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Sugarless

このアルバムは今までのシングルのカップリングだったものや、
他のアーティストへの提供曲などのセルフカバー集です。
今年この2作目が発表されましたが、前作をご紹介いたします。
オリジナルアルバムみたいに新作ばかりでなく、いろんな時代の作品が混ざっていて、
かといってベスト盤のように既存の曲を集めたものではなく、もちろんアルバム未収録曲です。
なので聞きごたえたっぷり♪


マーメイド
スガさんの歌詞を見てよく思うのは、五感をフル活用してリアルさを表現してること。
それも生半可なリアルじゃなく、綺麗なものばかり並べないところ。
この曲は嗅覚を使った表現が印象的。
伝説の人魚であってもスガさんの手にかかるとこんな風に表現されるんだな~と、圧倒されました。

ユビキリ
ユビキリなんて小学生以来しないなー。
なんて思いながらノスタルジーに浸れる曲です。
過去の記憶でもアリアリと浮かんでくるのは、スガさんのリアルさの追究の賜物だと思う。
子供の頃、指切りをしてまで必死に交わした約束…大人になってもちゃんと守れる人でいたいですね。

夜空ノムコウ
国民的ヒットとなったSMAPの名曲ですが、実はスガさんが詞を書いていたのです!
SMAPが歌ってヒットした時代は正に私の青春時代ですが、本当にいい曲だと思いました。
今でも衰えないですね。
SMAP版はポップス色が強いアレンジでしたが、スガさんバージョンはアコギでしっとりと大人っぽく仕上がってます。

歌詞は本当に〆切りを忘れていて、東京から北海道へ向かい2時間半の間で慌てて手を付けて、
20分くらいで一気に書き上げて、ライブの直前に仕上げたんだとか!!
当時の朝日新聞経済面のコラムで、
「高度成長期を終えた日本経済の現状を的確に言い抜いた名曲」と評され、
2002年春には中学生の歌唱曲として教科書に掲載されました。

「黄金の月」が限りなく現在に近く、この曲は過去に近い。
その間に「ストーリー」があって、すべて"日々は続いて行く"という同じテーマが歌われています。

ぬれた靴
物語は、知人(恐らく同級生?)の結婚式に参加した帰り道でのエピソードかな、と想像して、
人の結婚式に参加すると、つい自分と比べてしまいがち。
そういう周りを見るのが怖いから、あんまり参加したくないんだけどね。

ちなみに、舞台の中華料理店は東京・六本木にある香妃園。
土砂降りの日にスタッフと食事をしていた時の情景が後日フラッシュバックして、
この曲となったそうです。

夏祭り
夏祭りが終わった後、夏ももうあと少しだなー、っていう寂寥感の漂う曲。
この気持ちよくわかる。
この時期、学生じゃなくなって夏休みなんて関係ないんだけど、何となく寂しい気持ちになるんだよね。
今でも夏祭りには何となく足を運びたくなってしまう。
私にとって夏祭りと花火は夏の風物詩。

ココニイルコト
詞曲ともに優しくて、安心感を与えてくれるような曲。
人は独りじゃ生きられないから、だからこそそこに存在意義があるんだと思う。

バクダン・ジュース
2枚目のアルバムに「生タイプ」として収録されていたので、レビューは割愛しますが、
当時書かなかったことを。。。

イントロのコードは譜面に出来ない不協和音。
なぜ、そうしたのかは本人も覚えていないとのこと。
作家。村上春樹氏はスガさんをフェイバリットの一人として挙げていて(スガさんも村上氏の大ファン)、
村上氏のエッセイ集「意味がなければスイングはない」には、
「スガシカオの柔らかなカオス」という章があります。
また小説『アフターダーク』ではこの曲がコンビニで流れるシーンも確認できます。

ひとりぼっち
最後のサビに行くまではものすごく穏やかなんだけど、サビに行くとロックのシャウトに近いものに豹変。
それほどくすぶっていたものが高まっていくというリアルが体感できます。

うきぶくろをもって
これはだいぶ初期に作られた作品ですね。
歌い方が何となくデビュー仕立ての感じがする。
この頃からこれだけの表現力があるのに、普通にサラリーマンをしてたなんて信じられない。
そういえば近年あまり「うきぶくろ」って言わないね。

これから むかえにいくよ
チャック・ブラウンを代表格とする"ワシントン・ゴーゴー・ファンク"のマナーを踏襲したナンバー。
「跳ねモノは大好きだけど作角は苦手」とは当時のスガさん談。

辛辣なセリフで綴られる詞が、生々しいやり取りを表現してる。
要は修羅場(?)な場面なのですが、こんな風に思われるのかぁ、と勉強になりました(笑)

8月のセレナーデ
タイトルがなかなか決まらず8月に発売されるからってことで決められたタイトルだと、
とある番組で聞いたことがある。
そんなぁ、せっかく良い曲で大好きなのに;
詞も天邪鬼な感じがかわいいです。

Room 201
今住んでいる家が201号室なので、何となく親近感が…(笑)
ひとりでいると夜な夜な考え事したり、気兼ねないのは良いのだけど、マイナス思考はどんどん膨らんでいく。
そんな暮らしももうすぐ終わります。
私のこれからもどこへ向かっていくのかなぁ?

坂の途中
寛政当初はアルバムのラストを飾る曲と考えていたのですが、
「気合いを見せたかった」ために5thシングル「ストーリー」のカップリングに。
でも、このアルバムで、晴れてラストを飾れましたね(笑)
スガさんの歌詞にはバスやバス停が比較的よく登場しますが、これもその一曲です。
曲の後ろでキュロキュロと聴こえる音は、
マニピュレーターの中村文俊さんがシンセサイザーでベル系音源の高低を揺らしたもので、
不規則でいて一定の時間軸を狙って収録されたものだそうです。

人生が長い長い坂道だとしたら、まだまだ全然途中。それも上り坂の途中。
私ならまだ半分にも満たないかな。
焦らずに休んでもいい。今はそんな時期なんだと思う。
あとはもう後ろを振り返らずに上るのが重要だな。
音楽的な感想を言うと、終わり方がフェイドアウトなのが憎い演出だなーなんて思ったり。



Sugarless

Sugarless

  • アーティスト: スガシカオ,SHIKAO&THE FAMILY SUGAR,森俊之
  • 出版社/メーカー: キティMME
  • 発売日: 2001/10/03
  • メディア: CD


1.マーメイド
2.ユビキリ
3.夜空ノムコウ
4.ぬれた靴
5.夏祭り
6.ココニイルコト
7.バクダン・ジュース(original)
8.ひとりぼっち
9.うきぶくろをもって
10.これから むかえにいくよ
11.8月のセレナーデ
12.Room 201
13.坂の途中
タグ:スガシカオ
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