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吸血鬼ハンター“D”

記念すべき1作目は何にしようかと思っていたのですが、
「私の血となったもの」…「」…ということで「血」つながりで。
予め言っておきますが、私、かなりの吸血鬼マニアです。
数ある吸血鬼作品に出逢っていますが、このシリーズなくしては語れません。

吸血鬼モノということで、全盛期の中世を想像しがちですが、
Dの世界は西暦12090年という、とんでもなく未来の話。
だからSF的な要素もあるのですが、この作品は割と基本に忠実。
いわゆる中世の典型的な伝説に近いです。
吸血鬼の弱点といえばニンニク!とかね。
私の吸血鬼に関する知識は、ほとんどがこの作品から得られたといっても過言ではない。

シリーズ1作目ということで、多少、説明的な表現が多いのですが、
まるでト書きを読んでるみたいで、読みながら映像が浮かんできます。
あたかも頭の中の映画館です。

主人公Dは吸血鬼ハンターを生業とする、超美青年。
吸血鬼と人間のハーフである「ダンピール」で、
双方のいいとこを併せ持つ存在。
①強くて頼りがいがある
②美形
③クールでストイック
と理想の三拍子が揃っていて、それはもう完璧なのです。
まぁ、それ故の苦悩もあったりするのですが。。。

こんな人が現実にいるわけないのはわかってるんだけど、
こんなの読んでるから現実が見れなくなっちゃうんだよねー(笑)
ヒロインのドリスに何度嫉妬したことか。そのドリスも美少女で、イイ子だし。。。

遠い未来に、何故、吸血鬼が存在しているのか。
未来と中世のミスマッチ。
でも完全なる世界観によって、きちんと折り合いがついてるので納得。
吸血鬼の世界の導入編として最適な作品。
マニアとなった暁には、吸血鬼討論でもしましょう☆


吸血鬼ハンター“D” 新版 (朝日文庫 き 18-1 ソノラマセレクション 吸血鬼ハンター 1)

吸血鬼ハンター“D” 新版 (朝日文庫 き 18-1 ソノラマセレクション 吸血鬼ハンター 1)

  • 作者: 菊地 秀行
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 文庫


辺境の小村ランシルバに通じる街道で、貴族の口づけを受けたドリスは、吸血鬼ハンターを探していた。
西暦12090年、長らく人類の上に君臨してきた吸血鬼は、種としての滅びの時を迎えても、なお人類の畏怖の対象であり、吸血鬼ハンターは最高の技を持つ者に限られていた。
そしてドリスが、ついに出会ったハンターの名は、旅人帽を目深に被った美貌の青年だった。
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