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アコギタクイ -記憶再生-

卓偉さんデビュー13年目にして発表された、セルフカバーアルバム。
タイトルにあるように、アコースティックのアレンジが形になっているものなので、
初期のバリバリのパンクロックだった曲も、見事なアレンジで生まれ変わっています。

アコギといえばフォークソングのイメージが強いかと思いますが、
アコースティック=静かな音楽という世界観が、何となくありますよね。
だけど、このアルバムではそんな固定観念は吹き飛びます。
アコギの魅力を活かしきった作品といっても過言ではない。

まったく既存感のない、新たに再生された音楽たちでした。
レビューは、これまで音源を手に入れられていなかった曲について書きます。

Dearest Friends
わりと新しめの曲かと思いきや、実は超初期の曲で、私も知らなかったのです。
カルテットによるイントロに先導されて、
曲全体がカルテットの存在感を生かしたアレンジになっています。
デビュー前の1998年、バンドを解散しソロとなって歩き出す時、
当時のバンドのメンバーや仲間に宛てた、別れと始まりを意味する歌だそうです。
そう思って聞くとますますしみじみします。

あなたの笑顔が見たいから
2011年当時、アルバム未収録の曲でした。
震災後に自分に何が出来るかを自問自答し、この曲が生まれ、
実際に被災地での支援活動の中でも歌われていた曲です。
真摯な卓偉さんの気持ちが伝わってきますね。

BLACKSIDE IN THE MIRROR
なんとカッコイイアレンジでしょう!
オリジナルはシングル「FREE FOR FREE」のカップリングなので、
原曲の音源は知らないのですが、このアレンジだけでも充分!
アコースティックだけど静かじゃない、まさにこういうことですよね。

ALL ALONE
「SWANKY GOD POP」の初回限定特典CDだったそうで、アルバムには未収録でした。
よくぞ今回収録してくれました!
歌詞といい、メロディといい、なんて美しい曲なんだ!!
張り詰めてたものがほどけて、涙が流れます。

X-RAY MAN
「Calling You」のカップリング曲で、こちらもオリジナルは聞いていません。
が、こちらもかなりカッコイイアレンジ。遊んでます。
アコースティックのイメージがひっくり返りますね。

めぐり逢えた二人
未発表曲。なんと18歳の頃に書いた曲だそうで、
今回のアルバムの中では一番古い曲になりますね。
シンプルなアレンジで、なり優し~い温もりのある仕上がりです。
アレンジのなせるワザだけでなく、年齢を重ねた卓偉さんの人となりも出てるんじゃないかな、と。

3号線
2011年当時の最新シングルですね。
ストリングスを押し出したアコースティックなアレンジになっています。
歌詞は幼い頃を追体験するような歌詞です。
これは卓偉さんの実体験。
その記憶が、ずーっとリアリティをもって、卓偉さんの中に残っていたんですね。



アコギタクイ

アコギタクイ

  • アーティスト: 中島卓偉
  • 出版社/メーカー: UP-FRONT WORKS
  • 発売日: 2012/06/27
  • メディア: CD


1.Dearest Friends
2.PUNK
3.BADLY NOOO!!!!
4.Without You
5.言葉に出来ない(a cappella)
6.HELLO MY FRIENDS(2012.4.15 LIVE at SHIBUYA BOXX)
7.あなたの笑顔が見たいから
8.BLACKSIDE IN THE MIRROR
9.ALL ALONE
10.Calling You
11.X-RAY MAN
12.BLACK HOLE
13.めぐり逢えた二人
14.鼓動(2012.4.15 LIVE at SHIBUYA BOXX)
15.3号線 https://youtu.be/xbMlTuYVmg4
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