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大奥 3

仲睦まじく、理想のおしどり夫婦となった家光と有功。
ところが残念なことに、二人の間には子ができなかったのです。
それを案じた春日局は、家光に側室を迎えることに。

初めの側室は「捨蔵」。
江戸で数々の女を相手に身体を売っていた男。

その外見が有功に似ていることから、春日局が自らスカウトしてきたのです。
相思相愛だった家光と有功はそう易々と受け入れられるはずもなかったが、
徳川家のためには、従うしかなく…。
互いに覚悟を決めるのです。
側室を迎えることになっても、心は離れないと。

そうして家光は捨蔵との間に姫君をもうけ、
捨蔵は「お楽の方」と女の名を与えられたのでした。

ところがその捨蔵は大怪我をして、半身不随に。
もう男として役に立つことはなく、あまりにもあっけない幕引きとなる…。

次に春日局が連れてきたのは、「溝口左京」という武家の者。
日焼けした浅黒い肌から、「お夏」と名付けられる。

一方、有功は玉栄に、一世一代の頼み事をする。
家光に世継ぎを産ませてほしいと。
最初の側室を迎えた時、有功は嫉妬に耐えることができなかった。
その証拠に、一夜を迎えた時、有功の部屋の内側は激しく荒れていた。
もう有功には、家光との間に子を成すことはできまい。
そこで玉栄に頼むというのは、わかるような気もする。
そうして玉栄は、「お玉」として、家光の側に上がることになる。


さて、この巻では、春日局が大奥の記録のことを「没日録」と名付ける有名なシーンが描かれます。
それは、ひとつの時代が終わる時。
春日局はこのまま、この国が滅びるだろうと思って名付けたのですが、どうでしょう?
春日局が描いたとおりにはなってないけど、こうして現代の我々がいて、
まだこの国は滅びていないようですよ。


大奥 第3巻 (ジェッツコミックス)

大奥 第3巻 (ジェッツコミックス)

  • 作者: よしなが ふみ
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2007/12/20
  • メディア: コミック



タグ:大奥
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