GHOOOOOST!!
NACSシゲさんのソロプロジェクト。
シゲさんの脚本による作品です。
このお芝居、実際に見に行かせてもらったのですが、
NACSがらみのお芝居を生で観たのは、この作品が初めて。
NACS5人のお芝居よりも先に観ちゃったことになります。
当時は友人に誘ってもらって観に行って、何の予備知識もないまま観たのですが、
見事にハマってしまいました。
もう笑ったり、ほろっとしたり、大忙し。
NACSメンバーのお芝居も観たいって思ったし、そこから今に至ります。
そんな作品は、いきなりお通夜の場面から始まります。
作品のタイトルからして違和感はないのですが、
出演者がお約束の白装束で次々と現れる。
でも真っ白じゃなくて、舞台の色味にあわせて、若干薄紫がかってるのがキレイだな、と思った。
場面はヤマダサイエンス社長の山田春海が引き起こした交通事故で、
当人と、巻き込まれた身寄りのない被害者との合同葬儀。
山田春海含む3人の祭壇が用意されています。
他の2人は、北海太郎と水木しげお。
この二人がどういうかたちで巻き込まれたのかは不明ですが、
正体についてはここでは語りませんが、驚くべき人たちでした!!
それから謎のロシア人、自称「ミルゾ・ナビアノフ」
この人は祭壇すらないのですが、幽霊としておもむろに現れる。
この人もどう関係するのか、ここでは語りません。
ただ、ロシア人の役を音尾さんがやっていて、
またお得意の片言が冴えてました!!
さて、ヤマダサイエンスがどういう会社なのかわかりませんが、
AI(人工知能)の研究もしていたらしい。
実用化はしていないのですが、極秘裏に春海のカーナビにつけていたとか。
春海はAIを「キット」と名付け、キットは春海を「マイケル」と呼んでいた。
これはアメリカのドラマ「ナイトライダー」のオマージュで、
SF好きなシゲさんのバックグラウンドにもなっているのでしょうか。
そんなわけで、シゲさんの大好きなSF的要素が散りばめられてまして、
そのロジックの深さには、うならせられるものがありました。
「自分というソフトが入ったPC」という考え方からすると、
AIはプログラムなので、「ソフト」の部分に当たるかと思います。
思えば人間も、身体というハードの中に、人格というソフトを組み込んだPCじゃないかと、
常々思っていたところがあるので、この考えにはしっくりきました。
思考能力がある人工知能なら、どこにインストールされても働きそうですもんね。
幽霊の憑依についても、同じ考えをしているところが新しいな、と。
そして、人工知能も妖怪も、言ってみれば人間が造り出した生物。
劇中の言葉を借りるなら、「精神生命体」って言い方をしてたかな。
意志を持った彼らは、「人間になりたい」って思う。
あの「早く人間になりた~い!」ってやつですね。
と、一体どういう話なのかわからなくなってきたかと思いますが、
この作品には、1つの大きなテーマがあります。
それが「母親への愛情」
山田春海亡き後、会社は副社長の手塚君彦が継ぐことになります。
手塚?苗字が違う…。
そう、君彦は妾の子だったのです。
君彦の母であり、春海の愛人だった文江は、君彦が12歳の時に病気で他界。
こんな時にも会いに来ない春海に対して、君彦は憎しみを抱いていました。
これは母親を強く思っているからこその想い。
君彦を演じたのはシゲさんなのですが、こういう母親思いの息子役をやらせたら、
本当にピカイチですね!
そして、その文江訳を演じたのが、ドラマ「温泉へ行こう」でも有名な、加藤たか子さん。
ドラマのイメージそのものな天真爛漫さが、今回の文江のイメージにもピッタリでした。
今回、音尾さん以外の共演者はNACSメンバーではないので、
NACSファンにも新鮮だったのではないかと思います。
山田春海を演じた大河内浩さんは悪役名鑑にも載ってるような俳優さんで、
普段は悪代官などを演じられているそうです。
今回は全く違う柔らかい役ですが、何だかとてもセクシーでした。
北海太郎役の野仲イサオさんは、ザ・個性派俳優。
失礼ですが、何考えてるかわからない感じが、奇抜な北海太郎にピッタリでした。
そして、水木しげお訳の二瓶鮫一さんは、70代とは思えないチャーミングさ!
