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大奥 3

仲睦まじく、理想のおしどり夫婦となった家光と有功。
ところが残念なことに、二人の間には子ができなかったのです。
それを案じた春日局は、家光に側室を迎えることに。

初めの側室は「捨蔵」。
江戸で数々の女を相手に身体を売っていた男。

その外見が有功に似ていることから、春日局が自らスカウトしてきたのです。
相思相愛だった家光と有功はそう易々と受け入れられるはずもなかったが、
徳川家のためには、従うしかなく…。
互いに覚悟を決めるのです。
側室を迎えることになっても、心は離れないと。

そうして家光は捨蔵との間に姫君をもうけ、
捨蔵は「お楽の方」と女の名を与えられたのでした。

ところがその捨蔵は大怪我をして、半身不随に。
もう男として役に立つことはなく、あまりにもあっけない幕引きとなる…。

次に春日局が連れてきたのは、「溝口左京」という武家の者。
日焼けした浅黒い肌から、「お夏」と名付けられる。

一方、有功は玉栄に、一世一代の頼み事をする。
家光に世継ぎを産ませてほしいと。
最初の側室を迎えた時、有功は嫉妬に耐えることができなかった。
その証拠に、一夜を迎えた時、有功の部屋の内側は激しく荒れていた。
もう有功には、家光との間に子を成すことはできまい。
そこで玉栄に頼むというのは、わかるような気もする。
そうして玉栄は、「お玉」として、家光の側に上がることになる。


さて、この巻では、春日局が大奥の記録のことを「没日録」と名付ける有名なシーンが描かれます。
それは、ひとつの時代が終わる時。
春日局はこのまま、この国が滅びるだろうと思って名付けたのですが、どうでしょう?
春日局が描いたとおりにはなってないけど、こうして現代の我々がいて、
まだこの国は滅びていないようですよ。


大奥 第3巻 (ジェッツコミックス)

大奥 第3巻 (ジェッツコミックス)

  • 作者: よしなが ふみ
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2007/12/20
  • メディア: コミック



タグ:大奥
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GHOOOOOST!!

NACSシゲさんのソロプロジェクト。
シゲさんの脚本による作品です。

このお芝居、実際に見に行かせてもらったのですが、
NACSがらみのお芝居を生で観たのは、この作品が初めて。
NACS5人のお芝居よりも先に観ちゃったことになります。
当時は友人に誘ってもらって観に行って、何の予備知識もないまま観たのですが、
見事にハマってしまいました。
もう笑ったり、ほろっとしたり、大忙し。
NACSメンバーのお芝居も観たいって思ったし、そこから今に至ります。

そんな作品は、いきなりお通夜の場面から始まります。
作品のタイトルからして違和感はないのですが、
出演者がお約束の白装束で次々と現れる。
でも真っ白じゃなくて、舞台の色味にあわせて、若干薄紫がかってるのがキレイだな、と思った。

場面はヤマダサイエンス社長の山田春海が引き起こした交通事故で、
当人と、巻き込まれた身寄りのない被害者との合同葬儀。
山田春海含む3人の祭壇が用意されています。
他の2人は、北海太郎と水木しげお。
この二人がどういうかたちで巻き込まれたのかは不明ですが、
正体についてはここでは語りませんが、驚くべき人たちでした!!

それから謎のロシア人、自称「ミルゾ・ナビアノフ」
この人は祭壇すらないのですが、幽霊としておもむろに現れる。
この人もどう関係するのか、ここでは語りません。
ただ、ロシア人の役を音尾さんがやっていて、
またお得意の片言が冴えてました!!

さて、ヤマダサイエンスがどういう会社なのかわかりませんが、
AI(人工知能)の研究もしていたらしい。
実用化はしていないのですが、極秘裏に春海のカーナビにつけていたとか。
春海はAIを「キット」と名付け、キットは春海を「マイケル」と呼んでいた。
これはアメリカのドラマ「ナイトライダー」のオマージュで、
SF好きなシゲさんのバックグラウンドにもなっているのでしょうか。

そんなわけで、シゲさんの大好きなSF的要素が散りばめられてまして、
そのロジックの深さには、うならせられるものがありました。

「自分というソフトが入ったPC」という考え方からすると、
AIはプログラムなので、「ソフト」の部分に当たるかと思います。
思えば人間も、身体というハードの中に、人格というソフトを組み込んだPCじゃないかと、
常々思っていたところがあるので、この考えにはしっくりきました。
思考能力がある人工知能なら、どこにインストールされても働きそうですもんね。
幽霊の憑依についても、同じ考えをしているところが新しいな、と。

そして、人工知能も妖怪も、言ってみれば人間が造り出した生物。
劇中の言葉を借りるなら、「精神生命体」って言い方をしてたかな。
意志を持った彼らは、「人間になりたい」って思う。
あの「早く人間になりた~い!」ってやつですね。

