人の生命と引き換えに、ある貴族の覚醒を図ることを決意した。
最大の敵を迎えるDと、共に旅した五人の男女の運命は!?
《ダーク・ロード》壮絶な完結。
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