かわいらしい役柄ではあるんですけど、70代にしてこの役を演じきるバイタリティに脱帽!
役者にとっては基本的なことですが、与えられた役をしっかり自分のものにしていく、
それだけでなく、より面白くするために、肉付けをしていく、
それを忘れていないところがさすがです。
当時の私は、まだお芝居の勉強を始めたばかりなので、刺激受けまくりの舞台でした。
裏話で、稽古前に「ジップザップゲーム」をやっていたというのを聞いて、
プロでも基礎は変わらないんだな~、なんて身の程知らずなことも思ったり。
特典映像で、札幌公演の休演日に、シゲさんが御一行をプチ観光にご招待!
その中で名物ジンギスカンを食べていたのですが、食べ方にこだわりがあるそうですよ。
野菜をよけて肉を鉄板につけて焼くか、それとも野菜の上に肉を置いて蒸し焼き状にするか。
いつかジンギスカンを食べる機会があれば、食べ比べしてみたいと思います。
他、演出の福島三郎さんとシゲさんの、ダーツバーでのトークも必見です!!
葬儀会場に集まった、4人の幽霊たち。
真ん中の男が、残りの3人に平謝りしている…。
この男こそ、ひときわ大きな遺影の中の人物、ヤマダサイエンス社長、山田春海。
飲酒運転の末、6人の犠牲者を出す大事故を引き起こしたのだ。
憤慨している3人は、どうやらこの事故の被害者らしい。
恨みつらみを吐く幽霊に、それを聞く幽霊。
そんな険悪なムードの中に、ひとりの人間が現れて—。
4人の幽霊と、春海の息子の君彦、そして君彦の亡き母、文江。
6人の男女を巻き込んだ物語は、幽霊のジレンマ、生命の謎、科学の進歩、さらに宇宙の神秘まで織りまぜて、やがてとんでもない結末を迎えることに。
はたして彼らの行き着く先は、成仏?消滅?それとも……!?
シゲさんの脚本による作品です。
このお芝居、実際に見に行かせてもらったのですが、
NACSがらみのお芝居を生で観たのは、この作品が初めて。
NACS5人のお芝居よりも先に観ちゃったことになります。
当時は友人に誘ってもらって観に行って、何の予備知識もないまま観たのですが、
見事にハマってしまいました。
もう笑ったり、ほろっとしたり、大忙し。
NACSメンバーのお芝居も観たいって思ったし、そこから今に至ります。
そんな作品は、いきなりお通夜の場面から始まります。
作品のタイトルからして違和感はないのですが、
出演者がお約束の白装束で次々と現れる。
でも真っ白じゃなくて、舞台の色味にあわせて、若干薄紫がかってるのがキレイだな、と思った。
場面はヤマダサイエンス社長の山田春海が引き起こした交通事故で、
当人と、巻き込まれた身寄りのない被害者との合同葬儀。
山田春海含む3人の祭壇が用意されています。
他の2人は、北海太郎と水木しげお。
この二人がどういうかたちで巻き込まれたのかは不明ですが、
正体についてはここでは語りませんが、驚くべき人たちでした!!
それから謎のロシア人、自称「ミルゾ・ナビアノフ」
この人は祭壇すらないのですが、幽霊としておもむろに現れる。
この人もどう関係するのか、ここでは語りません。
ただ、ロシア人の役を音尾さんがやっていて、
またお得意の片言が冴えてました!!
