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PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary "ALL TIME SINGLES"

デビュー15周年イヤーへと突入したポルノがリリースした、
オールタイムベスト。
メジャーデビューシングル「アポロ」から、39thシングル「東京デスティニー」までの、
全シングル41曲と新曲「ひとひら」を加えた計、42曲を収録。
CDはそれぞれ「Episode Ⅰ」「Episode Ⅱ」「Episode Ⅲ」と名付けられた3枚組と、
大ボリュームの構成となっています。

曲順は時系列順で楽曲が並べられつつも、
ディスクごとにバンドとしてのターニングポイントが見られる構成となっています。
Episode Ⅰ ⇒Tamaを含む3人時代のシングル14曲で構成。
Episode Ⅱ ⇒2人体制となり、主にプロデューサーの本間昭光さんが作曲を手掛けていた時代のシングル14曲で構成
Episode Ⅲ ⇒全作曲を昭仁さんと晴一さんが手掛けるようになった、
2008年以降のシングル13曲と、新曲「ひとひら」で構成。
「カゲボウシ」「瞬く星の下で」「青春花道」「東京デスティニー」の直近シングルは、
アルバム初収録です。

「カゲボウシ」は、ドラマ『つるかめ助産院〜南の島から〜』の主題歌で、
テレビドラマのイメージに添って書き下ろされた、スロー・テンポのバラードナンバー。
歌詞は、大切な人を見守り支える心や気持ちを、光があれば現れる「影」(影法師)として描かれています。

「瞬く星の下で」は、テレビアニメ『マギ』のオープニングテーマとして書き下ろされた楽曲で、
緊張感の中に凛とした強さのあるメッセージが込められた、アップテンポのロックサウンド。

「青春花道」は、ポルノの2人が青春を過ごした「1980年代」をテーマに、
80'sの懐かしさ漂うメロディと、現代のサウンドが融合した楽曲。

「東京デスティニー」は、前作「青春花道」同様に1980年代の雰囲気を意識した楽曲で、
「青春花道」が「昼」をイメージしたのに対して本曲は「夜」をイメージしたものとなっています。

そして、新曲「ひとひら」。
このアルバムのために書き下ろされた新曲で、
過去の自分を振り返り、これからを歩もうという2人の思いが込められた、
ミディアム・ロック・バラードとなっています。
晴一さんは、「15年で振り返る機会も多いので、自然と"過去"ということがキーワードになってできた曲」
「15年目で書けた歌詞」と語っています。

ということで、15周年の歴史とこれからの決意を感じさせるアルバム。
既存のファンはもちろん、これからポルノの曲に興味を持ってくれた方にも、
オススメの1枚です。

ちなみにジャケットのイラストは、デビューシングル「アポロ」にちなんで、
月面に立てた星条旗のかたわらに立つバズ・オルドリンの写真がもとになっています。
デビュー時のファンにとっては、感慨深いですねぇ~。



PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary“ALL TIME SINGLES”(通常盤)

PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary“ALL TIME SINGLES”(通常盤)

  • アーティスト: ポルノグラフィティ
  • 出版社/メーカー: SME
  • 発売日: 2013/11/20
  • メディア: CD


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浮き名

林檎ちゃんがデビューした1998年から、
15周年を迎えた2013年にかけて発表された、
男性アーティストとのコラボレーション曲をまとめたコンピレーションアルバムです。
「椎名林檎篇」という表記になっているのと、
ブックレットも本の表紙のようなサイズになっているのがおしゃれ。

やさしい哲学/富田ラボ feat.椎名林檎
綺麗なストリングスと、
テクノっぽいデジタルサウンドが見事にマッチしてる。
林檎ちゃんの作詞で、林檎ちゃんの世界観たっぷりなのですが、
林檎ちゃんでも事変でもないサウンドで聴けるのがまた新鮮。

CRAZY DAYS CRAZY FEELING/ZAZEN BOYS
タイトルのフレーズを歌っているのが林檎ちゃん。
ラップの中で、林檎ちゃんのフレーズがふと流れてくるのが際立ってます。

ロッキンルーラ/MO'SOME TONEBENDER
林檎ちゃんはコーラスとピアノで、ゲスト参加しています。
クレジット見ないとわからなかった(笑)
ハイトーンなボーカルに低めなコーラスなのが林檎ちゃん。
ピアノが弾けてます!

