SSブログ

ベルセルク 17

火ノ柱ノ立ツ 盲目ノ羊達ノ集イシ聖地ニ 天堕チル刻
ソレハ来タル
求メシモノハ来タル

ミッドランドの者たちに告げられた言葉。
光の鷹の夢とともに。
何となくカタカナ表記にしてみました。こっちの方が私にはしっくりきたんです。

蝕が起きてから2年…
2年もあれば人も状況もだいぶ変わります。
専門学校なら卒業できちゃいますもんね。

ミッドランドは疫病や飢饉で荒れに荒れていました。
王はあれから生きる気力を失い、シャルロットも閉じこもったまま…。
グリフィスという光を失った影響は、相当大きかったようです。

ガッツは2年間、死に物狂いで復讐に身を焦がしてきました。
でもそれは、悲しみに向き合えない逃げと言われればそうなのかも。
ガッツが復讐のために飛び出していった時は、当然のことだと思ったのだけれど、
私もゴドーの言葉で気づかされた。
キャスカの側にいて守ってあげるべきだったんだよ。

ガッツのいない2年間、キャスカは鍛冶屋のゴドーのところに預けておいたのですが、
行方不明になってしまうのです。。。
でもそれをガッツは責めることはできない。ガッツが置いていったのだから。
確かにそれは逃げだ。
悲しみに耐えられず、一人で自分の憎悪で身を焼くことに逃げ込んだんだ。

これは私にも見覚えがあり、グサッときました。
復讐や憎しみは何も生まないのです。それじゃ前に進めないのです。
怒りや憎しみは感情として表しやすいから、つい逃げ込みたくなるんだよね。
芝居でも一番難しいのは、喜怒哀楽の中でも、「」だって言います。
それは、たとえ芝居であっても向き合うのが辛いから。

ガッツはまた失ってしまうところだったね。
でも気づけただけ恵まれてる。
…パックのおかげかな?
エルフが見えるのは純粋な心を持っている証拠。
形だけの信仰にとらわれてエルフが見えない人もいるもんね。
パックは「堅い世界を持つ者にはエルフを見つけられない」って言ってた。
堅い世界=自分の中の固まった世界観のことだね。例えば偏見とか。
何でこういう世界観が生まれるのかと言ったら、知能的に発達し過ぎた人間が、
情報処理をよりラクに済ませようとした怠惰の結果なんじゃないかと、私は勝手に思ってるけど。

ちょっと横道に話がそれてしまいましたが、もっと柔軟に、何が一番大切かをちゃんと考えよう!って話。

しかしその道のプロと呼ばれる人はスゴイね~。
鍛冶屋のゴドーは、剣を見ただけで、その人がどんな生き方をしてきたかわかっちゃう。
芝居でも、その人の芝居を見ると、その役者の人となりがわかってしまうらしい。
私なんかまだまだだなー。
でも私の心の中の大きな刃こぼれは、少しずつでも磨がれてきてるといいな。

リッケルトちゃんは2年で随分と立派になりましたね!!
見違えたわ~!


ベルセルク (17) (Jets comics (726))

ベルセルク (17) (Jets comics (726))

  • 作者: 三浦 建太郎
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: コミック



タグ:ベルセルク
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0