さて、ヤマダサイエンスがどういう会社なのかわかりませんが、
AI(人工知能)の研究もしていたらしい。
実用化はしていないのですが、極秘裏に春海のカーナビにつけていたとか。
春海はAIを「キット」と名付け、キットは春海を「マイケル」と呼んでいた。
これはアメリカのドラマ「ナイトライダー」のオマージュで、
SF好きなシゲさんのバックグラウンドにもなっているのでしょうか。
そんなわけで、シゲさんの大好きなSF的要素が散りばめられてまして、
そのロジックの深さには、うならせられるものがありました。
「自分というソフトが入ったPC」という考え方からすると、
AIはプログラムなので、「ソフト」の部分に当たるかと思います。
思えば人間も、身体というハードの中に、人格というソフトを組み込んだPCじゃないかと、
常々思っていたところがあるので、この考えにはしっくりきました。
思考能力がある人工知能なら、どこにインストールされても働きそうですもんね。
幽霊の憑依についても、同じ考えをしているところが新しいな、と。
そして、人工知能も妖怪も、言ってみれば人間が造り出した生物。
劇中の言葉を借りるなら、「精神生命体」って言い方をしてたかな。
意志を持った彼らは、「人間になりたい」って思う。
あの「早く人間になりた~い!」ってやつですね。
と、一体どういう話なのかわからなくなってきたかと思いますが、
この作品には、1つの大きなテーマがあります。
それが「母親への愛情」
山田春海亡き後、会社は副社長の手塚君彦が継ぐことになります。
手塚?苗字が違う…。
そう、君彦は妾の子だったのです。
君彦の母であり、春海の愛人だった文江は、君彦が12歳の時に病気で他界。
こんな時にも会いに来ない春海に対して、君彦は憎しみを抱いていました。
これは母親を強く思っているからこその想い。
君彦を演じたのはシゲさんなのですが、こういう母親思いの息子役をやらせたら、
本当にピカイチですね!
そして、その文江訳を演じたのが、ドラマ「温泉へ行こう」でも有名な、加藤たか子さん。
ドラマのイメージそのものな天真爛漫さが、今回の文江のイメージにもピッタリでした。
今回、音尾さん以外の共演者はNACSメンバーではないので、
NACSファンにも新鮮だったのではないかと思います。
山田春海を演じた大河内浩さんは悪役名鑑にも載ってるような俳優さんで、
普段は悪代官などを演じられているそうです。
今回は全く違う柔らかい役ですが、何だかとてもセクシーでした。
北海太郎役の野仲イサオさんは、ザ・個性派俳優。
失礼ですが、何考えてるかわからない感じが、奇抜な北海太郎にピッタリでした。
そして、水木しげお訳の二瓶鮫一さんは、70代とは思えないチャーミングさ!
かわいらしい役柄ではあるんですけど、70代にしてこの役を演じきるバイタリティに脱帽!
役者にとっては基本的なことですが、与えられた役をしっかり自分のものにしていく、
それだけでなく、より面白くするために、肉付けをしていく、
それを忘れていないところがさすがです。
当時の私は、まだお芝居の勉強を始めたばかりなので、刺激受けまくりの舞台でした。
裏話で、稽古前に「ジップザップゲーム」をやっていたというのを聞いて、
プロでも基礎は変わらないんだな~、なんて身の程知らずなことも思ったり。
特典映像で、札幌公演の休演日に、シゲさんが御一行をプチ観光にご招待!
その中で名物ジンギスカンを食べていたのですが、食べ方にこだわりがあるそうですよ。
野菜をよけて肉を鉄板につけて焼くか、それとも野菜の上に肉を置いて蒸し焼き状にするか。
いつかジンギスカンを食べる機会があれば、食べ比べしてみたいと思います。
他、演出の福島三郎さんとシゲさんの、ダーツバーでのトークも必見です!!
TEAM NACS SOLO PROJECT GHOOOOOST!! [DVD]
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- メディア: DVD
葬儀会場に集まった、4人の幽霊たち。
真ん中の男が、残りの3人に平謝りしている…。
この男こそ、ひときわ大きな遺影の中の人物、ヤマダサイエンス社長、山田春海。
飲酒運転の末、6人の犠牲者を出す大事故を引き起こしたのだ。
憤慨している3人は、どうやらこの事故の被害者らしい。
恨みつらみを吐く幽霊に、それを聞く幽霊。
そんな険悪なムードの中に、ひとりの人間が現れて—。
4人の幽霊と、春海の息子の君彦、そして君彦の亡き母、文江。
6人の男女を巻き込んだ物語は、幽霊のジレンマ、生命の謎、科学の進歩、さらに宇宙の神秘まで織りまぜて、やがてとんでもない結末を迎えることに。
はたして彼らの行き着く先は、成仏?消滅?それとも……!?
タグ:TEAMNACS
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