IT WAS YOU/椎名林檎と斎藤ネコカルテット
齋藤ネコカルテットのシンプルな弦楽器演奏にのせて、
林檎ちゃんが英詞で歌い上げます。
沁みる。

Rock & Hammer/谷口崇
特徴的な声のボーカルとポップなサウンドが印象に残る!
林檎ちゃんのボーカルもまたうまくハマってるんですよね。

You make me feel so bad/ZAZEN BOYS
林檎ちゃんはコーラスとして参加。
ほんのちょっとだけでも、林檎ちゃんの声ってアクセントになりますよね。

熱愛発覚中/椎名林檎と中田ヤスタカ(CAPSULE)
Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅの楽曲でおなじみの中田氏。
独特の中田サウンドは健在なのですが、
林檎ちゃんの小悪魔っぽい色気と反応して、
イイ感じのコラボになってます。

MY FOOLISH HEART ~crazy on earth~/SOIL & "PIMP"SESSIONS × 椎名林檎
SOIL&“PIMP”SESSIONSとは、カリソメ乙女の時に初めてタッグを組んで、
以降、林檎ちゃんの作品にもちょくちょく参加されているのでおなじみですね。
こちらは逆に、SOIL側から林檎ちゃんへのオファーです。
この曲、大人の雰囲気があってカッコイイです~。

あまいやまい feat.椎名林檎/マボロシ
作詞・作曲ともに、林檎ちゃんが共作してます。
ラップのところは見事に韻を踏んでいる歌詞がウィットに富んでいて、、
メロディアスなサビのところは林檎ちゃんのエッセンスが散りばめられています。

危険すぎる/浅井健一
林檎ちゃんが大ファンのベンジーこと浅井健一さんの、
1stソロシングル。
林檎ちゃんはコーラスとして参加しています。

becoming/谷口崇
林檎ちゃんもボーカルというよりはコーラスのような感じで参加。
ムーディーな色を添えています。

きらきら武士 feat.Deyonna/レキシ
この曲自体はCMとか、テレビでも頻繁に耳にするのですが、
Deyonnaというのが林檎ちゃんのレキシネームで、
林檎ちゃんが参加されてるなんて知らなかった!

殺し屋危機一髪/SOIL & "PIMP"SESSIONSと椎名林檎
こちらもまたSOILとのコラボなのですが、
編曲を齋藤ネコさんが担当していたり、
ストリングス、ティンパニー、ハープなど、
SOILではない楽器が導入されているあたり、
どちからというと林檎ちゃんの方の音楽性も混じっていると思います。

APPLE/TOWA TEI with Ringo Sheena
世界のTOWA TEIとのコラボ。
サウンドがものすごくオシャレ!

Between Today & Tomorrow/椎名林檎と斎藤ネコカルテット
器楽曲=ボーカルなしのインストです。
本楽曲はバレエダンサー首藤康之に密着したドキュメンタリー映画、
『今日と明日の間で』のテーマ音楽として、首藤氏本人の指名で書き下ろされたました。
かねてから林檎ちゃんの楽曲の中にあふれるクラシカルな要素に引かれていたとのこと。
作編曲だけでなくピアノ演奏も担当しています。
林檎ちゃんにとってダンス音楽を書き下ろすのは初めてのことでした。



浮き名

浮き名

  • アーティスト: 椎名林檎篇
  • 出版社/メーカー: Universal Music
  • 発売日: 2013/11/13
  • メディア: CD


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大奥 10

ついに赤面疱瘡を撲滅させるために、
源内と青沼が、人痘を完成させるために奮闘する。

人痘=要はワクチンですね。
コロナでワクチンのことをさんざん報じられたりしたので、
今読むとより理解が深まりますね!

