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DEATH NOTE 8

前巻でLを葬り、キラとしてもLとしても
両方の立場を手に入れた月。

ところがLの後継者を名乗る者たちにより、
アメリカをも巻き込んだ、大規模な戦いになりました。

殺人ノートの存在に気づいた2つの勢力が、キラからノートを奪おうと画策する。
一つはニア率いるSPK。
もう一つは多貴村警察庁長官を誘拐界した犯人グループ。
ところが人質に取られた長官は自殺(これは後にキラによる証拠隠滅だとわかります)。
ノートとの交換条件として、次に誘拐したのが、月の妹・粧裕でした。
さすがの月も、妹のこととなると心配になるらしい。
ただし、もっと取り乱していたのが父親である夜神次長。
完全に冷静さを欠いていました。

そんな中、誘拐犯から夜神宛に電話が入る。
要求は、粧裕とノートの交換取引はLAで行う為、
二日後までに、単身ノートを持ってくること。
警察庁次長として、粧裕の父として、全ての決断をし全ての責任を取るとし、
夜神はノートを持ってLAに行くことに。

さすがに考え無しに行かせるのは危険なので、月は策を練るよう勧めるも、
ヘタなことをして娘の身に危険が及ぶのは避けたい夜神。
月は日本警察側もアメリカ警察側も、Lとして指揮を執ることにし、
先にLAに入りアメリカと態勢を整えておく方向に。
相沢達もバラバラの飛行機でLAに向かい、ただし井出だけが夜神と同乗する。
そこで登場するのが、月の部署で開発した「携帯番号共有システム」。いつの間にそんなものを!?
これは、ある携帯への電話を、特定した他の携帯でも聞けるシステム。
これなら夜神自身に発信器や盗聴器も付けなくてすむ。

策を講じたところで早速、月はLとしてアメリカ警察長官に電話をすると…
近くにいたニアに電話をかわるが、月に「二代目L」と呼びかけた!
ここで月はLの死が知られていることを知ると同時に、ニアからの宣戦布告とも言える。
Nと名乗ったニアの雰囲気が、生前のLの雰囲気と似ていて、月は戦慄するも、
何とか指揮権を得ることができました。

こうして月は一足先にミサとともにLAへ。
それから夜神もノートを持ってLAへ向かうが、成田空港でいきなり謎の男と接触。
そのまま手配していた便とは別の飛行機に乗せられ、ハイジャックされる。
全て誘拐犯一味によるもの。
夜神が乗った飛行機は、LAに行く前に、粧裕が囚われている場所へ寄る。
そこで夜神だけを降ろし、ノートと粧裕の交換をするという。

要求通り、夜神は一人、飛行機を降りる。
降ろされた場所は砂漠。
そこへ、自分と娘の迎えのためにヘリコプターを寄こさせる。
Lはノートが相手にわたっても構わないとし、
FBI捜査官ジョン=マッケンローが操縦するヘリを向かわせた。
すると、地下への入り口が開き、夜神はその中へ。
中には確かに粧裕がいた。
回転ドアのような仕組みを使い、ノートと粧裕を交換するという。
これはなかなか巧妙な仕組みだと思いました。手放したら二度と取り戻せないしね。
それに地下じゃ、衛星カメラにも映らない。

こうして、やむなくノートは犯人の手に。
その頃、死神界でも新たな動きがありました。
1匹の死神がノートを探している。
そのノートとは、リュークが大王からもらい、人間界に落として、最初に月が拾ったノート。
その持ち主が今更出てくるとは!!
その死神・シドウは、そろそろノートに名前を書き込まないとヤバイらしく、切羽詰ってました。
これはまたややこしいことになったな。

そして、ノートを返してもらう為に、リュークの前に表れる。
現時点では、リューク以外の誰にも、シドウの姿は見えません。

・死神が自分の所有すべきノートを不本意に人間界のものにされている場合、
 そのノートを取り戻す目的で人間界に居る事は許される。
・その時、人間界に他にもノートが存在していた場合、
 人間にそのノートのある場所や所有者を教えてはならない。

ここでまた重要になるのが所有権。
この機会にまた整理しておきましょう。

実は今、人間界の物になっているノートは3冊。
1冊はもともとミサが使っていたノートで、もともとはレムが憑いていたが、
レムとリュークのノート交換により、憑く死神がリュークとなっているもの。
一度は月が所有権を手にしたこともあるが、月が所有権を放棄し、
土の中に埋めてあったのを拾ったミサが再び所有権を手にしたもの。
ただしノート本体はまた埋めてあり、実際にミサが持っているのは切れ端のみ。

