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DEATH NOTE 5

前巻で自ら監禁されることを望んだ月。
とうとうデスノートの所有権を放棄した!
すると、月の目つきが変わった!!
ノートを手にする前の、キラキラした瞳。
これだけでも、ノートが人の心に与える影響を物語っているのですが、
それを目つきで表す表現力がすごいと思う。

月は死神やノートの記憶がなくなり、リュークは月のもとを去っていった。
・死神は無闇に人間界に居てはならない。
 人間界に居てよい条件は、
Ⅰ.自分が所持していたノートを人間に持たせている時。
Ⅱ.ノートを渡す人間を物色するのは、本来、死神界からするべきであるが、
  82時間以内であれば、人間界に居て物色しても構わない。
Ⅲ.人間を殺す目的でより深くその個人を観察する場合も、
  82時間以内でその人間に憑いていれば人間界に居ても良い。

こうなってしまっては、さすがのLも月とミサの監禁を解く。
ただし、ミサは24時間監視下にあり、月も24時間Lと行動を共にするという条件つきで。
なんと月は、Lに手錠で繋がれてしまった!文字通り、24時間一緒です(笑)

一方、もう一人の死神レムはというと…
新たな人間にノートを渡していました。
これもミサを助けるため。
ミサが監禁されている間に殺人が行われれば、いわゆるアリバイが認められる。
犯罪者を裁くようにしていたのは、おそらくレムの指示でしょう。
それ以降は、個人いや会社の利益になる者を殺し始める。
会社の利益になるってことは、ゆくゆくは個人の利益にもなりますからね。
これはノートを持ったのが月のような浮世離れした秀才ではなく、
私利私欲だらけの俗人間がノートを手にしたら…というある種のパラドックスのようで、
考察するには面白いです。
話の展開としては賛否両論ありますが…。

月は以前、「大人なら、キラの能力を自分の為、出世やお金の為に使う」と言ってました。
私もその通りだと思います。
だから、犯罪者を裁くなんて考え方はいかにも学生的で、
ましてや世の中に飽き飽きしていた月ならではの発想だったんだと。
・死神は人間にデスノートを直接渡す場合、人間界単位で満6歳に満たない人間にノートを渡してはならない。

ともかく、ノートが俗の人間に渡ってしまったおかげで、
うんざりな使われ方をしてしまいます。
これがそのまま、展開が面白くない!っていう評価に直結してしまうのだと思いますが、
おかげで月が束の間L側の人間になり、純粋に推理する姿が見られます。
もし月がノートを手にしなかったら、こうするんだろうなぁ。

ちょっと話がそれちゃいましたが、新しくノートを手にした者は、会社の重役を集め、
計8人で毎週会議をしていました。
それはキラに誰を殺してもらうかを決める会議。
それは死に方や時刻など、死ぬときの状況までも詳細に決めるものでした。
月はこれを全部一人で追求し、一人で実行していたのに対し、
大人になると一人じゃ決められなくなるんだね。

明らかに会社のために殺人を行っているとバレないように、
人選や死因、タイミングをそれなりに考えていたようですが、詰めが甘かったようです。
月や死神でさえも、全部のルールを把握しきれてないですからね。

中でも、事故死や病死について、色々な法則が明らかになりました。
・事故死とだけ書き死の状況を書かない場合は、
 そこから6分40秒以後、最短で不自然でない事故に遭い、死亡する。
・事故死の死の状況は、たとえその時死亡する人間が名前を書かれた者だけであっても、
 人間界の環境に多大な影響を与え、その事で後に死者が出るような物は「人を巻き込む」事になる為、
 心臓麻痺となる。
・デスノートに病死と書き、病名と時間を指定をした場合、
 その病気の進行に必要なだけの時間指定がされておらず無理が生じると、
 書き終えてから40秒後に心臓麻痺となる。
・病死と書いた場合、病名を書かず時間指定をすれば、その時間通りに適した病気で死ぬ。
 ただし、デスノートで操れる死の時間は人間観単位で23日以内である。
・病死とし、病名を書き死の時間指定をしない場合、
 その病気で死ぬのに24日間以上かかる時は「死の時間を操れるのは23日間」は適用されず、
 その病気で死ぬのに適した時に死ぬ。

こんなに細かな制約があるので、なかなか思い通りに死の状況を操るのは難しいようです。
その為、せっかく会議で決めたにも関わらず、その通りに実行されなかったのが3件。
3件とも心臓麻痺になったのですが、それが仇となり、月とLの目にとまったのです。
その会社は「ヨツバ」。
ヨツバの若手幹部8人は、毎週金曜になると、殺しの会議をしていたのでした。
この8人の中に、レムからノートを渡されたキラがいるのですが、読者にも明かされていません。
なので、会話の内容などから頑張って推理してみるのですが…みんな怪しい。。。
次の巻が出るまで、誰がキラなのか思いをめぐらしていました。

一方、ヨツバの方も大企業なだけあって、キラ捜査をやめるよう警察に圧力をかけていました。
その煽りをくらって、月の父を始めとする本部のメンバーは警察を辞めてでもLに協力する。
ただし妻子持ちの相沢は決断できず、警察に戻ることを選びました。
ここにも本部のメンバーの人間性が見られて面白いですね。
仕事をとるか、家族をとるか、地位をとるか、正義をとるか、
これらの選択を迫られるのも人間性です。



DEATH NOTE (5) (ジャンプ・コミックス)

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  • 作者: 大場 つぐみ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/02/04
  • メディア: コミック


ミサ確保により、窮地に立たされた月は、自ら監禁を望む。
そして、遂に月はリュークにデスノートを捨てる事を告げる!
月の思惑とは一体…。
その後、殺人は止まったかに見えたが、再びキラが暗躍しはじめた!!
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