赤面疱瘡も細菌感染ではなく、
ウイルス感染によって引き起こされる病気であろうと思われる。

細菌はそれ自体が1個のれっきとした原核生物であり、
遺伝子として安定した二重鎖DNAを持っているのに対して、
ウイルスはDNAかRNAのどちらか一方の遺伝子しか持たず、
自身だけでは遺伝子情報を読みとり、
タンパク質を合成して子孫を残す事ができない。

ウイルスは自身と相性の良い生物の細胞に寄生して、
自らを複製して増殖するしか生きる道は無い。
その複製の過程で遺伝子の読み違え、
つまり、突然変異(エラー)が起こりやすく、
そのエラーを修復する機構をウイルスは持っていない。

そのエラーのひとつに「ウイルスの弱毒化」がある。
この弱毒化したウイルスをあらかじめ人に感染させれば、
人の体内にそのウイルスに対抗できる情報(免疫)が記憶される。
これを免疫機能という。

そしてこの強毒ウイルスに先回りして人に感染させる、
弱毒化したウイルスをワクチンという。

これが大奥の話!?と思っちゃいますが、
いわゆる男女の愛憎だけじゃなく、
並走している感染症への奮闘、その基礎知識なども解説されているのが、
この作品の深いところだと思うのです。
まさかリアルに、新型ウイルスに遭遇するとは思いませんでしたが。。。

こうして軽症の赤面疱瘡の患者から「種」をもらって、
「植え付け」を希望する者の腕に針で傷をつけ、
「種」を埋め込んでいく。

その試みは、源内が見つけてきた一人の軽傷患者から始まりました。
はじめは蘭学を学んでいた伊兵衛と僖助に植え付け、
そこから大奥内と植え付け希望者が増えて行った。
やがて、大名の息子など、大物にも広まっていった。
発症しても重症化することなく、順調に種が受け継がれていっていたのだが、
百人に三人の割合で、重症化してしまう人がいる。
いわゆるワクチンの副反応による死者なのだが、
その第1号が、松平定信の息子だった。。。

いつの時代も、前例のない治療には勇気がいるもので、
尊い犠牲が出てしまうのはつきものですが、敬意を表したいですね。

ただこの時代、なかなかそうはいかず。。。
田沼意次の政治といえば、天災があって、飢饉がおこり、
人々の不満が爆発した時代でしたね。
ここからガラガラと何もかもが崩れていきます。
源内や青沼も。。。
こんな終わり方なんて、、、と最後のページの黒木の叫びには、
胸が痛くなりました。


内容的には殺伐した巻ではあったのですが、
最初のところに鰻についてのアップデートがありまして。
諸説あるかもしれないですが、「丑の日」の由来がわかります。
思えば、「土用の丑の日に鰻を食べる」って、最強のプロモーションじゃないか!
と思ってしまいました。



大奥 10 (ジェッツコミックス)

大奥 10 (ジェッツコミックス)

  • 作者: よしながふみ
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2014/08/28
  • メディア: Kindle版



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逃げるは恥だが役に立つ 2

前巻で、衝撃的な契約結婚をし、
世間を驚かせた逃げ恥。

ピンチはあったもののどうにか切り抜けて、
みくりと平匡さんの生活は続いていました。
ただ、またピンチは訪れる。。。
風見さんに二人の関係がバレかけて、というかバレてる!?
そしてそこから風見さんからの驚きの提案があるのです。

みくりはまた、社会に対してもいろんなことを考えてますね。
風見さんとの会話がなかなか興味深かった。
グローバル化について、そういう考えもあるか。
でも、スペシャリスト的な存在も必要で、
職人しかできないこともたくさんある。
それはそれで伝承など難しいかもしれないけど。
狭い世界でもいいから、そういうところは絶やさないでほしいな、なんて。

風見さんとの会話は、就職に困ってるみくりに、
少なからず影響を与えたのではないかな。

また、みくりたちと、沼田さん・風見さんでいちご狩りに行くシーンで、
誰も車を持ってないことになり、唯一車を持っている百合ちゃんが召喚されるのですが、
ここでも「若者が車に乗らない」問題が。。。
ちょこちょこ挟んでくるよね~。
価値観の問題ですが、考えさせられます。


この巻、ドラマでもあったムズキュンシーンがありますよ!
みくりが平匡のベッドを使った翌日の平匡とか、
「平匡さんが一番好き」というみくりの爆弾発言とか。
ドラマを思い出して、ムズキュン再体験しちゃいましたー!



