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SAMURAI DEEPER KYO 32

狂たち一行は遊庵の父・寿里庵のもとで合流。
男版の四方堂のような強烈なキャラなのですが、実は村正の師匠だというすごい刀匠。
妖刀・村正も難なく扱えます。
寿里庵曰く、妖刀・村正は全部で4本あって、最後の一本は時人が持ってるというけど…。

その寿里庵は、紅の塔の最上部に行く為に、穴を作っていました。
ただし、構造上、太四老の時人・ひしぎ・吹雪の居城に一度は出なくてはならないらしく、
こうして時人の居城に出た一行。
時人は一人で迎えました。
対するはアキラ。ここには深い因縁があるのです。

アキラといえば侍の血をひいてない者として、時折、壁にぶち当たってきました。
今回もまた…。
時人は村正の子で、才能も持ち合わせた、アキラとは真逆の存在。
アキラがどれだけ努力しても埋められない差があると豪語します。

打ち砕かれそうなアキラを励ましたのが紅虎。
紅虎は、アキラの着物の下に隠された努力の痕をちゃんと知っていました。
ましてや、そんな傷だらけだけどひたむきな背中に、紅虎は勇気をもらっていたと。
ちゃんと見てる人は見てるんですよね。
紅虎はそんなアキラに、魂を込めた「友情の太刀」を渡しました。

また、侍の血もひいてないアキラは、四聖天じゃなければ、ただのアキラでしかない。
そんな自分に対しても自信を失っていました。
でもアキラには、これまで培ってきた努力と友情、また漢の誓いもかかってる。
一方、時人はといえば、生まれ持った血と、太四老としての権威をかさにするばかり。
強い時は「血」と「才能」のせいにし、弱い時は「血」と「刀」と「部下」のせいにする。
そんな時人とアキラの闘い、どちらに軍配があがるかは、お察しできますよね。
身体能力の高さや力の強さは「血」や「才能」で受け継がれるかもしれないけど、
心の強さだけは「血」や「才能」では得られない!!
これは、コンプレックスだらけのアキラが、やっと見出した答えです。
これでもうアキラは迷うことがないだろうな。

さて、ゆやと朔夜のWヒロインは、ちょっとずつ距離を縮めています。
未来がわかる者によく問われるお決まりの質問といえば、
「あなたは未来がわかっていたのに、どうして止めなかったのか?」
対する朔夜の答えは、「未来を知る力」はあっても「未来を変える力」はない、と
これまたお決まりといえばそうなのかもしれませんが、更にっこう続けました。
「大切なのは未来を知ることでも未来を変えることでもない…
今この瞬間をどう精一杯生きるかだと思うんです」と。
普段は天然で、何もないところで転んでしまうような彼女が、
この時ばかりは強い眼をして語っていたのが印象的でした。

未来を決めるのは運命などではなく、
自分を信じ、仲間を信じ、決めた道を貫き通し、信じた「信念」を全うする勇気だと、
彼女は信じているのです。
その時ちょうど闘いの最中だったアキラにも繋がる言葉ですね。

凡人の私もアキラに共感できる部分はあって。
アキラのように答えが出せるような強い信念はないけど、
今自分が信じ、歩んでる道を進んでいこうと思います。
そのうちきっと、答えが見つかるよ。



SAMURAI DEEPER KYO(32) (講談社コミックス)

SAMURAI DEEPER KYO(32) (講談社コミックス)

  • 作者: 上条 明峰
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/06/17
  • メディア: コミック


自分の限界を超えるため
命を賭して時人に挑むアキラ!!

そのアキラの生き様に自らもまた
命を賭して友情の太刀を手渡す紅虎!!

才能を振りかざす時人に
二人の漢の熱き想いが通じるか!?
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