DEATH NOTE 2：裏庭ストレージ：SSブログ

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DEATH NOTE 2 [編集]

前巻で自分を調べる者の存在に気づいた月＝キラ。
デスノートがあれば処分することもできますが、ネックは顔と名前がわからないこと。
月はデスノートを応用して、自分を追う者の正体を突き止めようとするのです。
その方法がよくもそんなに思いつくなぁと、毎度感心してしまうほど。

前巻のラストで、デスノートを使って巧みに犯罪者を操り、
自分を追う者が身分証明書を呈示しなければいけないシチュエーションを作り出した月は、
自分を追う者の正体を知ることに成功するのでした。
それはFBI捜査官のレイ＝ペンバー。
正体がわかったところで、あとはノートに名前を書くだけ…と言いたいところですが、
月の考えはそんな単純なものじゃない。
月がレイの名前を書くのは一週間後、もっとたくさんの警察関係者を調べさせ、
また日本に入ったFBI捜査官全員の顔と名前を知ってからだと。

こうして月は日本に入ったFBI捜査官全員の情報を手に入れ、レイを始末する為の行動に出る。
それがまた大胆かつ緻密な作戦で、驚くべきものでした。
駅に現れたレイを捕まえ、トランシーバー入りの封筒を渡し、山手線に乗せる。
それからは月はトランシーバーを使って行動を細かく指示します。
ドアに近い角の席に座らせた上で、他の捜査官経由で全捜査官の顔と名前の入ったファイルを入手させる。
そして穴が空いている封筒に、ファイルで見た名前を書かせるというもの。
実はその封筒の中にはデスノートの紙が入っていて、必然的にノートに名前を書いたことになるのです。
このカラクリは、月が気づいたあるルールに基づいているのです。

・デスノートの所有者以外でも、顔と名前の認識を持って名前を書き込めば、所有者が使う時と同じ効果がある。
・死因や死の状況を先に書き、後から名前をその文字の前に書き込んでも有効となる。

こんなのリュークですら知らないルールですが、それもそのはず。
死神が他人に名前を書かせる必要なんてないもんね。
これも月が犯罪者を使って実験した賜物だといいますが、相当の執念です。
こうしてレイ＝ペンバーを含む12名のFBI捜査官が始末されました。
レイの最期の一コマ、月が電車の中から「さよなら　レイ＝ペンバー」と声をかける表情が壮絶でしたね。

ところがこれで終わりではなかった！
レイの死を不審に思った者がいたのです。
レイのフィアンセ、南空ナオミ。
彼女はかつてのFBI捜査官で、かなり優秀だったそうです。
独自の調べで「とある推測」を掴んだ彼女は、警察に情報提供に向かいます。
そこで本当に偶然にも月に遭遇する。
捜査本部の長の息子であることを利用し情報を聞き出した月は、
この情報が本部に知れたらマズイと判断し、さっさと処分しようとします。
早速聞き出した名前をノートの切れ端に書いても何も起きない…。
用心深く聡明な彼女は偽名を使っていたのです！！
もちろん本名を書かないとデスノートの効果は無い。
月は焦りながらも、本名を聞き出そうと探りを入れます。
そこで月は自分の捜査本部の一員だと嘘をつく。
冷静に考えたらこんな嘘にひっかかりそうもないんだけど、月の方が一枚上手でしたね。
この短時間でしっかり信頼させてしまったのはさすが。

こうして本名を知った月は、南空ナオミを始末する。
死因は「自殺」。
人に迷惑がかからぬ様、自分の考えられる最大限の遺体の発見されない自殺の仕方だけを考え行動し、
48時間以内に実行し死亡。
こんなアバウトな状況でも実行されるんだ、と思ってみたり。

・死因に「自殺」は有効であり、ほぼ全ての人間に対し、自殺は可能性がある事とされ、「考えもしない事」には入らない。

さて、対するＬ側も動き出しました。
善意あるFBI捜査官が殺されたことによって、捜査本部でも捜査を外れたいと思う者が続出。
ごく少数の人間だけが残り、Ｌと組むことになりました。
そのメンバーに、ついにＬが姿を見せる！
今まで後ろ姿とか顔から下しか描かれてこなかったのですが、想像よりも幼い！という印象でしたね。
でもそれが負けず嫌いな性格にマッチしてる。

この先も目が離せない展開ではありますが、今まで犯罪者ばかりを標的にしてたのに、
今度は自分に立ち向かってきたという理由で、善意あるFBI捜査官を手にかけてしまったのは、ちょっとやりきれないですね。