Dr.コトー診療所 21
アメリカに行っていた和田さん夫妻が帰ってきます。
天パで気弱そうだった和田さんが、すっかりアメリカナイズされて、
口ひげをたくわえた紳士風になって帰ってきました。
そしてところどころで英語が混じる、まるでルー大柴のように。
すっかりキャラが変わってしまった和田さんですが、それだけではありません。
実は環さんが大学の研究所で研究に没頭している間に、
同じ大学の聴講生として、介護福祉の勉強をしていたとか。
介護は、まさに古志木島が直面する大きな問題。
そこで、これから完成予定の老人介護センターの初代所長に任命されたのです。
私も祖父母がいるので、以前よりも介護には関心が持てるようになりました。
といっても何の知識もないのですが。
そこで、和田さんやコトー先生が語る意見には、なるほど!と思ってしまいました。
まず、建物について。
新しい建物を建てるのではなく、小学校の廃校を使うことに。
そこには和田さんが唱える「回想療法」という治療法が絡んできます。
回想療法とは、簡単に言えば、昔体験した楽しかったこと・嬉しかったことを
思い出すことで、心と脳を活性化して、
高齢者が前向きに生きる活力を甦らせようというやり方です。
そういう意味では、誰でも小学校時代の思い出はあるでしょうし、
廃校になった小学校を使うのは向いているのではないかと。
ただ、その施設の形式について、コトー先生はまた新しい考えを提案します。
介護老人福祉施設や養護老人ホームは、いずれも常勤の看護師が必要で、
その他にもケアマネージャーやソーシャルワーカー、栄養士や理学療法士も必要。
この島で、そういう専門の職員を確保するのは難しい。
その代わりに、「グループホーム」を作ればいいのではないか、と。
「グループホーム」とは、介護が必要な痴呆性の高齢者5~6人程度が、
スタッフと家庭的な雰囲気の中で共同生活を行うことで、
残っている能力を引き出して認知症の緩和を促すことを目的とした施設です。
スタッフはについては、認知症高齢者の介護経験が3年以上ある管理者が1名、
介護従事者が利用者3名につき1名。
管理者と計画作成担当者は兼任できるし、介護職員は島民の方々から募集すればいい。
この形なら人手不足の古志木島でも実現可能かと。
一口に介護施設といっても、いろんなタイプがあって混同していたのですが、
こういう違いがあったのですね。ちょっと勉強になりました。
そんな中、島に不穏な影が…。
自称ボランティアの「柚原知明」という男が島にやってくる。
ところがこの男はボランティアの意味を取り違えて詐欺を働いてきた、指名手配犯。
そして、ミナと結婚していた!
ミナは柚原からDVを受け、逃げるように島へやってきたのでした。
その柚原は、クニちゃんを巻き込んで事件を起こし、大けがをする!!
その時、ミナがとった驚きの行動とは…!!
ミナと柚原の出会いとは、まさに不思議な縁で。
Rhマイナスという稀少な血液型が結びつけた縁としか言いようがない。
それも口がうまい柚原のウソかもしれないけど…。
柚原がケガしたことによって、その真実が試されるとき。
ミナの覚悟と態度は立派なものでした!
実際ありえないと思うけど、800ccも血を抜くなんて、想像しただけでフラフラになりそうです。
事件に巻き込まれたクニちゃんは、思春期にありがちな鬱屈した気持ちを抱いていました。
クニちゃんは漁師として早く一人前になりたいあまり、焦ってしまう。
だけど原さんはなかなか漁師としての仕事を教えてくれず、雑用ばかり。
形ばかりの大人になりたいために、たばこを吸ったり、お酒を飲んだり…。
いつも思うけど、こういう思春期の子たちの荒れた描写が、すごくリアルで上手だと思う。
もう一人の少年、タケヒロはまた、進路のことで悩んでいました。
原さんに負担をかけまいと、内緒で私立高校の選抜試験を受験する。
もっともタケヒロは国公立志望なので、たとえ受かったとしても入学する気はないんだけど。
親としては、もし受かったとしれれば、保険として入学金は払っちゃうよね。
前々から思ってましたが、この捨て金制度みたいな状況はどうにかならないか、と。
子どもの将来につけ込んだ商法にしか見えないんですけど。
いろんな人の、いろんな思いが交錯した巻でした。
が、完結せずとても緊迫したシーンで終わってしまうので、スリルが止まりません。
絶海の孤島・古志木島の小さな診療所で
数々の難手術を成功させてきたDr.コトーこと五島健助。
新看護師・仲依ミナがようやく診療所に慣れてきた頃、
島にある男が上陸する。
彼を一目見るなり硬直し笑顔をなくしてしまうミナ。
Rhマイナスという稀少な血液型の二人の間には、
想像を絶するような過去があったのだ。
それぞれが抱えた心の傷を、コトーは癒やせるのか…?
