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Dr.コトー診療所 17

衝撃の幕開けとなった第二部!
なんとコトー先生をずっと近くで支えてきた看護師の星野さんが、
乳癌になってしまったのです!!
小さな島でのドラマなのでしかたないのかもしれないけど、
おなじみの人が重い病気にかかってしまう度にやるせなくなります。。。

胸にしこりがあることに気づいた星野さんが受診に行ったのは、
本土の聖ミハイロ病院の鳴海慧先生。
この人は亡き三上先生にそっくりで驚きましたが、
鳴海先生もまたかなりの曲者で、もしかしたら大学病院時代の三上先生よりもタチ悪いかも!?

鳴海先生はやたら「切断」にこだわる。
交通事故で右脚がぐちゃぐちゃになった患者が運ばれてきた時は、即切断を決意するが、
そのやり方が異様でした。
普通なら全身麻酔で行うところを、あえて部分麻酔で右下肢切断術を行う。
そして患者を無理やりひっぱたいて起こし、今のどうしようもない脚の状態を見せた上で、
これからその脚を切断することを教える。
その権幕のすごさときたら、尋常じゃない。

それは全て幻痛(ファントムペイン)のため。
全身麻酔で手や脚を切断しなければならない場合、
稀に、患者の意識が戻ったあとで幻痛に悩まされることがあるという。
私も心理学をかじっていた時に聞いたことがあるのですが、
本当はないはずの膝やつま先が痛くなったりかゆくなったりと、
意識がない状態でたとえば右脚を切断した場合、
「右脚がない」ということを、脳が認識できないということなのです。
その認識のズレを防ぐために鳴海先生が行っているのが、患者に切断手術を見せることでした。

なぜ鳴海先生がここまでこだわるかというと、
それは自身も右脚をなくしているから。
原因は明かされてないですが、鳴海先生の右脚は義足で、
10年以上も幻痛に悩まされているそうです。

偶然にも、そんな鳴海先生のもとを訪れた星野さん。
本来はコトー先生に診てもらえばいいものを、そこは女の事情がありまして、
同姓として、その気持ちはわからなくもないです。

一方ちょうどその頃、これまた偶然にも、鳴海先生の患者がコトー先生の診療所を訪れていました。
患者は木村貴子さん。
右手にRSD(反射性交感神経性ジストロフィー)を患い、
鳴海先生の診断では、もう慢性期に入ってる状態で治らない可能性が高く、
切断を勧められたとのことです。
木村さんはいわゆるセカンドオピニオンとして、コトー先生のもとへやってきたのでした。
確かにいくら痛みが治まらないからといっても、自分の体の一部を失うことはそうそう受け入れられない。
コトー先生は副作用の少ない痛み止めの量を増やしたり、
神経ブロックだけでなく局所静脈内ブロックも追加するなど、
切断をしない見解を示したのです。

木村さんを引き継ぐため鳴海先生に連絡をとったところ、
星野さんの乳癌のことを聞かされる。
医者の守秘義務はともかく、鳴海先生の性格からして、普通に黙ってるとは思えない。
またイヤな言い方をしてくるんですよね。明らかにコトー先生を敵視しているような。

鳴海先生は木村さんの検査データを直々に診療所まで届けにきました。
そこでコトー先生と鳴海先生は互いの見解を口にするも、真向から対立する。
そして星野さんのことについても言及された時、星野さんはショックで診療所を飛び出していました。
さすがのコトー先生も雨の中追いかけていって、星野さんを見つけると…。
やっとこうなったか!って思いました。
内さんと同じく、読者にはコトー先生と星野さんのお互いの気持ちはわかってたけど、
二人ともなかなか素直に口に出さなかったんですよね。それがもどかしくて。

星野さんの病期(ステージ3)と予想以上に進行がはやく重いものですが、
二人で乗り越えていってほしいな。



Dr.コトー診療所 (17)

Dr.コトー診療所 (17)

  • 作者: 山田 貴敏
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/08/05
  • メディア: コミック


絶海の孤島・古志木島の小さな診療所で
数々の難手術を成功させてきたDr.コトーこと五島健助。
彼の片腕として診療所を支えてきた看護師・星野の胸に腫瘍が見つかる。
彼女は、コトーに心配をかけたくないと一人で本土の病院に検査に向かうが、
そこで出会ったのは亡き三上と酷似する義足の外科医・鳴海だった。
そして悲痛な運命の歯車は回り始め………
奇跡と感動の離島医療物語、第二部突入。
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