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D-蒼白き堕天使1

吸血鬼ハンターが貴族の護衛依頼を受けるという、前代未聞の旅が始まった!
後にもこういう依頼はきっとないんじゃないかと思うんだけど、
狩る者と狩られる者、ダンピールと吸血鬼っていう立場の違いによるしがらみが面白い。

純血たる貴族にとって、少しでも人間の血が混じったダンピールは汚らわしい存在。
もしかしたら人間以上に疎ましいものなのかもしれない。
そんなダンピールが吸血鬼ハンターをやってるなんて、最大の裏切りなんだろう。
でも、そのDに護衛を頼んだバラージュは、貴族の中でも相当な変わり者のようだ。

今までの何作かを読んでも、バラージュみたいなタイプの貴族は本当に珍しい。
貴族にしては、かなり寛大なタイプなんだと思う。
それに対して、偶然出くわした女貴族のミスカ。
こちらは典型的な貴族で、いかにもな憎悪や敵意、プライドを剥き出しにしてくる。
当然、人間からのウケは良くないでしょう。

こんな対称的な二人の貴族を連れて行くのだから、厄介な依頼だよ。
そこへこれまた偶然に3人の人間と出逢い、道中を共に行動することになって、
もう何が何だか…。
この先どうなってしまうの!?

敵も多くて、序盤から7人の刺客がいます。
でも既に何人かは倒されてたり。
怪しい人物もつきまとっていたりと、
登場人物を整理しながら読み進めないと、大変なことになってしまいそうです><

ダンピールの吸血鬼ハンターに頭を下げ、吸血行為を禁じられてまで目的を遂げようとする、
バラージュの真意は一体何なのか?
すごく気になります。
D曰く、飢えの渇望に勝利した貴族はいないらしい。
そんなDは、それほどまでに血に飢えたことがあるのだろうか?
物語はまだ始まったばかり。

余談ですが、今回は貴族が雇い主だからなのか、 簡単に放置して罠にはまってるような気がする(笑)わざと!?


D-蒼白き堕天使 1 新版 (朝日文庫 き 18-11 ソノラマセレクション 吸血鬼ハンター 9)

D-蒼白き堕天使 1 新版 (朝日文庫 き 18-11 ソノラマセレクション 吸血鬼ハンター 9)

  • 作者: 菊地 秀行
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社出版局
  • 発売日: 2008/01
  • メディア: 文庫


旅のあいだは吸血を禁じるとの条件つきで、クラウハウゼンの村へ送ってほしいというバラージュ男爵の護衛依頼を、Dは承諾した。
青いマントをまとったその美しい貴族は、西部辺境統制官である父を弑する旅に出るのだ。
貴族と貴族を狩るハンター、本来なら到底あり得ぬ奇怪な組み合わせの一行は、間違いなく選りすぐりの刺客たちが待ち受ける危険な街道へと、歩を踏み出した。
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