奇跡と感動の離島医療物語。
天パで気弱そうだった和田さんが、すっかりアメリカナイズされて、
口ひげをたくわえた紳士風になって帰ってきました。
そしてところどころで英語が混じる、まるでルー大柴のように。
すっかりキャラが変わってしまった和田さんですが、それだけではありません。
実は環さんが大学の研究所で研究に没頭している間に、
同じ大学の聴講生として、介護福祉の勉強をしていたとか。
介護は、まさに古志木島が直面する大きな問題。
そこで、これから完成予定の老人介護センターの初代所長に任命されたのです。
私も祖父母がいるので、以前よりも介護には関心が持てるようになりました。
といっても何の知識もないのですが。
そこで、和田さんやコトー先生が語る意見には、なるほど!と思ってしまいました。
まず、建物について。
新しい建物を建てるのではなく、小学校の廃校を使うことに。
そこには和田さんが唱える「回想療法」という治療法が絡んできます。
回想療法とは、簡単に言えば、昔体験した楽しかったこと・嬉しかったことを
思い出すことで、心と脳を活性化して、
高齢者が前向きに生きる活力を甦らせようというやり方です。
そういう意味では、誰でも小学校時代の思い出はあるでしょうし、
廃校になった小学校を使うのは向いているのではないかと。
ただ、その施設の形式について、コトー先生はまた新しい考えを提案します。
介護老人福祉施設や養護老人ホームは、いずれも常勤の看護師が必要で、
その他にもケアマネージャーやソーシャルワーカー、栄養士や理学療法士も必要。
この島で、そういう専門の職員を確保するのは難しい。
その代わりに、「グループホーム」を作ればいいのではないか、と。
「グループホーム」とは、介護が必要な痴呆性の高齢者5~6人程度が、
スタッフと家庭的な雰囲気の中で共同生活を行うことで、
残っている能力を引き出して認知症の緩和を促すことを目的とした施設です。
スタッフはについては、認知症高齢者の介護経験が3年以上ある管理者が1名、
介護従事者が利用者3名につき1名。
管理者と計画作成担当者は兼任できるし、介護職員は島民の方々から募集すればいい。
この形なら人手不足の古志木島でも実現可能かと。
一口に介護施設といっても、いろんなタイプがあって混同していたのですが、
こういう違いがあったのですね。ちょっと勉強になりました。
そんな中、島に不穏な影が…。
自称ボランティアの「柚原知明」という男が島にやってくる。
ところがこの男はボランティアの意味を取り違えて詐欺を働いてきた、指名手配犯。
そして、ミナと結婚していた!
ミナは柚原からDVを受け、逃げるように島へやってきたのでした。
その柚原は、クニちゃんを巻き込んで事件を起こし、大けがをする!!
その時、ミナがとった驚きの行動とは…!!
ミナと柚原の出会いとは、まさに不思議な縁で。
Rhマイナスという稀少な血液型が結びつけた縁としか言いようがない。
それも口がうまい柚原のウソかもしれないけど…。
柚原がケガしたことによって、その真実が試されるとき。
ミナの覚悟と態度は立派なものでした!
実際ありえないと思うけど、800ccも血を抜くなんて、想像しただけでフラフラになりそうです。
事件に巻き込まれたクニちゃんは、思春期にありがちな鬱屈した気持ちを抱いていました。
クニちゃんは漁師として早く一人前になりたいあまり、焦ってしまう。
だけど原さんはなかなか漁師としての仕事を教えてくれず、雑用ばかり。
形ばかりの大人になりたいために、たばこを吸ったり、お酒を飲んだり…。
いつも思うけど、こういう思春期の子たちの荒れた描写が、すごくリアルで上手だと思う。
もう一人の少年、タケヒロはまた、進路のことで悩んでいました。
原さんに負担をかけまいと、内緒で私立高校の選抜試験を受験する。
もっともタケヒロは国公立志望なので、たとえ受かったとしても入学する気はないんだけど。
親としては、もし受かったとしれれば、保険として入学金は払っちゃうよね。
前々から思ってましたが、この捨て金制度みたいな状況はどうにかならないか、と。
子どもの将来につけ込んだ商法にしか見えないんですけど。
いろんな人の、いろんな思いが交錯した巻でした。
が、完結せずとても緊迫したシーンで終わってしまうので、スリルが止まりません。
Dr.コトー診療所 21 Dr.コトー、信じる。 (ヤングサンデーコミックス)
- 作者: 山田 貴敏
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/02/05
- メディア: コミック
絶海の孤島・古志木島の小さな診療所で
数々の難手術を成功させてきたDr.コトーこと五島健助。
新看護師・仲依ミナがようやく診療所に慣れてきた頃、
島にある男が上陸する。
彼を一目見るなり硬直し笑顔をなくしてしまうミナ。
Rhマイナスという稀少な血液型の二人の間には、
想像を絶するような過去があったのだ。
それぞれが抱えた心の傷を、コトーは癒やせるのか…?
奇跡と感動の離島医療物語。
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