と、一体どういう話なのかわからなくなってきたかと思いますが、
この作品には、1つの大きなテーマがあります。
それが「母親への愛情」

山田春海亡き後、会社は副社長の手塚君彦が継ぐことになります。
手塚?苗字が違う…。
そう、君彦は妾の子だったのです。

君彦の母であり、春海の愛人だった文江は、君彦が12歳の時に病気で他界。
こんな時にも会いに来ない春海に対して、君彦は憎しみを抱いていました。
これは母親を強く思っているからこその想い。
君彦を演じたのはシゲさんなのですが、こういう母親思いの息子役をやらせたら、
本当にピカイチですね!
そして、その文江訳を演じたのが、ドラマ「温泉へ行こう」でも有名な、加藤たか子さん。
ドラマのイメージそのものな天真爛漫さが、今回の文江のイメージにもピッタリでした。

今回、音尾さん以外の共演者はNACSメンバーではないので、
NACSファンにも新鮮だったのではないかと思います。
山田春海を演じた大河内浩さんは悪役名鑑にも載ってるような俳優さんで、
普段は悪代官などを演じられているそうです。
今回は全く違う柔らかい役ですが、何だかとてもセクシーでした。
北海太郎役の野仲イサオさんは、ザ・個性派俳優。
失礼ですが、何考えてるかわからない感じが、奇抜な北海太郎にピッタリでした。
そして、水木しげお訳の二瓶鮫一さんは、70代とは思えないチャーミングさ!
かわいらしい役柄ではあるんですけど、70代にしてこの役を演じきるバイタリティに脱帽!
役者にとっては基本的なことですが、与えられた役をしっかり自分のものにしていく、
それだけでなく、より面白くするために、肉付けをしていく、
それを忘れていないところがさすがです。

当時の私は、まだお芝居の勉強を始めたばかりなので、刺激受けまくりの舞台でした。
裏話で、稽古前に「ジップザップゲーム」をやっていたというのを聞いて、
プロでも基礎は変わらないんだな~、なんて身の程知らずなことも思ったり。

特典映像で、札幌公演の休演日に、シゲさんが御一行をプチ観光にご招待!
その中で名物ジンギスカンを食べていたのですが、食べ方にこだわりがあるそうですよ。
野菜をよけて肉を鉄板につけて焼くか、それとも野菜の上に肉を置いて蒸し焼き状にするか。
いつかジンギスカンを食べる機会があれば、食べ比べしてみたいと思います。

他、演出の福島三郎さんとシゲさんの、ダーツバーでのトークも必見です!!



TEAM NACS SOLO PROJECT GHOOOOOST!! [DVD]

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  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD


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ベルセルク 32

大空に姿を現した雷帝ガニシュカの攻撃に、
なす術もないガッツ。
そこへ現れた新・鷹の団。
あのゾッドと、ガッツは思わぬ再会を果たすこととなる。
因縁の二人ではあるが、ここは何とタッグを組んで、
ガニシュカに立ち向かうことに!!
シールケのサポートもあり、ガニシュカの本体を探り、
急所をつくことに成功した!!

とはいえ、直接本体に物理的に触れることができたわけではないので、
ガニシュカには手傷を負わせたまで。
だけど、ここでガニシュカは一時退散。
ガッツもギリギリのところで戦っていたため気を失う。

人外の者たちの戦いにガッツが巻き込まれたような形ですが、勝負はお預け。
ガッツ一行は船に乗り、ようやく出航することになります。


一方、その人外の者たちの戦いはというと、
グリフィスがガニシュカの前に姿を現していました。
あのガニシュカでさえも、その姿を前にしただけで狂わせることのできるグリフィス。
もはやかつてのグリフィスではないことは明らかなのですが、
こんな存在に、ガッツは刃を向けることができるのでしょうか。

さて地上では、クシャーンの大軍が撤退していきます。
これもグリフィスの影響によるもの。
クシャーン軍を見事に撤退させた新・鷹の団は、
かつての諸侯たちの目の前で、「ミッドランド正規軍」を名乗っていました。
そこにはシャルロットも現れ、公認のものとされていました。
グリフィスは、ゴッドハンドに転生する前の、
あの夢の続きを叶えようとしているだけなのかもしれない。

肉体を与えられたグリフィスは、すっかり、かつての姿を取り戻したようです。
シャルロットと密会して、地下に幽閉され、拷問される前の、あの栄光の姿。
今や国どころか、世界をも手に出来そうな気がしますが…。
こうなることも全て、因果律のシナリオ通りだったのかな?なんて思います。

そして、「鷹の団」と名乗り、「ミッドランド正規軍」と自称するものの、
中身はすっかり変わってしまった軍を見て、ガッツはどう思うのかな。
だけど今度こそ、キャスカと向き合ってほしいし、
自分の身体のことも大切にしてほしい。

今回はあまりガッツの動くところは見られませんでしたが、
こういう時も必要です。
さぁ、いよいよキャスカの心の旅へ向けて、船出!
船旅は初めての展開なので、何だかワクワクします。



ベルセルク 32 (ジェッツコミックス)

ベルセルク 32 (ジェッツコミックス)

  • 作者: 三浦 建太郎
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2007/11/29
  • メディア: コミック


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