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ホタルノヒカリ 7

前巻で部長の意味深発言(?)にドギマギしていた蛍。
ちょうどその頃、部長の住んでるマンションの部屋が水漏れ被害に遭い、
修復されるまでの期間限定で、部長が蛍の家に戻ってきます。

こうして再開した部長との同居生活。
だけど、部長の態度がどこか変。
ガラにもなくワガママっぷり全開で、まるで王様と下僕のような関係に。
部長の言い分としては、「蛍が望んだ同居」だから。
もともと部長の家だし、蛍としては当然の権利のつもりで提案しただけなんだけどねぇ。
でも、こうなるのも部長がリラックスできてる証拠だし、
この二人はやっぱりこうじゃないとね!

そんな蛍は、重大な問題に直面しているのでした。
それは、前巻から読者を騒がせている結婚フラグ問題。

マコトが2週間ぶりにNYから戻ってくる日。
てっきりプロポーズされると思いこんだ蛍は、
それらしい格好をして空港に迎えに行く。
ところが、ドラマでよく見るような展開には全くならず…。

すっかり肩すかしをくらい、モヤモヤが収まらない蛍は、
優子に紹介された「よく当たる占い師」のもとを訪ねることに。
よく考えたら占いって統計なんだよね。
20代後半になると「彼が年下」の確率は高くなるし、
27歳の彼氏持ちの女性の恋愛の悩みはほぼ「結婚問題」です。
そこに、人がたいがい思っているネガティブな内面を引き出してあげれが、
それらしい占いが成立するのでしょう。
世の中の占い師が全員こうだとは言わないけど。
綿密な計算をされているものであれ、こういうカラクリであれ、
いずれにしても根拠となる理論があるわけで、
しっかり勉強しないと占い師もできないなぁと、妙なところで感心。

そんな占いを真に受けて、屋根裏部屋にサーモンをお供えする。
占い師いわく、ロシア人の漁師の呪いがかかっているとか。
そして、吉方向の「結婚」を連想させる場所で、「結婚」を連想させる装いで、
彼からの決定的な一言を引き出させる、と。
これまた占いでよくありがちな台詞です。
もちろん鵜呑みした蛍は、ウエディングドレス店などが立ち並ぶ場所で、
マコトからプロポーズの言葉を引き出させようと足掻くが、全く伝わらず。
しまいには、誰かの結婚パーティーのリサーチかと思われてしまう。
こうして一世一代の(?)プロポーズ大作戦は、見事に惨敗するのでした。

家に帰ってすっかり落ち込んだ蛍を立ち直らせるのは、部長の役目。
屋根裏にお供えしたサーモンについて激怒しながらも、またいいこと言ってくれるのです。
見えない将来より、今目の前で、自分でもいいって言ってくれてる彼を大事にしたほうが得策なのでは?と。
そりゃそうなんだけど、年齢的に焦っちゃったんだよね、きっと。

それからは結婚フラグだとか、プロポーズ大作戦だとか、そういう打算的なものは無しに、
マコトと向き合うことにしたのですが、ここにきてマコトから実家に誘われる!
またしても結婚フラグ再び!!
どうしてこんな時に。これほどまでに天然ボケなマコトに、私は苛立ちを覚えました^^;
(実は天然ボケが苦手。ましてや男の天然ボケなんて、尚のこと)

というわけで、いざ、マコトの実家・札幌へ!
優子曰く、今回の旅で蛍がやるべきことは、
①手嶋家の嫁として合格ラインのふるまい
②手嶋家の中での素のマコトを見極めること!

マコトの家族構成から紹介しておきます。
双子の姉はイラストレーターにブティック店長。
母は離婚後も3人の子供を育て上げ、今も現役の書道家という、
超アート&ハイセンス家族なのです。
この構成からして、とても一般家庭と同じような暮らしや考え方をしているとは、
想像できないのですが…。

早速、イラストレーターの姉のギャラリーに行ってみると、
思い通りに行かず悩む姉の姿が。
それがまたあまりに激しく、まるで駄々っ子のよう。
いきなりアーティストにありがちな気難しさに遭遇してしまったのでした。
その後、何とか騒動は収まり、夕飯にお呼ばれする。
雑誌の「結婚できる女マニュアル」に載っていた手料理を披露した蛍は、
どうにかその場を切り抜けました!
…かに見えたものの、もっと根本的なところに問題があったようで。

翌日は、書道家であるお母さんの工房へお邪魔することに。
ここでも芸術家気質の洗礼を受け、顔面に大量の墨を浴びてしまう…。
作品に取りかかるとつい周りが見えなくなってしまうのは、マコトにも遺伝しているようです。
でも、その甲斐あってか、温泉でお母さんとじっくり語り合う機会ができました。
何気に計4回も離婚歴があるお母さん。
いろんな事情はあるんでしょうけど、子供時代に振り回されたのがトラウマなのか、
二人の姉は恋愛にも結婚にもドライになってる。
マコトはといえば、恋愛に夢見がちで突っ走りがちなのは母親似だけど、
結婚に夢を持ってないのは姉たちに影響を受けているのではないかと。
だから、マコトともっとよく話し合った方が良いのでは!?

そういえば確かに、今まで蛍側の妄想や思いこみにすっかり惑わされてたけど、
実はマコトの真意って語られてなかったんですよね。
そこで、勇気を出した蛍は、ストレートに問いかけてみると、
答えは案の定、「母や姉の影響かもしれないけど、結婚ってイミがあるコトなのかよくわかんない」

これは私はよくわかる。
ウチの母の離婚歴は2回だけど、それでも十分、結婚に対する価値が見い出せなくなったもん。
それに繋がる恋愛も同じ。
だからマコトのお姉さんたちとスタンスが似てるかも。
でもマコトみたいに、結婚する気なくても、恋愛だけは突っ走るって、それは罪じゃないかな。
少なくとも、相手も同じ価値観の人じゃなかったら、残酷だよ。
この発言も、ちょっとしたカラクリがあったんですけどね。それはまた次巻。
というか、かなりハラハラな展開で次巻へ続くので、居ても立ってもいられません!


ホタルノヒカリ(7) (Kissコミックス)

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  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/12/13
  • メディア: Kindle版


がんばりすぎて、彼の実家挙動不審。
部長が戻ってきて、期間限定で同居復活。
今までと違う一面を見せる部長にドギマギしながらも、
心のモヤモヤは晴れ、これで結婚問題に集中!と意気込む蛍。
だけど蛍の「プロポーズ待ち」はマコトの天然にことごとくかわされ、
なんだかおかしな方向に……。こんなんで本当にできるのか、結婚?
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