もう1冊はレムが自分自身で持ち、使っていたノート。
ミサのもとに渡ったのは、もともと別の死神のもので、ミサを庇って死んでしまったのでした。
そしてレムも人間界で死に、ノートは人間界の物となった。
これは特に描写はなかったけれど、月が所有しています。
レムが死んだ塵を見た唯一の人間だから、ノートを拾っても不自然じゃない。
1冊のノートが犯人の手に渡っても冷静でいられるのは、
ここに誰も知らないノートがもう1冊あるからではないか。

そして3冊目は、もともと月が使っていたノート。
大王からノートを奪ったリュークが人間界に持ち込み、ノートは月に渡ったが、
これまたリュークとレムのノートの交換により、憑く死神はレムとなる。
そのノートはレムから火口に渡り、火口の死後、月が所有権を取り戻す。
その後、夜神のもとでノートは保管されたが、この時、月は明確に「所有権を放棄する」とは言ってないものの、
明確な意思を持って夜神に託しているので、所有権もうつったことになっているらしい。
そして、そのノートは粧裕との交換で、犯人グループのもとへ。
目下、どこにあるのか、月もニアも血眼になって探している。
シドウはそのノートの所在を突き止め、更に持ち主からノートを返してもらわないといけないという、
死神にしても実に厄介な事態です。

・死神が自分の所有すべきデスノートを他の死神に騙し取られた等で失った場合、
 その時ノートに憑く死神から返してもらうしかない。
 憑く死神がいない状態で人間が持っている場合は、 
 一度ノートに触りその人間に憑く死神となり、
 その人間の最期を見届け他の人間が触る前に取り上げるか、
 その人間に返してもらうしかない。

そんな中、月は誘拐犯に心当たりがあるというニアに迫る。
ニアは月のLとしての動きに全く期待していないので、協力する気なんてないのですが、
スパイに寄ってSPKのメンバーのほとんどが殺されてしまい、やむなく協力することに。
もちろんタダとは言わず、月はかわりに、ノートで人を殺す為の条件やルールを教えた。
こうして引き出した誘拐班の心当たりというのが、通称メロという少年。
写真は無く本名はわかっていないが、わかっているのは4年前まで、
イギリスのウィンチェスターのワイミーズハウスという養護施設にいたという事だけ。

そう、このワイミーズハウスとは、ワタリが創設した施設。
後日、相沢と松田が調べたところによると、単なる養護施設ではなく、
優秀な子供が集められ、Lの跡継ぎを育てる為のような施設だった!
Lの後継者という事で、皆本名は知らされず、通称で呼び合い、
普通の勉強以外にも、かなり卓越した事を個々にやらせていたようです。
その中で総合的にトップにいたのが、ニアという少年。
彼こそが、今Nとして月と対峙している者。
そしてメロは、ニアに一番近い所にいたそうです。
そのニアとメロにLを継がせようとしたが、メロはニアにそれを譲り出ていったらしい。
ここから、月・ニア・メロの三つ巴の争いが始まる。

月は早速、現在のデスノートの所有者を探すことに。
普通に考えて粧裕とノートの交換をした時にノートを持ち去った犯人だと思われるが、
その犯人が逃走の為に用意されたヘリが何者かに爆破され、ノートはミサイルで飛ばされた模様。
そのノートを回収した者が現所有者で、その者のそばにメロがいると踏んでいるのです。
マフィアばかりが殺されていることから、所有者はマフィアに繋がりのある者だと搾り、
その中からミサの目を使って探し出す。
デスノートの所有者は名前が見えて寿命が見えないので、死神の目を使えば一目瞭然!
こうして浮かび上がったのがジャック=ネイロン(本名カル=スナイダー)。
この男をデスノートを使って操り、メロたちのアジトを暴くことに成功するのですが、
例の死神シドウが絡んで、予想外の出来事が!!
奇しくも新たな死神に月は翻弄されることになるのでした。

月が徐々に人間らしさを失っていってるような気がするのですが…。
粧裕が囚われ、自分が直接取引できず、ミサに当たり散らしたり、
それでもミサの目は欲しいから、ミサを手放すわけにはいかない。
ミサに「愛してる」と言った時の凄まじい表情の描写に圧倒されました。
あくまでもミサの目だけがあればいいんですよね。
そんな利用のされ方でも月を好きでいられるミサは、最強に一途です。



DEATH NOTE (8) (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE (8) (ジャンプ・コミックス)

  • 作者: 大場 つぐみ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/09/02
  • メディア: コミック


Lの死に伴い月の理想とする世界が築かれていく。
だがそこにLの遺志を継ぐ二人、ニアとメロが動き出し、デスノートを巡る争奪戦が始まった!
メロが月の妹・粧裕を誘拐し、ノートとの交換を要求するが…!?
タグ:DEATHNOTE
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