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Dr.コトー診療所 23

古志木島へ向かうフェリーの中。
思いつめた表情の星野さんが乗っていました。
前巻で義母の訃報を聞き、不吉な予感を抱きながら…。

そこへ、北志木島から急病人が出たと連絡がくる。
北志木島の診療所の医師は引退してしまっていて、無医村となっていたのです。
強風でヘリが出せず、ヘリで古志木島まで搬送することに。

患者は、木下祥吾君、14歳。
右の脇腹の痛みを訴えていて、高熱を出し、何度も嘔吐を繰り返している。
早速少年を診た星野さんは、何か腫瘤があることに気がつく。
星野さんは医師ではないので診断はできないものの、
意識レベルも血圧も低下している以上、かなり危険な状態であることには違いなく、
すぐにでも手術をしなければいけない状況と思われた。
一刻も争う事態に、コトー先生にフェリーに乗船してもらうよう提案した。
無線ごしでのやり取り、どのぐらいぶり!?と不謹慎にも舞い上がってしまったのですが、
事態はそれどころではありません。

悪天候で荒れる海の中、原さんの船に乗って、急患の待つフェリーへ。
船とコトー先生と言えば、ひどい船酔いが名物でしたが、
今回は全くそんなことにならず、
それどころかびしょ濡れになりながら縄ばしごにしがみついてフェリー乗船!
この時のコトー先生、たくましかったなぁ。
星野さんとの再会もそこそこ、急患の治療に当たります。
さすが二人ともプロですね!

古志木島に到着後、すぐさま診療所へ直行して手術。
ミナもサポートに入ります。
が、コトー先生と星野さんの、的確でスピーディな手技に圧倒される!
星野さん、実は1年もブランクがあるのです。
対してミナは慣れない大手術に集中できず、取り乱す。
そして電気メスの火花が腸内ガスに引火して爆発すると、パニックはピークに!
星野さんが冷静にさとして、その場をおさめます。

緊迫した手術でしたが、無事に手術は成功。
朝になって、コトー先生と星野さんがやっとゆっくり語る時間がきました。
すごくいい雰囲気だと思ったんですけどねぇ。

この時、星野さんが実はセンター試験2日目を受けなかったことを打ち明けます。
と同時に、なぜ受けなかったのか、星野さんが何を目指して医師免許を取ろうと思ったのか、
そして断念したのか、がわかりました。
たくさん悩んだんだろうな。考えさせられます。

一方、ミナにも転機が訪れる。
彼女には彼女のいいところがあるんです。

そして、人生の岐路に立たされた者がもう一人。
将来、医師になることを目指し、難関の高校受験をしていたタケヒロ。
いつしかそれは、島民全体の夢になっていました。
保険として私立には受かっていたものの、
経済的な事情から、タケヒロの目指すのは国立一択!

このプレッシャーはたまらないでしょうね。
医師免許を取れたとしても、いろんな医師の形がある中で、
島民は当然ながら、古志木島の医師になってくれることを期待する。
そんな約束はできないよねぇ。
命を預かる職業に就く者が、こんなプレッシャーに勝てなきゃしょうがないのかもしれないけど。

でも、進路を決める時にちゃんとした夢があって、進むべき道がわかっていて、
その道にまっすぐ進んでいるところはいいなぁと思ったなぁ。
私はそういうハッキリした道を選ばなかったから。
この先、多くのハードルを越えなくちゃいけないと思うけど、
コトー先生というしっかりした目標があれば、乗り越えていけるかな!?

私のうやむやになった将来のビジョンについて、
何だか考えさせられることになりました。



Dr.コトー診療所 23 (ヤングサンデーコミックス)

Dr.コトー診療所 23 (ヤングサンデーコミックス)

  • 作者: 山田 貴敏
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/09/30
  • メディア: コミック


絶海の孤島・古志木島の小さな診療所で
数々の難手術を成功させてきたDr.コトーこと五島健助。
かつて島で看護師としてコトーを支え続けた星野彩佳が、
医学部入学という夢のために渡っていた本土から島に戻る決断をする。
しかし乗船した船で急患が発生し…
そして将来、コトーのような医者を夢見るタケヒロは見事、
本土の難関国立高校に合格するが浮かぬ顔で
…その理由とは?
さらに彼を、思わぬ惨劇が襲う!!
奇跡と感動の離島医療物語。
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