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FUNKAHOLiC

タイトルは「ファンク中毒」。
どこか開き直ったかのようなタイトルを持つこのアルバムでは、
スガさんが2007年頃から好んで聴くようになったエレクトロのなかに、
自分なりのファンクネスを見出さんとする"エレクトロファンク"なるアプローチをトライしています。
そしてこの頃、スガさんはそれまでは大きな持ち味とされてきた、
歌詞の"物語性"を意識的に飼いたいして、散文的なリリックを模索しているのです。
これについてスガさんは当時「携帯端末やDL購入が定着してきた世の中だから、
どこをどう切り取られて聴かれても対応出来るような曲作りを意識した」とのこと。

タイトル表記については、スガさんが長らく関わってきたアニメ作品「xxxHOLiC」ともかけられてる!?

バナナの国の黄色い戦争
2007年のツアー中にラフアレンジを組み立てて、
同年12月に突如歌詞が閃いたという超ド級のファンクナンバー。
本人曰く、歌詞を書く数ヶ月前に、
パレスチナ問題やら9.11テロや第二次大戦の特集番組をたくさん観ていたからなのか、
戦争へと向かう人間の愚かさみたいなものとバナナ味の歯磨き粉とが、
頭の中で繋がってしまったようです、とのこと。
シニカルな視点とセクシャルな言葉のチョイスによって、
シリアスなテーマを軽快に歌った、
キング・オブ・ファンクの面目躍如と言えるナンバー。

バナナ味の歯磨き粉が気になる。。。

NOBODY KNOWS
アニメ「xxxHOLiC◆継」のオープニングテーマでした。
公衆トイレの落書きをヒントにして詞が書かれたそうです。
まるで「チルドレン」の陣内みたい!
スガさんならやりそうです。
本人曰く、「この歌詞の中の、どれか一行でも一言でもいいから、
誰かの心にガシッと引っかかってくれれば」とのこと。

POP MUSIC
軽快なポップだとしても、そこに辛辣な歌詞をのせる。
ロックだと思いの丈をのせがちだけど、
スガさんに場合は、軽快なポップでもそれをやる。
リアルに伝えたい本音をのせるから、
サラッと聞けそうだけど聞き流せない。
そのギャップがいい。

プラネタリウム
都会の街の夜空。
本当は星なんか見えないけど、プラネタリウムのように感じる。
すごくピュアな発想だなと思いつつ、
その反面どこか自分が汚れているのではないか、という気持ちもにじませる。

Call My Name
これはかなりストレートで生々しい歌詞。
綺麗事じゃなく、生々しいリアリティを綴るのは、
スガさんの得意なところだと思う。

FUNKAHOLiC
前の曲から繋がって始まり、同じリズムなので、
注意してないと聞き流してしまう。
このゆるく独特な流れに、自然と身体がのっていってしまう、
そんな心地よさがファンクなのでしょう。
スガさんの曲を聞くまで、ファンクというジャンルに出会うことはなかったです。

フォノスコープ
このアルバムの入り口を担うナンバーとして誕生しました。
とにかく一発目の先行シングルでバラードやミドルテンポをやってしまうと、
アルバムが"FUNKAHOLiC"に成り得ないと思ったので、
何でもいいからファンキーに始めようという勢いで作ったそうです。

いろんな情報が耳に入ってきてしまう時代で、
本当に必要な話だけが、自分に届いてほしい。
「耳打ち」って言葉がすごく響くなぁって思いました。

潔癖
いかにも神経質そうな、ざわっと肌が粟立つ感じ。
こんな神経質だったら疲れるだろうに…。
私は全く潔癖ではないのですが、
気付くと眉間にシワが寄っていたりして、
どこか神経質な部分が顔を出します。
イヤなんだけどな。

13階のエレベーター
狂気を孕んだナンバー。
この時期のスガさんは、スガシカオmeetsエレクトロの時期でもあって、
2007年の終わり頃から狂ったように聴き始めたらしいのです。
メロディものが書けなくなっちゃって、
スタッフからは"エレクトロ禁止令"が出たそうな(笑)
ヒップホップにも一時期ハマッていたそうです。
そんなスガさんが今聴いている音楽を反映できたら面白いと思って、
このためにシンセ1台買って、アレンジに2ヵ月もかかって怒られたらしい。

ところで、エレベーターの中の妙に張り詰めた空気感が苦手。
何かしたいわけじゃないけど、どうもあの間が苦手。
エスカレーターがあればいいんだけど、
どうしてもエレベーターしかない時は、
できれば誰も乗ってこないで~って思いながら乗ってる。

コノユビトマレ
メッセージソングを書こうとする時、スガさんは激しく戸惑うのだそうです。
分かり易い未来や希望や永遠を歌うか?
それとも現実を厳しく歌うか?
この苦悩を経て「ハンドル手放すな」という言葉を届けるべく誕生した、
「ギリギリのメッセージソング」。

この曲には救われた!
自分のことあまり好きじゃないけど、
無理に変わろうとしなくていいんだよね。
きっと同じことを思ってる人が他にもいるんだなぁ。
もう理想とか居場所とか、そういうのにこだわるのやめた。

sofa
当たり前のようにそこに座っていた人がいなくなって、
ソファだけが残されて…ってとても寂しい情景が浮かんでくる。
こういうリアリティの表現がたまらないですね。

宇宙
もしも宇宙に一人だけ放り出されてしまったら…
なんて、どれだけ心配性なんだよ、と思いつつ、
そんな映画ありましたよね。
だいたいの人が宇宙旅行に行けるかな?ってワクワクしながら、
帰ってこられるかの心配してる人って、そんなにいない気がする。
私は臆病なので、宇宙旅行なんて無理かなぁ。



FUNKAHOLiC(初回生産限定盤)(DVD付)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN Inc.(BMG)(M)
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: CD


1.バナナの国の黄色い戦争
2.NOBODY KNOWS https://youtu.be/VVkOcvokfBY
3.POP MUSIC
4.プラネタリウム
5.Call My Name
6.FUNKAHOLiC
7.フォノスコープ https://youtu.be/NP5A5z27ghQ
8.潔癖
9.13階のエレベーター
10.コノユビトマレ https://youtu.be/RWI0Pg8SWnI
11.sofa
12.宇宙

タグ:スガシカオ
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