逃げるは恥だが役に立つ(2) (Kissコミックス)

逃げるは恥だが役に立つ(2) (Kissコミックス)

  • 作者: 海野つなみ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/12/27
  • メディア: Kindle版


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BEAT & LOOSE

卓偉さんのデビュー15周年記念のオリジナルロックアルバム。
原点回帰というか、当初のパンクな曲もいっぱい!!
ところで、アルバムタイトルは、
ファンクラブ名称と一緒ですね!

DVDには、新宿LOFTで行われた、
154周年フライングイベントのライブ映像が収録されてます。


ゲッザファッカウッ!!!!
英語で綴ってしまうと放送禁止になってしまうであろうタイトルで、
日本人で良かったですね(笑)
ただ、こういうワードのチョイスからして、パンクぶっ放してます!
誰もが持っているパンクの心、ためらって蓋をして生きてるんじゃないですか?
そんな人はぜひ、ここで解放されちゃってください!!

サイトウダイスケ~all good adults go to heaven?~
格差社会のピラミッドの上の方にいる、
「サイトウダイスケ」を巡る物語。
※フィクションです。
芸人のタイムマシーン3号が、アナウンサーと記者役として参加されています。
まさかこんなご縁があるなんて!

BEAT & LOOSE
表題曲であり、ファンクラブ名称でもあるこの曲には、
卓偉さんのファンへの思いがたっぷり!
卓偉さんらしいロックサウンドにのせて。
歌詞に過去のアルバムタイトルのワードが含まれてるのも、ニクイですね!
15周年をファンのみんなと一緒にお祝いしたい!
そしてまだまだこれからもついてきてくれ!という曲。

I'VE GOT MY SOUL
これはものすごい魂の叫び。
私はここまで命かけてやったこと、あったかな。
かなりダークなロックなのですが、
歌詞の熱量に、グッときました。

さらけだす
私もなかなかさらけだすのが苦手なタイプでして。。。
でも最近、推し活とかの流れも受けて、
さらけだしたらだいぶ楽になれました!!
何が好きだろうが、誰にも批判する権利なんてないんだから、
どんどん自己開示すれば良いんですよね。

口パク禁止令
これは厳しい!!
アーティストを名乗る以上、口パクなんて当然あり得ないんですけど。
卓偉さんに言われると、背筋が伸びますね。
これがプロ意識というものです。

言えよ
「さらけだす」に続いて、こちらもグサグサささる曲ですねぇ。。。
言いたいこと、言えないタイプだからなぁ。。。
言えたとしても、変な言い方になっちゃう。。。難しい。
そしてすぐ後回しにしちゃう。
そんな時にこの曲は強烈です!!

誰もわかってくれない
究極にメンタルが落ちたとき、こうなりますね。
ここまでブラックになってしまった時、
人だと寄り添ってもらえないけど、
音楽なら寄り添ってもらえる、そんな曲。

だけどもう一度 それでももう一度
私が言うのは何ですけど、
ぜひ叶えたい夢がある人、
夢を諦めそうになってる人に、
ぜひ聞いてほしい!!
どんな形であれ、貫き通すというのは本当にすごいことだというのを、
私はわかります。

LOCAL SENSATION
今話題の移住に関する曲ですね。
このご時世、移住も考えようによっちゃアリかも!?
この曲聞いたら、考え方が変わるかもしれないですよ~。

いたわりマシーン
まるで通販番組のように、
「いたわりマシーン」をセールストークしてくれるのがとっても面白い!
皆さんの色々なお悩みが、語尾に「と?」をつけてラップのように畳みかけられて、
テンポよく進んでいくのは、ロックシンガーというよりむしろラッパー!?

