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NIGHT FISHING

サカナクションの2枚目のアルバムです。
メンバーの出身地である北海道を拠点として制作した最後のアルバムとなり、
この作品以降は、拠点を東京に移して制作しています。
新しいサカナクションを提示しつつも、前回まで評価されてきた部分を失わずに、
よりポピュラーに制作するようにされたそうです。
商業的な面との兼ね合いで、対立が多い作品となったようでした。

ワード
冬の夜道を歩きながら聴いたら、泣けてくる曲を作りたかったが、
なかなかそんな気分にならなくて悩んでいた時、
「夜が僕らを試してるな」という歌詞が浮かんで、
その瞬間に曲の全体像が広がったそうです。
確かにとてもインパクトがあって、耳に残るフレーズです。

サンプル
まずメロディーと共に歌詞が出てきて、後はそのまま何も考えずに心象を吐き出していたら、
いつのまにか完成していたそうなので、完全に山口さんの頭の中の世界だと言えます。
アレンジも、サカナクションの自然体なアグレッシブさが露骨に出たようで、
サカナクション流のクラブロックです。
聴いてると、自然と身体が動き出すような感覚。

ナイトフィッシングイズグッド
タイトルが先にできていた曲だそうです。
一人で釣りをしていたら、物思いに深けてしまって、
けど魚が釣れて慌ただしくなってきたら、
最初に思っていた事の意味がポジティブに変わって来たという、山口さんらしい歌詞。
実は楽曲の長さが6分もある長編です。。
クラシック音楽の様式を取り入れています。
また、クイーンの楽曲のリフがそのまま使用されている部分もあります。

雨は気まぐれ
曲作りに追われて、部屋から一歩も出ずギターと対峙してばかりいた時に書かれた曲で、
雨が降っているのかどうなのかわからない日常に圧迫されながら書いた歌詞だったそうです。
でも、雨の日の気分転換にいい曲だな、と思ってます。

うねり
疲れすぎてゆっくり眠りたいなぁと思ってばかりいた時に書かれた曲だそうで、
どう休みたいかの憧れが歌になっています。
それもあってか、最終的にゆったりした感じに仕上がっています。
3拍子のゆったりしたリズム感が心地よくて、くつろいだ気分。
お正月休みが過ぎたばかりですけど、まとまってゆっくりできる時間が欲しいな(笑)

ティーンエイジ
大人になってきた気がした時、失ったものは一体なんなのか
言っておかなきゃならないなぁと思って書いた曲だそうです。
けど、山口さん曰く、まだ言い足りないそうな。
そうなかなか言い尽くせないテーマですよね。
後半インストになるのは、言葉じゃ言い表せられないティーンエイジャーの鬱屈は、
音で表現するべきだと思ったから、と。深い。

哀愁トレイン
「ティーンエイジ」とはちょっと違う青春の曲で、
実家へJRで帰っている途中にふと歌詞が浮かんで生まれた曲だそうです。
当初は家出した少年の曲を書こうと思っていたのだけど、
家出をした事がないから書けなかったなんて、かわいらしいエピソードもあったり。
同じ青春の曲でも、「ティーンエイジ」は内向的な気持ちに向かっていくのに対し、
こちらは実際に行動にうつすという面で、外に向いている曲だと思う。

新しい世界
旅に出たくて出たくてうずうずして、ふて腐れたり一人遊びでごまかしたりしていた時に書いた曲だそうで、
知らない事を知りたいという欲求を歌にぶつけています。
未知の新しい世界をのぞくには、旅が一番です。

アムスフィッシュ
曲作りの為に、山の中の一軒家に一人で籠もっていた時に書いた曲だそうです。
「アムステルダム」という歌い出しは、コードと一緒になぜか出て来たそうですよ。
何だか不思議な趣のある曲で、ついつい聴き入ってしまいます。



NIGHT FISHING

NIGHT FISHING

  • アーティスト: サカナクション,サカナクション,山口一郎
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2008/01/23
  • メディア: CD


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