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ベルセルク 26

トロールに連れ去られたキャスカとファルネーゼを救出に向かったガッツ達一行。
そこにはイーノック村から連れ去られた女性や子供たちもいました。
全員をまとめて連れ帰る途中、怪異な現状に遭遇する。

おびただしい数のトロールを、かつての百人斬りの勢いで倒し、
山積みになったはらわたから現れたのは、ゴッド・ハンドの一人スラン。
激しい憎悪をむき出しにしてもがくガッツに最も執心していたのがスランで、
何者かに召喚されたのではなく、自ら会いたくて赴いたと。
そんなスランによって、ガッツは甲冑ごとボロボロにされてしまう。
ボロボロになってもズタズタにされても戦うのがガッツという男です。

一方、ガッツを残し、先に脱出していたシールケも、洞穴の中での異変に気づいていました。
ガッツが脱出することを信じ、闇の領域(クリフォト)を閉じる魔術を試みる。
そこへ登場したのが髑髏の騎士。
この人の力添えもあり、ガッツもどうにか洞穴を脱出することができたのでした。
クリフォトも閉じ、世界に光が戻る。
しかし、これはシールケ自身の力によるものではないとわかっていました。。。

どうにかシールケ達の元に戻ったガッツ。
仲間がいる感覚に、懐かしさを覚えていました。
それも束の間、今度は館で待つフローラの身に危険が迫る!!
駆けつけてみると、使徒どもが館を取り囲んでいました。
その使徒どもの中に、これまた別の意味で懐かしい顔が…!
不死のゾッド。
グリフィスの命により、下っ端の使徒どもを引き連れてやってきたのです。
そんな中、武人風情の巨人・グルンベルドが、ガッツとの一騎打ちを申し出る。
そのグルンベルドの口から「鷹の団」という言葉が発せられた時、ガッツはどんな思いをしたのだろう。
かつてガッツが身を寄せていた鷹の団は、今や人外の者どもの一団となっていました。
それも、ガッツとキャスカをこんな運命に導いた張本人。
この場面を読んだ時、本当にやりきれない思いでいっぱいでした。
今までも何度もガッツがボロボロにされる姿は見てきたけど、精神的にも痛めつけられているのは見るのもしんどい。

甲冑もなく深手を負った状態のまま、グルンベルドにやられるがままのガッツ。
この絶対絶命の中、フローラはシールケにあるものをガッツに渡すよう託す。
それは髑髏のような兜をつけた、狂戦士の甲冑。
これが髑髏の騎士とそっくりなので驚いた。
髑髏の騎士のフローラは旧知の仲のようです。
フローラと髑髏の騎士、そしてこの甲冑には、遠い昔からの因縁があるのでしょう。
そしてその甲冑がガッツに渡る、これは何を意味しているのか?
これもまた因果なのか?
人は過ちを繰り返す様に見えるけれど、因果は決して円環ではない。螺旋なのです。
今のガッツ達と同じようなことが、この二人の間にもあったとして、ガッツ達は運命を変えることができればいいのに、
と願わずにはいられませんでした。

さて、そのフローラは、使徒どもが放った業火にまかれて壮絶な最期を遂げる。
でもフローラは知っていました。
人が時の理を超えて生き永らえることがいかに罪深きことかを。
それでももう少し安らかな最期であってほしかったな。
死に際に髑髏の騎士に会えたことは良い弔いだったのかな。

ガッツと行動を共にするうちに、仲間たちも段々それらしくなってきました。
イシドロはトロールの洞穴から脱出する時の殿を任される。
かつてガッツが鷹の団に入団したての時、グリフィスから殿を任された時のことを思い出した。
それからファルネーゼ。
この人はキャスカと一緒にさらわれ、壮絶な光景を目にして気絶しそうになるも、
何もわからないキャスカを守らなければと剣をふるう。
まさかこの人が他人のために剣を振るようになるとは思わなかった。
これから本当にガッツを支える仲間たちとなってもらえるといいな。



ベルセルク (26) (Jets comics)

ベルセルク (26) (Jets comics)

  • 作者: 三浦 建太郎
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2003/12/19
  • メディア: コミック


イーノック村を魔物から辛くも守りきったガッツ達だったが、騒ぎの中、キャスカとファルネーゼがトロールによって幽界(かくりょ)の闇の領域クリフォトに連れ去られてしまった。
救出に向かったガッツは彼の地で凄まじい激闘に突入する。
が、人の理の通じない空間ゆえに、思いもかけない者が出現したのだった!!
タグ:ベルセルク
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