カモン!カモン!
ポジティブでキャッチ―なメロディーと、前向きな歌詞。
何か大事な時の前に聞くと、絶大なパワーを与えてくれます!
私みたいな緊張しいな人には、是非おすすめ!

YES, MY WAY
卓偉さんの王道ロック。ブレないです。
「自分が信じた道を進む」という、
卓偉さんの信条がよく表れている曲。
それはこの曲だけではなく、
このアルバム全部に一貫しているテーマだと思います。

高円寺
卓偉さんの地名シリーズは沁みるんですよね。
この曲も8分超えの超大作。

泣いたままでいい
ここまでストイックなまでの信条や力強い曲が続いてきていて、
最後はこんな優しさを見せられるなんて、揺さぶられますね~。
美しいストリングスの、綺麗なバラードです。



BEAT&LOOSE(DVD付)

BEAT&LOOSE(DVD付)

  • アーティスト: 中島卓偉
  • 出版社/メーカー: UP-FRONT WORKS
  • 発売日: 2013/10/02
  • メディア: CD


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マリアビートル

まさかのブラピ主演でハリウッド映画化された作品です。

「グラスホッパー」の続編となる、殺し屋シリーズ第2弾。
続編といっても、完全に独立しているので、
前作を読んでなくても全く問題なし、です。
何故なら、「グラスホッパー」で大方の人が死んでしまったから。
本作の登場人物もほぼ新登場の人たちばかり。
前作で一部生き残った人が登場するし、
過去のエピソードとして出てくるので、
まだ読んでなければ、「グラスホッパー」も必ず読みたくなるはず。

と、話がそれてしまいましたが、
本題の「マリアビートル」の話。
今回も新たな業者の人たちが出てきて、
それぞれの事情が絡み合っているのですが、主人公は誰!?
一応、巻末に前日譚の載っている「七尾」なのかな、と思ってます。

七尾も業者の一人ですが、
何でこの仕事やってるの?というくらい、謎な人物。
見た目も雰囲気も、その業界の人とは思えない。
それをもっとも表しているのが、本当についてないキャラ。
仲介業者の真莉亜から「簡単な仕事」といって仕事をもらうものの、
ロクな事がない。
今回も、東京から新幹線に乗って、
トランクを奪って上野駅で降りるだけという依頼なのが、
いろんなことに見舞われてしまう。
そんなところが七尾の憎めないところで、
コードネーム的なものはついてないものの、
作中では「天道虫」によくなぞらえられています。

他にも蜜柑と檸檬という、凸凹な果物コンビや、
アル中で元業者の木村など、
ゴロゴロ出てきます。

業者じゃないけど、一番驚異となる存在だったのが「王子」という中学生。
いわゆるサイコパスです。
伊坂作品にはこれまでもサイコパス的な存在は出てきていたのですが、
世間的にも「サイコパス」という言葉の認知度が高まってきたので、
目立つようになりましたね。

私もサイコパスに対して、特にそれが若いほど、生意気だな、と思ってしまう質なのですが、
今回は中学生ということで、その業界のプロたちと対峙したらどうなるのかな、
プロならぎゃふんと言わせられないのかな、と思って読んでいました。
おかげで終始イライラしたり、ハラハラしたりでしたけどね。

舞台は盛岡に向かう東北新幹線の中。
「新幹線」という限られた空間の制約がある中で、
これだけのドラマが生まれるのが凄い。
しかも、新幹線のおスピード感に負けない展開で、スリル満点。
読み進めてると止まらなくなってしまいます。



マリアビートル (角川文庫)

マリアビートル (角川文庫)

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2014/08/15
  • メディア: Kindle版


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旅歌ダイアリー

ナオトさんといえば、世界中を旅したことで有名ですが、
その旅がドキュメンタリーとして、映像作品化されているのです。
このアルバムはそのサウンドトラック的存在。
なので、歌はあまり入ってなかったりするのですが、
ナオトさんが旅の中で触れ合ってきた音楽を感じることができるのです。
かなりマニアックな1枚ですが、日本国内にはない、「世界」を感じることができますよ。

Tiya
アフリカ・エチオピアにあるTiya遺跡がモチーフ。
Tiyaの村で歌ってくれた子どもたちの声も収録されています。

Trinidad style
トリニダードの旅から帰国してすぐに頭で鳴っていた音をレコーディング。
トリニダードといえばスティールパン発祥の地。
旅中に現地で会ったスティールパンの名手「マニッシュ」が、
なんと日本在住とのことで、スタジオに来てもらったそうです。
本場の音が詰め込まれているんですよー!

