SSブログ

D-妖殺行

吸血鬼と人間の娘との、渾身のロマンスです。
この作品が映画化されたのはわかる気がする。

女だったら吸血鬼に憧れる、これは女のロマンだ!!と私は思う。
吸血鬼と恋をしたら…
①終わらない恋ができる
②美形!
③どんな妖物がいる夜中でも安心。
ただ昼と夜の生活は逆転せざるを得ないですがね。私は夜型なので問題なし!

吸血鬼に血を吸われる。
何だろう?母性本能みたいなものに作用するのかな。
それとも必要とされてる感が強まるのか。

マイエルリンク(吸血鬼)と人間の娘(そういえば名前が出てこないな)の恋は、そんな歪んだものじゃない。
本当に純愛なんです。
もしかしたら人間同士でもできないくらい。
しかし、憎まれるべき吸血鬼と人間の間柄。
本人たちは良くても周りは放っておくはずがない。二人は追われる運命にあるのです。
「とてもいいことなのに……どうしてよくないことになってしまうのかしら?」
とは、ハンターであるレイラのセリフですが、全く同感。

この作品は非常に登場人物が多く、その思惑も入り乱れております。
愛の逃避行をするカップル、
それを追うDと別の凄腕ハンター「マーカス兄弟」、
マイエルリンクが護衛を依頼したバルバロイの里の妖人。
あちこちで同時に戦っていて、それらが面白い具合に伏線になってて、リアルタイム実況のようです。

3人の恋する少女たちの結末にも注目。
願わくば彼女には幸せになってほしいですね。
↑読んだ人にはわかってもらえるはず。


D-妖殺行 新版 (朝日文庫 き 18-3 ソノラマセレクション 吸血鬼ハンター 3)

D-妖殺行 新版 (朝日文庫 き 18-3 ソノラマセレクション 吸血鬼ハンター 3)

  • 作者: 菊地 秀行
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社出版局
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 文庫


迫り来る狩人の眼を逃れ、若き貴族と人間の少女は懸命に六頭立ての黒馬車を進めていた。
恋に落ちた二人は、かつて栄えた星間航路の宇宙港へ向かい、星々の間に旅立とうとしていたのだ。
追うハンターは、年老いた少女の父親の依頼を受けたD。
そしてその後を、いかなる手段を用いても狙った獲物を奪い取る兇悪無比のハンター、マーカス兄弟がさらに追っていた。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0