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ホタルノヒカリ 3

干物女とは正反対の、また新しいタイプが登場します。
それも【ステキ女子】

・誰しもが年頃の女の子はこうであってほしいと思わずにいられない魅力あふれる女性
・香水をつけていないときでも、いい匂いがする
・仕事はできるが男を圧倒するほどの威圧感を見せない
・リラックスタイムはお気に入りのカフェでハーブティーをゆっくりいただく
・いつお座敷の料亭に上がっても、ミュールをプレゼントされても見せられる足
・もちろんムダ毛の処理もオールシーズン完璧だが、処理してる姿を決して想像させない
・ネイルがはげているのも、誰も見たことがない
・常に、恋をしている

自分とかけ離れすぎて、書いてるうちに気が遠くなったのですが(笑)
そっくりそのまま当てはまる人が登場します。
彼女は三枝優華。
ロンドン帰りのインテリアプランナーで、マコトとも面識がありました。
そして蛍・マコト・優華の三人は、一緒に仕事することに。
勝てないのはわかってても意識しまくりの蛍。
またアレコレ奮闘してみては裏目に出てしまいます。
落ち込む蛍に高野部長は叱咤激励してくれます。
「蛍に誰にも比べられないなにかがあるから、マコトだって恋してくれてんじゃないの?」と。
また反対に、蛍がカンペキに見えるステキ女子にだって、そうじゃない所もあるかもしれない、と。

翌日、現場に行ってみると、優華がいつになく慌ててました。
来客までに片づけが間に合わない!と焦って、スカートの裾をひっかける始末。
そんなことにも蛍は動じず、両面テープでスカートの裾を繕い、
荷物も見えるところだけパパッと片づけてしまいました。
なるほど、これが優華の弱点。
予定したことをキチッとこなすのは得意だけど、ひとたびイレギュラーなことが起こるとパニクッてしまう。
完璧主義な人ほどありがちな傾向ですよね。

蛍のフォローでどうにかうまく行くと思ったら、優華からの
「彼女がいでも好きな人にはベストをつくす!」発言。
そうなんです。優華はマコトに気があるのです。
蛍はそんな優華を牽制しようと、ストレスで倒れたマコトの快気祝いパーティーを思いつくも、
人脈のある優華に先越される…。
落ち込んでる蛍に、また部長から一喝。
「苦手なことだからこそ、人の100倍がんばんなきゃいけないときってあるんじゃないの?」
しかしその後、その部長からありがた~いお言葉が!!
「キミがそれなりにかんばってたの、オレは知ってるよ」
あぁもう、この言葉だけで私は十分です(笑)
結局、蛍はその後パーティー会場に行き、堂々と交際宣言してきたのでした!
(気疲れで倒れ、救急車で運ばれて帰ってくるというオチ付きで)

蛍の社内には交際がバレましたが、今度はマコトの仲間たちにお披露目する時がくる。
年下だし、クリエーター系で個性的な人達が集まってることもあり、蛍は気後れ気味。
私も年下のグループ苦手だし、ましてや個性的ともなると、よけいに引いちゃうな…。
「舞踏会に誘われたのに着てゆく服がない」って落ち込む例えとイラストが絶妙にツボでした。
部長がリンゴ持った魔女って!
そんな蛍に、服装よりも、せっかくの飲み会なんだから手料理でも用意したらどうかと提案。
しかも、パパッとできちゃう料理もレクチャーしてくれるのです。

おかげでお披露目会は大盛況!
が、ほんの些細なことで、すれ違いが生じる。
それはビールの好みの問題。
蛍とマコトは意外にもシュミがあうらしく、一番好きなビールのメーカーも一緒だったのですが、
マコトが2番目に好きなビールが、実は蛍の2番目にキライな味のビールだったそうで。
だけど蛍はがっかりした顔が見たくなくて、ついウソをついてしまう。
それがバレてしまうことがあって、蛍は正直にぶっちゃけたけど、マコトはスネて家を飛び出してしまう。

というのもマコトが2番目に好きなビールというのが、
そのメーカーのプロダクトデザインで賞をとっていて、
それがきっかけでデザイナーの世界に入ったという思い入れのあるメーカーだったから。
それを知った蛍は、同じメーカーでも好みに近いものがないか、必死に飲み比べする。
こういうところ、ほんとに健気だなって思う。

「自分を偽るかさらけ出すかなんて、本当はたいした問題じゃないよ。
大事なことはお互いの違うところを、許しあえて認めあえて、
それでも愛しいと思えるかどうかなんじゃないの?」
全くその通り!
それができなくていつまでもごまかしてたら、ずっと一緒になんていられないよ。

それから二人はどうにか仲直り。
でも蛍にはまだマコトには見せられてない真の姿がありますよね。
果たしてそれもいつか許しあえて認めあえる時がくるのでしょうか。

さてさて、干物女の反勢力ステキ女子の話に戻ります。
優華にとって蛍は、恋愛なんかにいちいちふり回されない、さっぱりしたステキな女性に映っているようです。
実はそこがステキ女子・優華の弱点でもあったりする。
優華は、蛍のような女子が恋愛苦手なように、女の友だち作りが苦手なのだった。
大人になるとまた、友だちって作るの難しいからね。
完璧主義でひとりでがんばりすぎて、意外と孤独なのかも。

まぁ、私もおひとり様の方が気が楽で好きだけど、孤独って感じはしない。
職場でも、みんなに好かれたい!とは思わないし。
でも適度に本音は言えるし、やっぱり一緒に仕事する以上、それなりの気遣いはしますけど。
裏を返すと、狭い人間関係で、都合の良い付き合い方しかしてないだけじゃないか?って気もするけど、
そんな私でも見捨てずに付き合ってくれる数少ない友人には本当に感謝してます。
蛍にとって優子のような存在だね。
でもさすがにまだ、蛍のようにひとりで焼肉食べる勇気は無いです。

干物女もステキ女子も、元はただ今の世を不器用に元気に歩いていってる女のコたちなのです。
ところで、巻末にステキ女子チェックが載ってましたが、見事に1個しか当てはまりませんでした(笑)



ホタル ノ ヒカリ(3) (KC KISS)

ホタル ノ ヒカリ(3) (KC KISS)

  • 作者: ひうら さとる
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/09/13
  • メディア: コミック


戦う前に、負けてる気がする…。

蛍の前に現れた最強のステキ女子・優華。
女子としての実力の違いを見せつけられ、焦って空回りする干物女に
さらに優華から痛恨の「マコトLOVE宣言」!!
蛍はこのままヒロインの座を奪われてしまうのか!?
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