El Corazon
映画「旅歌ダイアリー」のコロンビアでのワンシーンで生まれた曲。
「ガイラ」というライブレストランで歌った日、
レストランを出たすぐ外で、その興奮をすぐ音にしたいと思い、
何も考えずに1回歌ってみたら、もう曲になっていたとか。
まさに曲が生まれる貴重なシーン、ぜひ映画で見たいところ。

Catch the moment(piano ver.)
映画の主題歌のピアノver.
しっとりとまた別の雰囲気になりますね。

声をきかせて(piano ver.)
アルバム「Nice catch the moment」に、歌入りver.が収録されていますが、
実は、こっちのver.がオリジナルなのです。
どおりで、沁みるメロディだなぁと思った。

Bamboo jam step
エチオピアから帰国後、パーカッションを叩きまくり、
重ね合わせてつくったトラックに、
トリニダードのカーニバルでの「竹」のセッションをまぶしてマッシュアップ。
現地の「音」に、刺激されまくり。

RUN RUN RUN
ラテンのリズムにピアノリフ。
本編ではエチオピア・アディスアベバでのサッカーのシーンと、
コロンビアのアンドレスとの再会のシーンで使われています。

El Corazon(swing ver.)
3曲目のJazzアレンジver.
メロディーがしっかりしている曲なので、
いろんなアレンジが映えますね。

una salsa
世界一周の旅の途中、体感してた現地の音楽をすぐ形にしたくて、
マイアミで出会った現地のイケてるミュージシャンたちとレコーディング。
サルサにファンクにレゲエに、と盛りだくさん。

La cancion de un hombre enamorado
世界一周の旅の途中、現地のミュージシャンたちとレコーディング。
映画「旅歌ダイアリー」のコロンビアでも歌っています。
もともとこの曲は、一度目のデビュー時のアルバム収録曲がオリジナル。
それを旅中にペルー・クスコにて、仲良くなったペルー人の友達にスペイン語に訳してもらって、
世界一周の時の南米の旅の時にずっと歌っていました。

セカイ・YO・オドレ featuring 石井竜也
米米CLUBの石井竜也さんと一緒に創った幻の曲。
石井さんが当時パーソナリティを務めていたTOKYO FMの番組内の企画の中でのコラボ。
主にナオトさんの旅の話を石井さんが歌詞にしてくれ、
それにメロディーをつけてアレンジをしました。

Catch the moment(acoustic guitar ver.)
主題歌のアコギver.
エチオピアのハマル族とのシーンの時に、
ピアノver.の雰囲気が合わないから、
アコギver.も録ってほしいとの監督のご希望から。
コロンビアの楽器屋で買ったレントギターで弾いたそうです。

今のキミを忘れない~トゥルミの崖にて(エチオピア)~
映画「旅歌ダイアリー」のエチオピアの崖で歌っているあのテイクをそのまま収録。
ハマル族の村の近くの広大な大地を見下ろせる崖の上で、
なんとなくウクレレギターを弾いていたら、
いつの間にかこの曲を口ずさんでいたという、「素」のテイクですね。

Rimbah-e-he
こちらも「旅歌ダイアリー」のエチオピアの崖でなんとなく弾いたテイク。
気がついたら監督が勝手に抜き出して、
映画の最初のシーンの後ろに敷いていたとのこと。

N.I.R
2004年、ペルー・チュルカーナスの子どもたちの声。
おそらく「インティライミ」と名乗り始めて数週間以内の時期だったそう。
たくさん名前呼んでもらえて、ナオトさん嬉しかったでしょう。

African dream
アフリカのサバンナをイメージして書いた曲。
ほぼセッション状態でのレコーディング。
ミュージカル「ライオンキング」で活躍の駒澤レオさんの、
アフロパーカッション!

