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ベルセルク 30

ファルネーゼを連れ戻しに、ヴァンディミオン家のお屋敷に向かったガッツ達一向。
ところが現れたセルピコが、ガッツに勝負を挑んでくる。
舞台に選んだのは、列柱の間。
ここならガッツのだんびらが思うようにふり回せないという、
智将セルピコならではの作戦だった。
ですが、偶然なのか計算なのか、しまいには天井が崩れてきて、勝負はお預けに。
この勝負の見どころは、剣で戦いを挑んできたセルピコに対し、
ガッツは飛び道具を使わずに、剣で応じてきたこと。
まさしく真剣勝負ですが、これが剣士というものだそうです。
それに比べて、計算高く作戦を立てたセルピコの方が姑息だったかな。

セルピコがこうまでして戦いを挑んだのは、ファルネーゼを守る為だった。
ガッツの側にいたら、いつかファルネーゼにも危険が及んでしまうのではないか。
この思いは、シールケにはしっかりと伝わっていました。
そして、シールケはそんなことにはさせない、としっかり誓いました。

さて、いざファルネーゼに会いに、屋敷の中へ!!
翌日の対クシャーン戦出陣の前に、宴の真っ最中。
…のはずが、場内は凄惨な光景が広がっていました。
虎を模した妖獣が、貴族たちを食い散らかしている!
それは紛れもなくクシャーンの妖獣兵がさし向けたものではあるのですが、
怪異を否定する法王庁教圏の貴族たちには、目の前の光景が信じられない。

そこへ現れたガッツ達一行。
なす術もない貴族たちの前で、次々と獣を斃していきます。
ファルネーゼも銀の燭台で応戦。
魔に対する戦い方をすっかり心得てしまっていたのでした。

そんなファルネーゼに、シールケは「棘の蛇」を渡す。
それはシールケの造った使い魔で、同じ蔓で編んだ指輪をした者が主となり、
言うことを聞かせることができる。
その主としてファルネーゼを選んだのです。
今のファルネーゼなら扱えると見込んで。

虎の方は、離れたところで操っているクシャーン兵をセルピコが討ち、
騒動は一件落着しました。
が、列席していた貴族たちは、すっかりパニックに陥ってしまう。
その混乱を収めたのが、ファルネーゼの父であるヴァンディミオン卿。
虎のような獣については、クシャーンがさし向けた軍用獣であるとしても、
それらを斃すために見られた魔術は全て、「幻覚」であったと。
さすがの貫禄でこう言われてしまうと、誰も異を唱えることはできず。
これにはさすがのガニシュカ大帝も、怒って宣戦布告をしてきたほどでした。
貴族といえども生身の人間、この貫禄が権力者たる者かと思いました。


決断を迫られたファルネーゼは、ガッツ達と旅を続けることに。
そこへ、ありがたい助っ人が!
ファルネーゼの婚約者であるロデリックが、船を出してくれることに!!
市中はクシャーンによる夜襲で怪物が溢れ、港に火の手が回る前に急いで船に向かうことになりました。
すっかり腰が引けてしまった兄・マニフィコもついてきた。
こういうキャラ、味方側にはなかなかいなかったから、面白いことになりそうです。

ところで、宴に参列する予定だった法王は、体調を崩し、
ヴリタニスに向かう道中の天蓋で休養していました。
市内がこの有り様になってしまったので、法王はヴリタニスに入れなくなる。
そこへ、グリフィスの使いとして、ソーニャとミュールが現れる。
これもある種の思し召しなんでしょうか。

名家に生まれ、何不自由なく育った法王は、
他者にも世界にも関心を持たなかった。
法王となっても、やれと言われることをやってきただけで、
心から祈りを捧げたことはないなど、とんだ法王だったのですが、
(周りは薄々気づいていたようですが…)
そんな無為な人生が終わろうとしている時に、光の手が差し伸べられる。
グリフィスはこの老人をどうしようというのでしょうか。

船出が近づくにつれて、何だかワクワクしてきます!!



ベルセルク (30) (Jets comics (232))

ベルセルク (30) (Jets comics (232))

  • 作者: 三浦 建太郎
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2006/03/29
  • メディア: コミック


対クシャーン決戦への出陣式前日、ヴリタニス市庁で催される舞踏会。
法王庁教圏の最高実力者・ヴァンディミオン家当主をはじめとする指導者が一堂に会する舞台にクシャーン妖獣兵が先手を打つ。
次々に血祭りにあげられる人々。
阿鼻叫喚、地獄と化した中にファルネーゼはいた!
しかし、ファルネーゼを救おうとするガッツとセルピコは真剣勝負の真っ最中!
タグ:ベルセルク
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