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ホタルノヒカリ 10

前巻で大失恋した蛍。
その後、何かと散財して、すっかり文無しになってしまったのでした。
そんな蛍が向かったのは…古巣の家!
通帳の残高を見る生々しい1コマがありましたが、私も他人事じゃない!!
給料日前に残高見るの怖くて、
何か内職とか副業した方がいいかな、なんて本気で考えたり。

そして蛍は、また部長との同居生活を再開させたのでした。
今回は、大家と住人という関係ではなく、何と家政婦として住まわせることに!
住みこみ雇いとして家賃は免除、出来によっては家政婦代も払われるという契約(?)。
その給金は、部長の採点によって決まります。律儀に採点表までつけて。
こんな会社でも家でも気が抜けないなんて…!って思いがちですが、
まんざらでも無さそうなのですよね。

それは部長の言うことが理にかなっていて、
ちゃんと蛍の頑張りを見てくれる人だから。
職場にいてほしい上司は、こうして適切に評価、アドバイスをしてくれる人だよね。

蛍と部長がクローゼットの整理をしている時のこと。
ちょうど私も今、断捨離をしていまして、ものすごく為になった。
持ってる服の整理も把握もできてないから、
似たような服とか、結局あまり着なくなっちゃう服なんかを買うんだよね。
確かに、そういうのが金欠の原因となるんだよ。
それから、買った服のメンテナンスをすること。
自分でアイロンもかけられないヤツが、クリーニングに出すなんて、100年早い!って、
肝に銘じます。
それもそうだけど、本当はもっと手入れがいのある服を買えばいいんですよね。
いい年なんだし。
普通に就職してキャリアを積んでいれば、今頃そういう服をちゃんと選んでるんだろうけど。
一生モノは、私が生涯大切にできる「生業」に出会えたら、考えてみようと思う。

断捨離をしてると、不思議と捨てられるものが次から次へと出てくるんですよね。
あの時はあんなに捨てられなかったのに、どうして今は捨てられるんだろうって。
部長が言うように、「愛情」ではなく「執着」なのかなって気づけたからなのかも。
こういうところからでも、変わらなきゃって思ってるからかな。

こうして蛍の日常は戻り、休日の恋人と過ごす予定はなくなったわけですが…、
蛍にしてみれば、思うままにリラックスして過ごせる休日が戻ってきたわけであり、
それはもう、干物なのに水を得た魚のよう。
私も予定のない休日はとことん何もしたくないので、この気持ちわかる~!
でも蛍はまだ干物生活に戻ってきたばかりで、部長の達観した休日の過ごし方を見て、
ちょっと焦ってたけど、私は気にしな~い。
パーティーなどの華やかな場所なんて、ほど遠いもんです。
蛍が言うところの「羽衣(=ショール)」なんて、
20代の時に一度くらい身に着けたことがあったかどうか。
ハイ、枯れ切ってます。

そんな蛍の今年のクリスマスは…誰かのために頑張るクリスマス。
殿と優華をくっつけるために奔走します。
どうして蛍は、自分のことはさておき、人のおせっかいばっかり焼いてしまうのだろう。
だけどこれがまたマヌケな方向に行ってしまい…それはまた次巻!


今回は番外編として、蛍がSWに就職する時の物語が収録されています。
蛍の干物っぷりは今に始まったことではなく、大学生の時から。
就活もそんなに力入れてなくて、面接もマニュアルの完コピだったりするのですが、
そこを後の部長に突っ込まれる!
そこで語られた蛍のポリシーが、干物女の神髄となるのですが、一理あると思うんですよ。
生半可な気持ちでぐうたらしてるわけじゃない。
平日がんばって、お休みはとことんリラックスする。要はメリハリですよね。

私の本当にやりたいことは、簡単に叶えられるものではない。
もしかしたら一生叶えられないかもしれない。
だけどいつまでも好きなことばかりやってられるわけでなく、
生きてくためにはどこかで折り合いをつけないといけない。
その折り合いをつけるにしても、まだ私は納得できる仕事に出会えてないんだな。
一番にやりたいことじゃないにしても、一生懸命打ち込める職場に出会いたい。
生活の基盤を安定させて、趣味の延長でもいいから、思い切り好きなことができたらなぁ。
好きなことを仕事にするのは難しい。
だけど私なりに、今できることと、これからやりたいことと、バランスよく両立させたい。
ただそれだけなのに。

こうして、私も今、恐らく最後になるであろう転職活動をしています。
早く落ち着いて、全てがうまく回ってくれたらいいのにな。



ホタルノヒカリ(10) (Kissコミックス)

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  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/10/12
  • メディア: Kindle版


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