Salam Danane
エチオピアのハマル族の村からアディスアベバに戻る移動の車の中で浮かんだ曲。
「サラム デナネ」とは、エチオピアの公用語のアムハラ語で、「元気?」という意味。
TDSでも聞けますね(笑)

Catch the moment(live ver.)
この主題歌はいろんなver.で収録されていますが、
こちらはLIVEキャラバン2013の大宮公園のテイク。
曲を創ってる時から、こうしてLIVEでみんなで歌ってる景色をイメージしてたそうで、
なるべくしてできた音楽ですね。





旅歌ダイアリー

旅歌ダイアリー

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル シグマ
  • 発売日: 2013/09/25
  • メディア: CD


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D-シルビアの還る道

Dシリーズの中で、稀にタイトルにヒロインの名前を冠していることがあるのですが、
何だかうらやましいと思ってしまいます(笑)

そんな今回のヒロイン、シルビアは「帰還者」。
今までの作品でも見てきたとおり、貴族による人間の拉致は珍しくはないですね。
人工生物による執事や家政婦の製造などお手のもののはずなのに、
あえて生身の人間にその役を任せる。
これはいわゆる「レトロ好み」と言われるものであって、
技術があるのにも関わらず、あえて石造りの城を建てるのも同じ。

そして、滅多にないことだが、暇を出させる場合、
ほとんどは吸血されていないのだ。
何故か、、、それは、人間の働きぶりが気に入って、
つまりは情が移ったからだ、とされている。
こうして暇を出されて故郷に帰ってきた者が「帰還者」だ。

でも、こうして貴族の元で長いこと過ごしてきた者が、
急に人間の故郷の帰されたところで、実際はあまり歓迎されないのが現実。
いくら血を吸われていないとはいえ、
やはり貴族の元にいた間、何か得体の知れない者になってしまっているのではないか、
そう思われるのが常。
少なくとも常人としては扱われない。
帰還者当人もそれはわかっていて、あまり故郷に戻りたがらない。
貴族との生活が良かったのだ、とすら思えてしまう。

シルビアも同じだったのですが、熱心な兄キムジが、
必死に連れて帰り、故郷で馴染んでもらおうと頑張っていた。
でもやっぱり。。。というところで、キムジの健気さは、何だか辛くなります。

シルビアは旅をするのですが、なんとその旅にDが付き合うという、
これってかなりレアだと思うのですが!!
歴代の中で、わりと特別なポジションにいるヒロインではないでしょうか。



吸血鬼ハンター(26) D‐シルビアの還る道

吸血鬼ハンター(26) D‐シルビアの還る道

  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2013/09/04
  • メディア: Kindle版


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リインカーネーション

中国史ってどうも苦手でして。。。
難しい漢字の名前がたくさん出てくるので覚えにくいんですかね。。。
この作品も、登場人物のところを何度も行ったり来たりしてしまいました。

ということで、三国志の時代をモチーフにしたこのシリーズ。
かなりの大作となって続いていくのですが、
私にとっては相当の集中力が必要で、覚悟を決めなくちゃいけない作品です。
が、ここから私は、覚悟を決めてじっくり読みはじめたいと思います!


主人公は諸葛亮孔明。蜀の劉備の元にいる軍師です。
天下を取る才の代わりに、触れた人を殺すという業を背負っています。
このシリーズでは、何名かの選ばれし者が背負っている「業」、
これがキーワードとなります。


本作は、歴史的な出来事としては、長坂の戦いの頃のこと。
蜀の主君・劉備は、荊州へ向かい、劉表に助けを乞う。
すんなりは行かないやり取りが続くのですが、
やがて魏の曹操軍に攻め入られる。

曹操は、この作品では、
「迅さをもって中華を手に入れようとする男」という役の説明があり、
確かに、その勢いというか、カリスマ性がものすごいです。
演じているのが西田さんというのも頷ける。

