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DEATH NOTE 10

キラ信者に囲われるニア。
世界は完全にキラ側に傾いていました。
まさに月の理想が成し遂げられようとしている中、
相変わらずニアは、二代目L=キラだという考えを抱き続けている。
たとえ世界を敵に回そうとも、ニアは自分の考えを貫くでしょう。
その証拠に、大勢のキラ信者に建物を取り囲まれても、ニアは冷静でした。

キラが悪人を裁いてくれるというとことに目を向ければ、
キラを支持する人間がいてもおかしくない。
悪人が裁かれることを心の中で望んでいても、
自分ではどうにもできないという人間はたくさんいるのだから。
だけど、ニアのもとへ押し寄せた人間は、それとも違う、さらにどうしようもない人間。

①キラを崇拝する域にまで達してしまい、兵士の様に盲目な殺戮者になり得る、
本来のキラの思想と逆の事をしてしまう人間
②その崇拝者達に連れてこられた、自分の意思では動いてない、
長い物には巻かれろタイプの人間
③ただ単に暴れたい、この騒動を楽しんでいる馬鹿

見事な群衆心理の分析だと思いました。
月はそこも見通した上で、利用しているんですけどね。
その証拠に、ニアの指示で大量の札束をばら撒くと、人々は金に目が眩み、
その間にニアたちは脱出に成功しました。
何ともあっけない。さすがに月もここまでは予測できず、やられた!という心境でしょう。

翌日には新しい拠点に移動し、ニアは月に連絡をとってきました。
ニアのいるSPKに行っていた模木が心臓麻痺で死んだと嘘をついて。
その真意は日本捜査本部に揺さぶりをかけることにありました。
模木が死ぬ=キラが口封じに殺したと考えられる。
そして口封じできる者といえば、模木がSPKに行ったと知っている者に絞られる。
⇒キラが日本捜査本部にいるかもしれない!?
もしそう思った人がいれば、ニアの番号に直接連絡を入れるよう誘ってくる。

連絡をとってきたのは相沢。
13日以内にノートに名前を書き込まないと死ぬというルールが嘘だとしたら、
月とミサの監禁によるアリバイが成立しないことになり、
月=キラなのでは?というモヤモヤした疑いを抱いていたのです。
相沢はニアのもとへ行き、上述の引っ掛かりをニアに話す。
監禁されたものの名前は明かさなかったものの、
その13日ルールにより潔白が証明され、解放されたものが今のLだと明かす。
また、解放の際、当時局長だった夜神次長に一芝居打たせたことも。
監禁した二人をキラと断定し処刑場に連れて行くフリをさせ、
その途中で局長が「キラを殺し自分も死ぬ」と。
もし二人がキラと第二のキラであれば、そこまで言われたら局長を殺すと判断してのこと。
当時はまだノートによる殺しの方法が明らかになっていなかったのだから、
今となっては無意味なことなのですが…。
普通の人間なら、こうして情に動かされるものなんですよね。
でも、その情も、ニアにとっては大きなヒントになってしまったようでした。
「キラを殺し自分も死ぬ」とそこまで言える関係だとしたら、それは親子関係。
監禁されていたのが夜神次長の息子である夜神月であると勘付く。
また、監禁を申し出たのがそのキラ容疑者だとするなら、
キラによる自作自演で、あえて13日ルールによって疑いを晴らすよう仕向けていたのだとも考える。

自身の推理に確信を得たニアは、相沢と模木を解放。
二人は捜査本部に戻りつつも、独自で月とミサを調べることに。
ニアの助言から、第二のキラ=ミサを見張ることにしました。
そんな二人の開放場所を、ニアはこっそりメロに教える。
メロが相沢と模木を調べると見越しての行動です。

一方、月も策を講じていました。
ミサから証拠が出ることを避けるために、ミサにノートの所有権を放棄させる。
そして、新たな人物にノートを託したのです。
それが、検事の魅上照。
「キラ王国」に観覧にきていたところを、月に発見されました。

魅上は、幼少時から周りをよく観察し、物事をよく考えることができた。
そんな彼にとって、人間は悪い人間と良い人間、悪と正義、敵と味方、
全てはその2種類に分類されていた。
正義感が強く成績も優秀だった彼は、自分の信念に則って行動していたが、
時にはその正義感を煙たがる者もいたし、悪や敵が存在した。
彼はどんな目に逢おうと、悪に立ち向かう。
そうして、自分の正義を証明していった。
でもそれができたのは小学校まで。
中学生になると、魅上が正義を死守することは難しくなっていく。
悪に立ち向かうと必ず、その悪は魅上と被害者の両方をターゲットにしてくる事はもちろん、
今までは傍観者だった被害者でも加害者なかった者までもが、魅上の敵となっていく。
それでも歯を喰いしばり、正義を貫こうとしたが、
被害者を救う為には、加害者達がこの場から削除されるしかない、
という考えに至る様になっていく。
しまいには母親までが、「やられる理由はないのだから、もう止めなさい」と言った。
それはもちろん息子の身を案じての言葉だったのだが、
魅上にとっては、自分の行動が理解されないどころか、
母親の正義は間違っていると考えるようになった。

こうして、心の中で母親を完全否定した時、偶然は起きた。
加害者であった四人が無免許で車に乗り、暴走したあげく壁に激突し全員が死亡。
その事故に何人かの一般人が巻き添えとなり、その中の1名が死亡。
その1名が、魅上の母親だった。
自分が否定した者の削除が、一度に起きた。
このことがあって数日後、暮らすには平穏が戻った。
この現実を目の当たりにし、
「悪い事をすれば報いがある」と考えるようになる。
そして「悪は削除されればいい」という気持ちが強くなっていく。
まさにキラの本来の思想どおり。

この思想が最も貫かれる職。
この社会で最も悪人を裁く役割であるのは検事。
魅上は天職ともいえる検事となった。
その頃、キラが現れる。
まさに魅上にとっては、自分の正義・信念が正しかったと証明するようなもので、
神の降臨にも等しいものがあった。
そして神に認められ、ついには神の力を分け与えられたことになる。
魅上はハイペースでノートによる殺人(魅上にとって、悪の削除)を行い、
自由に動けないキラの代わりを果たしたのである。

しかし、こうして思想は同じでも、いつかはズレが生じる。
魅上の正義感が極端過ぎた。
月は早く軌道修正したいがために、魅上とコンタクトを取る方法を模索していた。
ところが、先に動いたのは魅上。
たまたま以前番組で知り合ったアナウンサーの高田清美を、キラの代弁者として指名する。
高田清美といえば、月の大学時代のクラスメイトで、
ミサとの繋がりのカモフラージュの為に近づいた女だった。
少なくとも清美は月に好意を抱いている。
本当に偶然に支配されているというか、運を持っている人ですよね。

月は清美と再会し、魅上ともコンタクトを取ることに成功。
ニアにあそこまで疑われて、行き詰ったかと思ったのですが、
まさかの新キャラによる悪あがき。
果たしてどこまで逃げ切れるのでしょうか。



DEATH NOTE (10) (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE (10) (ジャンプ・コミックス)

  • 作者: 大場 つぐみ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/02/03
  • メディア: コミック


SPK本部をキラ信者に包囲されたニアは、驚愕の方法でこの危機を脱する事に!?
そして今までの状況等を考え、二代目L=月に疑惑の念を強く抱き始めたニアは、日本捜査本部に揺さぶりをかけてきたが…!?
タグ:DEATHNOTE
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