そして、巷でよく語られている歴史と少し違うエッセンスだと感じるのが、
呉との関わり。
中国史に詳しい人なら、この場面にこの人出てくる?っていう感じなのかな、と思うのですが、
そういうところがトリッキーなんでしょうね。


壮大な三国志モチーフの物語。
まだまだ謎が多いのですが、これからどう歴史が動いていくのか、
とても楽しみなシリーズです。





リインカーネーション

リインカーネーション

  • 作者: 西田 大輔
  • 出版社/メーカー: 論創社
  • 発売日: 2013/08/01
  • メディア: 単行本


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FEEL

今回の安室ちゃんも、めちゃめちゃクールでカッコイイ!!
これをMCなしでパフォーマンスされたらたまらないなぁ~、
とゾクゾクする1枚です。


Alive
アルバムのリード曲。
こだまするような安室ちゃんの声から始まり、
五感に覚醒するように働きかけてきます。

MVでは、安室ちゃんのジャケ写が街を浸食していきます!

Rainbow
虹を待つ曲は数ありますが、安室ちゃんらしいアプローチ。
英詞ラップもかっこいいし、
耳に残るキャッチ―なサビも、元気が出ます。

Can You Feel This Love
めざましテレビのテーマソングでした。
朝から安室ちゃんの声で爽やかな気分になれるのが心地よかったです。
ほんと、良い1日の始まりを迎えられました。

Big Boys Cry
個人的にはパレードが練り歩いてくるような画が思い浮かんで、
とても華やかな印象のある曲です。

MVも突如出現した、キラキラのフロートみたいなものの中から、
安室ちゃんが現れてパフォーマンスします。
まるで、某テーマパークのパレードのようです。

Hands On Me
ビートやリズムに特徴があって、
身体の芯から体感できる楽曲です。

MVも特徴的なリズムを生かして、スケボーなどのストリートがあったり。、
鮮やかな黄色の衣装を着た安室ちゃんが、
大勢のダンサーさんを率いるダンスパフォーマンスは見物。

Heaven
タイトルから勝手にバラードを想像してしまいがちなのですが、
実は真逆なダンサブルナンバー。
でもこの解放感が最高に気持ちいい曲です。
Heavenは特別な場所じゃなく、いつもいる、ともにある場所、
というメッセージ性もいいですね!

MVもクールなダンスがとてもカッコイイ!!

Poison
小悪魔的な安室ちゃんの魅力にハマる!
ダークでスパイシーな、クールな安室ちゃんの魅力を引き出せる、
魅惑的な楽曲です。

La La La
難しいこと考えずに、音楽を聞いていたい。
英語が多少よくわからなくたって、
好きな音楽は好きなのです。
とはいえ、ラスサビ前の韻の踏み方は面白いですね。

Supernatural Love
独特な音づかいで、クセになる曲。
これは耳に残ってなかなか離れないですね。

Let Me Let You Go
ピアノ1本で安室ちゃんが歌い上げる、
壮大なバラード。
包容力や優しさ、力強さが詰まっています!
安室ちゃんだからこそ歌える曲だと思う。

MVでも、安室ちゃんが実際に白いピアノで弾き語り!
安室ちゃんがピアノを弾く画は貴重かも。

Contrail
ほとんど英詞の曲が多い中、
この曲はほとんど日本語で綴られています。
曲調的にも、メッセージ的にも、
背中を押してくれる力強い曲です。

MVは、晴れやかなレインボーの衣装の安室ちゃんが印象的。
安室ちゃんの表情からも晴れやかな気分になれるMVです。

Stardust In My Eyes
暗闇の中にきらめく星屑のように、
安室ちゃんの歌は、人々の暗闇に光を注いでくれるのだろうな。
力強い真っ直ぐな声を聞いて、そう思いました。



FEEL (ALBUM+DVD) (特典ポスター無)

FEEL (ALBUM+DVD) (特典ポスター無)

  • アーティスト: 安室奈美恵
  • 出版社/メーカー: Dimension Point
  • 発売日: 2013/07/10
  • メディア: CD


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